「忠実に再現している」映画 ビリギャル はっぴーなごやさんの映画レビュー(感想・評価)
忠実に再現している
原作を読んでいて、個人的に縁のあることが多く、「絶対に公開日に観に行こうと思い」公開日に観に行きました。
実話を基にした作品で、著書に書いてあることが全てかどうかはわかりませんが、実際にあった出来事を忠実に再現しているなと感じました。
自分のことと照らし合わせながら、ちゃんと努力したら結果が出るということをこの映画から教わった気がします。
個人的な感想ですが、名古屋出身である自分は、地元の街が頻繁に出てくることに、嬉しさを感じました。
名古屋が舞台なので、夜の繁華街のシーンをちゃんと名古屋で撮影しており、さやかが自転車で川沿いを走っている場所もおそらく庄内川の川沿いだと思われ、名古屋をうまく映画に取り込んでいるなと感じました。
役者さんの演技には特に不満はありませんが、実際のさやかさんは有村さんが演じたさやかさんよりももっと派手で奇抜な格好や言動をしていたと思いますので、それにどれだけ有村さんが近づくことができたかどうかはわかりません。ただ、灰汁が強すぎるギャルにすると、観ていて不快になる方が増えると思うので、有村さんの演技が映画としては最適だったのではないかと思います。
さやかさんの物語と、家族の物語も間に挟みながら展開され、子供3人を平等に愛せずに自分が果たせなかったプロ野球選手の夢を息子に託して躍起になりすぎる父親というのは、稀なケースではないと思います。父が息子を怒鳴りつけて、暴力をふるうシーンには色々と考えさせられましたが、そこで母が父に言った台詞には心を動かされるものがありました。
最後はさやかさんが慶應大学に合格します。そのときの坪田先生をはじめとした周りの方々が喜ぶシーンは感動することができます。
純粋に楽しむことができる作品でした。