君が生きた証のレビュー・感想・評価
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なんとも言いがたい
パッケージのストーリーを読んで、軽い気持ちでこれは感動しそうな映画だなぁと思い、ティッシュ片手に観てみました。
完全にやられました。まさかの加害者側とは…そんなどんでん返しがあるとはこれっぽっちも思って無かったので、「エエッ!?」となってしまいました。
お墓の落書きシーンからはもう、一転、複雑な心境になっちゃいました。
最終的に親父さんは逃げることをやめ、事実を受け止めていく描写は評価します。そして、息子は悪い方向へいってしまったが、クエンティンにはなんとか良い方向へと導くことが出来たのではないかと思います。
何しろテーマが重すぎて、ティッシュの出番無かったです。
実際に銃乱射事件のあったアメリカではこの演出はヤバイでしょ。知らんけど
生涯忘れないであろう1本
これほど音楽と映画の持つ力を感じる映画は少ないと思います。
音楽活動の描写も素晴らしいですし、音楽の存在価値を改めて感じました。
生涯記憶に残る映画になると思います。
しかし中盤の展開には驚きました。
こういうなりした映画でシャマラン的なことが起こるとは。
Quitters never win. 突然起こった悲劇とそこからの再生の物語
音楽は良かったです。バンド仲間が集まって人気が出てくる様子は観ていて楽しかったです。でも中盤からの全く予想していなかった展開に驚きました。やー、そうきたかぁ!
自分の身内が犯罪者だった場合、その事実とどう向き合っていくか。重いテーマです。
きっと主人公のサムは息子と一緒にご飯を食べに行ったりして仲が良く、息子の事を理解できていたつもりだったのでしょう。でも、まさかあの息子が銃乱射事件を起こすなんて・・・青天の霹靂だったはずです。自分から親い人だったはずなのに全く理解できていなかった自分。ショックは大きかったでしょう。身内とはいえ所詮は別の人間。理解なんてできないですよね。
最初は耐えきれず現実から逃げてたサム。しかし息子の残した曲を見つけ、その曲を弾くことで息子と同年代のバンド仲間ができ、息子に伝えられなかった事を代わりに伝えることで段々と再生していきます。
事件が発覚する事によりバンドは解散しますが、音楽を諦めかけたクエンティンに「諦めた人間に勝利はない」と訴え音楽を続けるように導きます。きっと「諦めない事」は、サムが人生を諦め凶行に走ってしまった息子に向かって一番言いたかった事なのではないでしょうか?
最終的にサムは息子の書きかけの歌を完成させて、自分の逃げていた状態から一歩踏み出していきます。何が正しくて何が間違っているとか答えはないです。それでも生きていかなければならないのが人生なのです。
全体的に良いポップサウンドがちりばめられながらも、色々と考えさせられる印象に残る作品でした。
監督の真意を知りたい
始め観ていくうち、素晴らしい映画だと思いました。息子を想う父が、音楽の力によって再生していく。曲はどれもよかったし、バンドを組んで盛り上がっていくところなんかもすごくよかった。
だけど、1つ事実がわかったところで、状況は少し変わってしまう。
この映画は、犯罪者の身の回りにいた人たち、おそらくその事件の後に不当な扱いを受ける人たちを描きたかったのか?
そうだとしたら息子の彼女はすごく差別的な扱いを受けているけど、父親が直接そういう仕打ちを受けているシーンはない。そんなものは事件後の2年間の間になにがあったのか察せということなのだろうか。
だから、やっぱりこの映画は、題名通り音楽を通した父と子の絆を描こうとしたのだろうか。それだとすれば息子の背景設定が少なすぎる気がするし、それがあったほうが絶対父親の想いもよりわかるはず。
それにそれなら息子のあの事実は、なぜ必要だったのか。
どちらにしろ曖昧な印象を持たざるをえない。
1つ1つのシーンは良いし、音楽もいい。俳優の演技もとてもよかったと思う。
だけど、何かしっくりこないものがあるなと思いました。
音楽の中で確かに生きていた。
パッケージを見た時、これは泣けると直感した。息子が銃乱射事件で亡くなって、息子の残した歌を親父が歌う。素直に泣けると思ったのだが、とんでもないどんでん返しで、それは「素晴らしい!」と思ったのだけど、涙の前に眉間にシワが寄った。
感動とはいかなかったが、加害者側を描こうという意欲に凄いなと思った。
描ききれてない気もしたけど、音楽が素晴らしいし、事実を知った事で音楽に対する見方が変わってしまうかな?と思ったけど、音楽の中には真実の息子の葛藤や気持ちが乗っかってて素晴らしい楽曲は素晴らしいままだった。
主人公の俳優も良かった。
初めて見た俳優さんだったけど、エリートから酒に溺れてその日暮らしの落ちぶれた父親を完璧に演じてたように思う。
他の人達から息子はやはり殺人者で、それを肯定するわけではないけど、俺からしたら息子なんだよ。と言う真実と息子への愛の間で苦しんでる姿が胸を打った。
ラストは描かれなかったけど、身の回りの物を全て整理したと言う事は…
息子の残した歌と共に生きて欲しいと切に願う。
イチロー
よもやのネタバレ厳禁映画とは。
お墓を掃除するシーンまでは全く予想していなかったので、この展開には驚き。
単に息子を亡くした父親が立ち直るストーリーではなかった。
こういうストーリーは楽曲が良くないと話が成り立たなくなるが、劇中で歌われる楽曲はどれもごまかしなしで素晴らしかった。
息子の気持ちを無理に掘り下げなかったのも、この映画に関してはよかったと思う。
バンドの素直なサクセスストーリーではないのだが、ギターを引っ張り出してきて曲の1曲でも作りたくなった。
父子で一緒に鑑賞するのに最高の映画。
すげー期待してた。 大変残念や。 銃乱射ってなかなか社会を騒がせた...
すげー期待してた。
大変残念や。
銃乱射ってなかなか社会を騒がせた所をついてたくせに
そこは、さらっと、、
話は主人公の息子を亡くした父の2年後へ
と
まあ、そこから息子の残した曲達を聞き、演奏しとなるんですが
シリアスにならず、コメディ調に。気に入らなかったです。てか違和感?違和感を持ったまま話が進むというより、なんかその場でこんなもんよと言われた感じ。腹立った。
軽く描いて、違和感から中盤の驚きへと持って行きたかったか分かりませんが。アカンと感じた。こんな実際に何件も起きてる悲惨な事件をあっけらかんと描いて
しかも、加害者側から、、、これは中盤分かることなんですけども唐突に出されて、ビックリというか、ゾッとして不快感すら感じた。
納得じゃなく不快感。
物語はバンドを組む流れに、イベント参加、みたいなトントン拍子に進んでいきます。
ギターの若者が曲を気に入り、主人公は息子と重ねていく?と雰囲気は感じられました。
曲はいいなぁと思うのもありって感じです。
でも、最後まで拭えない不信感。
被害者、被害者家族
何もといっていいほど、触れられない。そこが大事じゃないんだよと言いたげ。大事だよ。この映画は違います。って言われてる感じ。だとしたら邦題はなんか微妙かな〜まぁありか。
銃乱射なんて、世に与えた影響。被害者複数。身内の話、自分の話だけに持って行けるわけなし。そーゆう映画じゃないと言われればそうなのかとは思えるががが
この映画で、銃乱射の加害者設定は負でしかなかった気がする。
まあ、あれですかね
息子を亡くした父ですけど、ちょいと事情が複雑と言うか、笑えないものを笑うみたいな
ブラックコメディに近いのかな?
気持ちいいものじゃなかった。気持ちいい驚きじゃなかった。
それでも、生きていかなきゃならんのです。って話なら、別で間に合ってます。
まさかの観点。。。
日本で『◯◯ロック』という映画が公開されていたが、本作のような海外の音楽映画とはやはり比べものにならなかった
ただただ、『銃殺事件』というワードだけを頭に入れて見に行ったら、やられてしまう。
よかった
バンドの描写が本格的でよかった。
人殺しの作った歌で感動してはいけないのか、というような表現について考えさせられた。オレは作品は作品として作者がどんな人間であろうとも、楽しんだり感動したりすればいいとしか思えない。ただ、岡田斗司夫さんのように評論や自己啓発が自分の正当性を示すための手段として使われている裏が分かってしまった場合は全く楽しめなってしまう。主人公と一緒にバンドをする、若手メンバーがあまりにピュアボーイすぎるとは思ったのだが、岡田さんの問題で考えるとオレも理解できなくもないと思った。
主人公の息子はなぜあのような強行に及んでしまったのか、ほとんど描写されていなかった。素晴らしい音楽の作り手であるだけに、ピュアだったのだろう。おそらく魔が差してしまったのではないだろうか。
ラダーレスが演奏していた音楽はよかったのだが、ラストシーンで掛かって涙するほどではなかった。普通にいい、くらいでラストシーンで泣いている客を見たら気持ちとの隔たりをむしろ感じてしまった。
船で生活するのは楽しそうだった。ヨットの大会にギターを鳴らしながら突っ込んでいくのは痛快だった。
音楽の完成度。
私の中でメイシーといえば何たって「ER」のモーゲンスターン外科部長。
でっかいお目目が印象に残る名脇役として名を馳せてきた彼がまさか
今作で監督デビューとは驚いたが、内容を観て更に驚くことになった。
大まかなあらすじは読んでいたものの、思わずのけぞる後半の仕掛け。
そこまで普通に観てきた観客の予想を裏切り、深い闇の真相が広がる。
大学で起きた銃乱射事件で息子を失った父親が、息子の遺作ソングを
歌い継ぐといういわば感動物語なのだが、息子の曲に共感した若者が
バンドを組もうと言い彼らは「ラダーレス」という名でヒットを飛ばす。
息子ジョシュの作った曲はどれも完成度が高く、こちらも聴き惚れる。
それをトニー賞を獲得している俳優で弾き語りも巧いB・クラダップと、
A・イェルチンが吹き替えなしの実演で聴かせる。これが本当に巧い!
飛び入りバーのオーナーでメイシーも出ているが、何と妻F・ハフマン、
若手ではS・ゴメス、あらビックリL・フィッシュバーンまで出てくる。
もの凄い顔ぶれ。さすがの交友幅と、音楽に対する寛容性がアリアリと
感じられる秀作。と感想を〆たいところだったのに!あの真相である。
私もそうだったが、ここで子供がいる親の立場がズシンと圧し掛かる。
エリートだったサムが突然ヤサグレた理由はそういうことだったのか!?
と冒頭からの異変に納得はいくも、於かれた心境に納得がいかない。
どう受け取ればいい?どうすればいいの?と、そこからは自問自答だ。
手探りで歌っていたサムの心境は、息子とダブる若者クエンティンへの
愛情を増してゆくが、ここに大きく立ちはだかったのがモラルの問題。
それを由とするかしないかは別として、やっと息子の魂と向き合える
準備ができた父親の叫びは伝わる。ラストの弾き語りに拍手は必要ない。
(初監督でよくこんな作品が作れたものだと感服。さすが元・外科部長!)
「シックス・センス」的ひねり
王道と言える起承転結で展開します。
特に"転"は「シックス・センス」なみのインパクトがあります。"起"で違和感があったのですが、リードミスを巧みに誘っています。
ここから本気のネタばれ。
ジョシュは銃乱射事件の被害者ではなく、加害者だったのです。
ジョシュの元ガールフレンドがフェスティバル直前にバンドメンバーにこのこと告げたため、バンドは喧嘩分かれの解散。
その後はサムもクエンティンも別々の道を歩み始める。
各映画サイトの解説を観ると「銃乱射事件で亡くしてしまう」となっています。まずこれが最大のミスリードですよね。
加害者家族をテーマに扱った作品はほとんどなく、あったとしても最初からそれがわかるように予告に記されています。
この映画の最大のおもしろさはこの点だと思います。
いくつかご都合主義っぽさはありますが、目をつむれます。
もう一つの良さは音楽。とにかく演奏、歌声ともに心に響きます。
全般には良いんだけど…
雰囲気も良く出ているし、音楽も良かった。
特に主役の二人が歌が上手いだけでなくて、声や空気感がとても良いので引き込まれた。途中までは…
でもね、でもね、
ここからネタバレ
ジョシュはそんなこと出来る子じゃないでしょ?最初の雰囲気から。
絶対何かの間違いでしょ?
そこほったらかしで終わるの?
それともホントなの?
そこが釈然としないわ〜
不完全燃焼だわ〜…
ホントはどうなの?
ジワジワ来る…
ストーリーは地味だけど、良い。
主人公が最初は考えないように逃げるようにしていた息子の死に向き合っていく姿、そして未完成?だった息子の最後の曲を途中から作って完成させ静かに歌い上げる姿に涙。歌詞も良かった。歌がどれも良かったな〜。
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