「素晴らしい学園映画 黒木華が作品に品格をもたらす」幕が上がる 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい学園映画 黒木華が作品に品格をもたらす
「踊る大捜査線」シリーズで知られる本広克行監督が得意とする、いわゆる学園もの。「サマータイムマシン・ブルース」では若手のホープだった瑛太、上野樹里らに自分たちの魅力をいかんなく発揮させ(いまと全くキャラの異なるムロツヨシの姿も)ているが、今作でも「ももクロ」ではなく、百田夏菜子、玉井詩織、高城れに、有安杏果、佐々木彩夏の女優としての魅力を最大限引き出すことに成功した。適材適所のキャスティングであり、もっと評価されても良い作品ではないだろうか。そして、5人が通う高校の教師役で出演している黒木華の佇まいが格別で、特筆すべきポイント。黒木の存在が物語に安定感をもたらし、品格すら与えている。
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