杉原千畝 スギハラチウネのレビュー・感想・評価
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歴史を変えた日本のボンド
実在した日本の天才諜報員ということで、映画のなかでも007並に諜報活動します。ちゃんとボンドガールも登場(たぶん架空の方?)します。本当にここで描かれた歴史は残酷で、自分の立場を危うくしかねない状況でのビザを発行する姿は本当に素晴らしかったです。
色々な視点が…。
当時の戦時の真っ只中にこのヴィザを発行しつずけたことは今聞かされると美談だし、感動ものだし、すごい決断力と勇気だったとは思う。けど、発行したことによる影響力も大きすぎるだろうから一概にただうなずくだけでは終われない話だよな~、と思う。
‘ただの紙切れ’というセリフが多用されているけど現実は重過ぎる紙切れ。命に関わるんだから。
杉原千畝の話って、全然知らなかったので映画という手段で広く知れ渡ったことにはすごい意義があると思うのでした…。
〝紙切れ1枚”が救った命。壮大なスケールで伝える、命の尊さ。
【賛否両論チェック】
賛:戦争下、〝紙切れ1枚”で救える命があったこと、そしてその命を政府に背いて救い続けた主人公に驚かされ、感動させられる。戦争の悲惨さを、マクロな視点から痛感。
否:戦争による虐殺シーンなんかが結構あるので、苦手な人には不向きかも。上映時間もやや長めか。
最初は、
「モスクワに行って、ソ連という国を知りたい!!」
という一心で仕事に明け暮れていた杉原が、戦争による世界情勢の悲惨さを知っていくうちに、次第に人々を救うことで〝世界を変える”力になっていく姿が、感動を誘います。杉原自身、ビザを度々〝紙切れ1枚”と呼んでいて、そんな紙切れでも政府に背いて発給を続けたことで、多くの命が救われたという事実にも、命の尊さを痛感させられるようです。
一方で、杉原でも助けることが出来ず、最終的には強制収容所に送られてしまった人々の姿も描かれ、戦争の悲惨さも改めて考えさせられます。また個人的には、そうした一連の杉原の功績が、つい最近まで評価されず、外務省もその存在を伏せていたという描写にも、驚かされました。
虐殺のシーンもあり、気軽に観られる映画ではありませんが、戦争や命についてマクロな視点から考えさせられる、そんな作品です。
丁寧な作りの人物に焦点を当てた歴史物語で感動出来た。1986年迄在...
丁寧な作りの人物に焦点を当てた歴史物語で感動出来た。1986年迄在命されてたって事実が一番の感動。唐沢寿明が日本人の良心と俳優像を体現している感覚だった。海外映画に出て欲しい。
歴史観変わりました。
元来、歴史物が好きなのである程度の予備知識はあったのですが、完全に認識不足でした。
特にユダヤ人への各国の対応や、細かい部分ですがオランダの植民地に関すること等々新たに知ることもあり、あっという間に2時間半が過ぎていきました。
当時のドイツ(ナチスと言った方がいいでしょうか)によるユダヤ人迫害は歴史に興味のない方もご存知だと思います。
しかし、その周辺状況までは知らないのではないかと・・・。。
なんかお堅い話しになってしまいましたが、そういった面があるのも事実です。
ですがその反面、人間ドラマとして楽しめます!!!
絶対お薦めです。
ノンフィクションではない
ご注意下さい
・本国の指示に逆らい独断でビザ発行した
→当時の政府は最終目的地たる諸国の入国許可手続きを完了した者に限り発行を許可する訓令を出しています。(そもそも本国が許可しないと出先でビザ発行出来ないし入国も出来ない)
・本国の指示に従わなかったため戦後職を失った
→占領下に置かれた国は外交を行うことが出来なかった。(人員整理による依願退職。カウナス領事館引き上げ後も7年外務省で勤務)
当時の日本政府は反ユダヤでひどい
そのような印象を受けるので、どうか誤解なさらないように
センポのビザ
第二次大戦時、ナチスドイツの迫害を受ける多くのユダヤ人を救った人物と言えば、スピルバーグ映画で知られるオスカー・シンドラーが有名だが、日本人にも居た。
かねてから杉原千畝の事は知っており、(短編ドキュメンタリーはあったものの)映画化すべきと思っていたので、この冬密かな待望作!
「めぐみ」「太陽」とは違い、ちゃんと日本映画として作られたのが嬉しい。
自分はいわゆる戦争を知らない世代。
だから、当時、どんなに日本が愚かだったか、ナチスの悪行やユダヤ人についても映画などで知り得た知識だけ。
何も知らない自分がとやかく語れる立場じゃないが、一個人として言える事は一つ。
人が人の命を救う行為は、昔だろうと今だろうと戦時中だろうと変わらず尊い。
例えそれが独断でルールに反していようとも、後世ではどう評価されているか。
6000人の命の子孫は今、4万人以上。
この数字が英断の全て。
外交官として諜報活動も行っていたという杉原千畝。
ちょっとお堅そうな題材に、スパイ映画のようなエンタメ性を加味している。
自分の目で見て収集・分析した世界情勢、日本の行く末。
祖国愛、数ヶ国に堪能など、知れば知るほどその人物像が面白い。
こういうストイックな役をやらせたらピカイチな唐沢寿明。
昨年の「イン・ザ・ヒーロー」の肉体改造は大変だったろうが、現地の俳優と半分以上の非日本語で堂々と渡り合う今作もキャリアにおいて特に記憶に残るもの。
2年連続の良作良役。
また、杉原千畝をサポートする現地の役者も好演。
史実に忠実にというよりかなり映画的に脚色、にも関わらず全体的には少々華に欠ける。
また、杉原千畝の妻役である以上居なくてはならないが、一人派手に着飾っている小雪だけ現実味ナシ。
…など難点も目立つが、終戦70年の意欲作。
杉原千畝の強い信念。
世界を変えたい。
たった一人が世界を変える事は出来ないが、たった一人が多くの命を救う事は出来る。
それこそが本当の世界を変える力。
昔、杉原千畝を初めて知った時、非常に感動した。
日本人としてだけじゃなく、一人の人間として。
若い人たちにこそ、こういう人物が居た事、そして尊い何をしたかを見て、知って貰いたい。
するべきことをする
唐澤寿明の演技が光りました。過去に同様の映画はなかったと思い、こういった過去に光を当てたことに意義があると思います。
常に何が正しいのかは、簡単にはわからない時代なので、その一助になるかとおもいます。
余計な演出は要らない
恋愛要素など、映画として必要と思われる要素を
製作サイドが創作しすぎている感がある。
*ロシア人との恋愛シーン
*ゲシュタポの拷問シーンなども歴史的裏付けあるのか疑問
*妻役(小雪)が浮世離れしている
*逃げ遅れた家族の描写
日本の歴史シーンでは原爆投下に意図的に触れていない。
モスクワで再開するところなど。
題材だけで十分感動できる話なのだから、余計なことしなくていいと思うんだよな。題材的に勿体無い気がした。
映画を作る側は創作したい気持ちもわかるが、事実に即したと謳うならば事実まっすぐ見て作品化してほしい。
制作側の見せたい創作を無理やり見せられている感じがする映画でした。もっと誠実に作品を作っていただきたい。
イマイチでした
杉原千畝さんについては知っていたので、なんか違和感が抜けませんでした。
唐沢さんの演技は良かったけどね〜
小雪…ミスキャストでした
しつこい
ストーリーが半端でした
もっともっとすごいんだよを伝えて欲しかったです
ペルソナノングラータ
確かに駆け足だったり冗長だったりする点はあるのでしょうけれど、歴史に流れる冷たい現実とそれに翻弄されながらも人種違えど交流を通して繋がり響きあう人々の物語として、どっしりと腹に落とさせて頂きました。千畝さんの諜報能力全開のスパイサスペンスも娯楽としては観てみたいかもですね。
すごく勉強になった。
こんな人が歴史上にいたのを、知らなかったことを恥じた。日本の行く末を見つめ、心の底から世界を変えたいと思っていた。それにどこまでも着いて行った奥さんも偉大だった。日本人として、この人のことは知っておくべきだ。誰もが知る機会を作るべきだ。
知っていた事が更に具体的な事として心に残りました。
学校推奨図書で子供が読んでいた本「約束の国への長い旅」を読んで(笑)知っていたイメージとは違った諜報員活動や戦争の悲惨さがよく伝わりました。
冒頭の銃殺のシーンは怖かったですよ。
途中で飽きさせる事もなく最後まで見させてくれ、途中では涙を誘うシーンも。
終わった後に観客が一人、拍手をしてました。
最後で米国に渡ったユダヤ人が兵器開発を行ったという部分の理由が気になったので-0.5にしています。
多くの人に見て欲しい映画ですね。
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