オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分のレビュー・感想・評価
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忙しい!
なかなか男気があるというか…
この手の作品は過去にもあり、それぞれに面白さがあった。
この作品も全く飽きずに最後まで観ることが出来た。
ロンドンに向かう車の中で、家族や仕事仲間や、一夜限りの過ちのお相手との会話が続いていく。
電話相手のテンションや、耐えきれず叫ぶ「F◯◯K!!!」な怒り、仕事に対する誠実な対応、そして息子との会話で涙するなど、トム・ハーディ以外は声(会話)だけなのにしっかりと物語として成立してました。
自分の父親の様にはなりたくないからと、何もかも馬鹿正直に生きて、それが人を傷付ける結果になってしまったとしても、それが正しい選択だったのかは分からない。
でも逃げ出さず、全ての責任を取るというのは、なんとも男らしいなと。
でも最後の息子(トム・ホランド)との会話に、少し明るい希望が見えましたねー。
ソーセージを焼いてもらって、サッカーの試合を観ることが出来るのかな…。
それにしても やっぱ、トム・ハーディはカッコイイなー!
崩壊してゆく人生
よく思いついたなあ。
おもしろい!
ゲスだけど、いつの間にかそのゲスの極みハーディに惹き付けられた
画面に映るのは車を運転しながら電話をしているトム・ハーディのみと言う、何とも挑戦的なワンシチュエーション映画でしたが、とてもシンプルな構図なのに、その電話の会話だけで状況が脳裏に浮かんでくるところもあったりして、いつの間にかグイッと惹き付けられてしまいましたね。
運転しながら電話しているだけなのに主人公アイヴァンがどんな人生を歩んできた男なのか、またどんな信念を持って生きている男なのかが分かるこの構成は、素晴らしいの一言です。
監督のスティーブン・ナイトは、「ハミングバード」と言いこの映画と言い、地味にいい仕事してますね、まあ地味だけに、好みは分かれそうですけど。
勿論、演じたのがトム・ハーディだったからこそ良作に仕上がったのも間違いない事実。
苦しい状況に追い込まれ時折涙を見せつつも、自分の信念だけは貫こうとする強さも垣間見れたりと、彼の見せる様々な表情や台詞の数々には、思いっきり引き込まれてしまいました。
車の中のみの一人芝居で見る者を魅了してしまう辺りは、トム・ハーディならではの演技だったと言えましょうか。
電話の相手もそれぞれ声だけで皆なかなかの存在感。
特に部下のドナルは仕事出来ない臭漂う声が物凄く印象的でした。
でも、彼しかいない、そんな状況に緊張感たっぷり、見ている方もアイヴァンの心境が手に取るように伝わってきて、ジリジリしてしまいました・・・。
それから子供達の無邪気な声が、切なさを煽りましたね。
でも、絶望的な状況の中にも希望が見出せる子供達の声でした。
しかしよくよく考えるとアイヴァンはとんでもないゲス野郎ですよね。
映画の出来は秀逸でも、これだと不快感を抱く方も多かったのでは。
もう少しこの状況に追い込まれるまでに何とか出来なかったものか、奥さんがあんな対応したのは至極当然のことでしょう。
会社側の対応も概ね納得、でも彼の仕事に対する誇り、信念、決断力だけは共感できたかな。
まあ車で電話しているだけの密室劇なのに、いろいろと想像力を掻き立てられる展開には、何かとハラハラさせられたり考えさせられたりで、本当に見応えたっぷりでした。
トム・ハーディのみ!
ワンシチュエーションだからこそ
運転中に電話をかける男を86分間。
彼の様子しか見ることが出来ず、
他の人物の表情や行動は
電話越しに想像するしかありません。
だからこそ、主人公である彼一人の
視点にのめり込むことが出来ます。
これがワンシチュエーションの醍醐味。
彼が感じる
「相手に言葉をかける事しか出来ない(物理的には制御出来ない)苛立ち」や、
「相手の心情を推し量れない不安」や、
「相手が電話に出ない事へのもどかしさ」
がリアルに、痛いほど伝わってきます。
これが電話の相手の
描写もあればどうでしょう?
主人公の心情との同調は
しにくくなるはずです。
ワンシチュエーションは確かに
画的には退屈ですが、
その分心の動きは激しいです。
そこの楽しみが分かるかどうかが
この映画の向き不向きに直結します。
完璧主義者の末路
濃密な86分
値段?
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