「密航者の中に女性がいなかったら、」海にかかる霧 ななまがりさんの映画レビュー(感想・評価)
密航者の中に女性がいなかったら、
違った展開になったかもしれない。船長の「女がいたのか」と、これからのことを危惧した顔の描写、セリフが物語っていた。
密航という犯罪をしている以上、成功させるには、いつもの秩序は、必要不可欠。
船という限られたエリアで、ただでさえ、男ばかりのむさ苦しい中、若い男なら、悶々してしまう、いつもの秩序が崩壊しかねない。
現に、その女性を機関室に匿ってしまった。
あのガス漏れも起こってしまった。
その後は、凄まじいことに・・・、
船の為ならなんでもありのあの船長が、一番怖かった!
動機が単純なだけに、ストーリーには入りやすい。「マルティニークからの祈り」と同様、不況、経済苦からの安易な動機。
前借りしてたぐらいだ、相当きついのだろう。
不況で転職が困難なのか、苦しくても漁業するしかなかったのか、
犯罪を犯す前に、何か手がなかったのか、どうなんだろう。
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