「老醜」陽だまりハウスでマラソンを みみずさんの映画レビュー(感想・評価)
老醜
共感できるところも多い。
あんな施設に入るくらいなら、死んだ方がまし!
ああいう取って付けたようなまやかしの協調性には辟易する。
主人公のように自ら考えて行動するマイノリティーはリジェクトされるのだ。
そういう点を差し引いても、全体的にはかなりイライラが募った。
主人公は妻にベッタリの濡れ落ち葉だし、
娘は自分本意で親を想い量る思慮に欠け、理性的でもない。
母親が癌なら、施設より病院だろう。
最も酷かったのが、御都合主義のハッピーエンド。
これまで敵対してきた相手が手のひらを返したようにサポートしてくれ、
満員のスタジアムに一人よたよた帰還する主人公。
なにこれ?苦笑いしかでない。
例のごとく中高年のマナーの悪い観客と相俟って、
画面内外から老醜が渦巻いていた。
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