「戦犯は誰だ」幕が上がる Hioracさんの映画レビュー(感想・評価)
戦犯は誰だ
一言で言わせてもらうとただただ無念と言わざるを得ない。
私は生粋のももクロファンだが今作は公開前の宣伝で散々「ただのアイドル映画ではない」と言われていたのでこちらも普通の映画を観るような心構えで劇場へと足を運んだ。ストーリーや演技は申し分ない出来であったと思う。青春時代の独特な悩みや心情の変化がよく現れていてどこか懐かしくなるような、終始そんな淡い雰囲気が漂う。映画の中で演劇をするという演技の中で演技をするというとても難しい役柄でありながらももクロも好演していたと思う。(ファンゆえに贔屓目に見ていた部分も大いにあると思うが)
問題はそこではない。何がこの評価にさせているのか。それはちょいちょい出るももクロファンにだけしかわからないような仕掛けである。職員室で一瞬見える三宅アナとももクログッズは果たして必要なのか?最後の客席にゆみ先生や佐々木氏などは必要なのか?また、せっかく「女優」として演じきったのにエンディングで走れを歌う必要はあるのか?それも演劇部の他の子たちはそっちのけでももクロ5人だけで。
エンディングは別として、このような仕掛けが劇中でちょいちょい見える度にいち映画を見に来た人ではなくももクロファンであることを実感させられてなんだか萎えた。(最初にも言いましたが生粋のももクロファンです笑)
せっかくももクロたちの映画をちゃんとした映画として見に来ているのに、ももクロファンはこういうことしておけば喜ぶんだろ、というように馬鹿にされているようにすら感じた。良作邦画になりえた映画をいらん演出でアイドル映画になり下げている。(表現上このような言い方になってしまいましたがアイドル映画が悪いと言っているわけではありません。ご気分を悪くされた方いらっしゃいましたら申し訳ありません。)
ただのアイドル映画ではないと散々言っておきながらももクロのアイドル要素が割と全開の中地半端な残念な作品であった。ファンでない方が楽しめているのか心配になった。
ももクロをももクロとしか見れないくらい心酔しているという言葉、正直なるほどと思ってしまいました...笑
予想に反して、自分では気付かなかったような面白いコメントがたくさんいただけて感謝です
自分は物語の登場人物としてももクロを見ていたので、ももクロ関係の物が出てもまったく気になりませんでした。
2回目に見て初めてももクロ関係だと気付いた部分もあります。
まるで渥美清が寅さんにしか見えないように、ももクロをももクロとしか見えないぐらい心酔してるのかもしれませんが、それでは正当な評価は出来ないのではないでしょうか?
生粋のファンなら最低2度は観る事。2度目で小ネタは殆ど気にならなくなって、この映画の本質が見えるから。
さおりが吉岡先生に(演劇の)神様を見る瞬間のシーンで、黒木華の芝居の説得力に、そこでさおりが感じたであろう鳥肌が立つ様な感覚を共有出来なければ、負け組でお終いだが、感じられれば、その後の展開の全てが肯定的に心に入って来る。
ファンでない方の人です。
エンディングがアンバランスだったかな、という点は同意します。
ですが、モノ自体は純粋に良作でしたし、その仕掛けとやら、私は全然気がつきませんでしたが、作品の本筋を妨害するような類のものでもありません。わざわざ批判するほどのものではないと思うのですが。
非ファンの気づかないところで、よくそんなファンだけが分かるようなものを織り交ぜてたなと、むしろ感心して良い所なのではないかと。
ファン・非ファンどちらにでもオススメしたい作品でした。
えっと、自分も演出は悪いと思いましたけど
公開前に言われていたのは
「ただのアイドル映画ではない
王道アイドル映画を作るが、既存の演技×の手抜きアイドル映画では終わらせない」
と言っていたので
これは事前情報からアイドル映画として作っています宣言していましたが・・・