劇場公開日 2019年7月12日

  • 予告編を見る

「ボーを主人公にしたら良かったのに」トイ・ストーリー4 tさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ボーを主人公にしたら良かったのに

tさん
2019年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

この映画で、最高に良かったのはボー・ピープ。がしかし、それを活かしきれなかったのが敗因かな。まず大前提として、本作の脚本は粗い。この粗さを中和するためにも、ボーという魅力的なキャラクターをもっと掘り下げるべきであった。無論、子供向け映画としては合格点ですが、大人向けとしては物足りない。これでこのシリーズは本当に完結なのかな。本当にお疲れ様でした。

前半は退屈。物語的に必要性をあまり感じられない展開が多い。フォーキー(新キャラの先割れスプーンくん)を登場させるのは良いのだけど、物語の辻褄を無理やり合わせるためのキャラクターでしかなかった。この辺りが、脚本の粗が目立つ所以である。もちろんアクション・サスペンスもあるんだけど、物語との関連性が薄いのでドキドキできない(会話シーンも結構多いし・・・)。

中盤以降も脚本のアラは目立つ。結構無理くりな展開が続くのだけれど、ここでボーという強烈なキャラクターが登場する。ボーがとても魅力的に描かれていて素晴らしいので、脚本のアラが若干目立たなくなる。・・・ここからすげぇ面白くなりそうなんだ・・・この映画・・・でもならない。

ボーは2とは全然違う、濃いキャラクターとなっている。最近のディズニー・プリンセス映画のヒロインみたいに、勇敢で、行動力があって、信念を持っている。更に、ボーは、3でいうところのロッツォ的な立場にいる。ロッツォは暗黒面に落ちてしまったけれど、ボーは落ちていない。これまでボーが何をしてきたのか?をもっと掘り下げられればすごく面白くなったと思うんだよなぁ・・・でも、面白くならないんだよ。ボーのキャラクターをあまり掘り下げない。ギャビー(新キャラのお人形ちゃん)も物語の辻褄合わせで登場させた感が否めず、そこまで魅力を感じられず・・・。

ラストは上手くまとめたなー、という感じでまぁ良かった。みんなハッピーで、どこからも文句は来ないであろう、サッパリとした終わり方。3と比べたらあかん。あかんことはわかってるけど、そんなに悪くない、程度の普通の映画でした。

脚本の粗というのが悪いのではなくて、脚本の粗を隠しきれていないのが悪い点なんだよね。映画というのはバランスで成り立っていると思うので、悪い点を良い点でカバーしなければならないのだけど、本作ではそれができていなかったなぁ・・・という印象です。まぁそれが難しいんだよね。偉そうなこと言ってすみません。これもトイ・ストーリー愛深きゆえにということで許していただきたい。

t