「身も蓋もない話をエンターテイメントに」ラスト5イヤーズ Rubysparksさんの映画レビュー(感想・評価)
身も蓋もない話をエンターテイメントに
クリックして本文を読む
ミュージカルにすることで、人間の美しくないところ直視したくない部分を、象徴的に描き出し、目の前でわかりやすく見せてくれる。相手を思い遣り自分を律することができないと関係は壊れるよと身も蓋もない教訓を与えてくれる作品だった。
時間の流れを男女逆に描くことで、恋の始まりの盛り上がりも苦笑しながら観るかんじ。その儚さを知っているから、あまりキラキラしてみえず、虚しく感じる。あのシーンにすらそれぞれの身勝手さを感じてしまった。終わりに向かって行くものの儚さはみていてつらい。
なぜ終わりに向かうかは、お互いの未熟さ、それにつきるとおもう。とにかくふたりとも身勝手で、歩み寄ることもなく、これじゃ無理なんじゃないかなとおもったし、あの歌声すらヒステリックで耳障りに感じた。
出て行った男の方は、相手を変えても同じことを繰り返すような気がした。相手を好きなのは自分の理想通りにふるまう限りにおいてという条件つき。愛情表現が豊かだから気付かれにくいけど、実は愛してるのは相手じゃなくて自分だけなんだと思った。初期の愛情表現が豊かなのは要注意という教訓ももらった。
女の方は、教訓を得て前に進めるか、どうかな。わからない。映画のなかでは、彼が出て行った直後しか描かれていないから、彼女はうちひしがれていたけど、あいつは自分には合わなかったと気づいて前に進めるんじゃないかとも思う。
途中二回くらい寝てしまって、結婚したとこを見逃してしまった。
コメントする