「男の友情がテーマ?ではなくて」君が生きた証 Momokoさんの映画レビュー(感想・評価)
男の友情がテーマ?ではなくて
思いがけない、辛い事実に
どう向き合えるのかがテーマかな。
子どもの死はいつも不条理だけれども
こういう死は想像もできない。
その部分は最小限の表現で、重たい気持ちを振り払うような主人公に痛々しさを感じる。
音楽で再生したかに見えるのだけれど、事実に向き合うにはまだ足りないものがたくさんありそうだ。
お墓に向かう、大学の記念碑に向かう、残された音楽に正直に向き合う…
そんなことが
若い人たちには彼らの音楽が残ったけれど、彼自身の音楽はどうしたんだろう?
死んだ息子の演奏家でいるだけでいいのかな?
音楽はサラッとしていて、良かった。
わからないことはわからない。
生きている者は、わからない死んだ人を思いながら、生きていく。
無理に理屈をくっつけていないのが良かった。
期待以上。
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