ブルー・リベンジのレビュー・感想・評価
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弱い存在が強い存在へ挑むという切り口
観る前に絶対注意しておかなければならないのだけど、これはドッカンドッカンのハリウッドアクション映画ではありません。
どちらかといえば、コーエン兄弟のノーカントリーみたいなノリで復讐劇をするって感じです。
復讐は復讐を呼ぶというテーマ性も良いし、舞台やキャラクター、小道具なんかも丁寧に作り込まれていて好感が持てる。
何より、主人公が兎に角「弱い」のが個人的にツボでした。
ただ、主人公が弱すぎるが故に、決める所で決められなかったり、土壇場の決断で迷っちゃったり、見ていてかなりイライラさせられます。
まぁ、そこのところは設定としてしようがないし、もしかしたら、イライラさせるのも制作側の狙いかもしれないと考えられます。
んが、その癖、かなり切羽つまった場面でやけに悠長な行動をとったり、ヤバイ場所でリラックスしてたり……。なんというか、初めて御使いに行かせた子供をモニター越しに見てハラハラする親の気持ちとでも言いましょうか、とても良く言えば変な緊張感が味わえます。
色々と書きましたが、結局何が言いたいかって言うと、
この映画には改造しまくりのニトロ積んだスポーツカーなど出てきません。代わりに穴のあいたボロい車が出てきます。ジェイソン・ステイサムのかわりに、七三分けの根暗な中年デブが出てきます。爽快感はありませんが、子供を見守る親心が理解できます。
その辺を理解した上で鑑賞する事をお奨めします。
リベンジ
髭を剃ってからの展開がいまひとつ。リムジンと錆びた青いフォードが効いている。スラッシュメタルバーで働く友人とか、復讐先の家族の感じとかアメリカの田舎のホワイトトラッシュ感が出てて良い。ただジャケットのようなバイオレント感は薄く、騙された感がある。
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