劇場公開日 2015年12月5日

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杉原千畝 スギハラチウネのレビュー・感想・評価

全126件中、81~100件目を表示

4.0「杉原千畝」を観て

2015年12月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

外交官「杉原千畝」の一生を観た。リトアニア領事館でユダヤ難民に大量のビザ発給を行い、日本経由で難民を救った。70年以上経った現在も何も問題は変わっていない。シリア難民は欧州だけの問題ではない。世界中でどうにか受け入れなければ・・今の日本の政治家や外交官でこの問題に取り組んでいる人はいないだろう。

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Ryoichi

3.0本来のテーマからそれているような?

2015年12月17日
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鑑賞方法:映画館

難しい

この話は何度となくテレビ ドキュメントで放映されたがスパイの存在ユダヤ救済以外の事はほとんど紹介されていない 映画と言うことでかなりオリジナルや過大の創作もあったような 人間ドラマよりも歴史的サスペンス劇場 本来の人間千畝の感動を期待していた人は的を外れた様な?!

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ゆたぼー

頭脳明晰な人

2015年12月16日
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鑑賞方法:映画館

知的

私だけでなく誰でも知っている「杉原千畝」と思い見たのですが、鑑賞後に見て本当に良かったと!小さい頃から成績優秀だったが、やはり先見の眼もあり鋭い。そして間違った道へは行かない。この人の生き方を見ていてはっきりわかった事、それは、幾ら大きくて強い組織で力を横暴に振り回しても、間違った方向性のものなら必ずいつかは滅びる。いつも冷静に私情を挟まず私利私欲に走らず生きれば、結果本人が望もうとそうでなかろうと大成を成し遂げるし又人からの信頼をも得ると。今の時代にも通じますね。そして、この人の奥様も素晴らしい。今の日本に比べて、平和でなかった当時の外務省役人に付いて行った奥様は覚悟も必要でどれだけ大変だったかと思えば、同じ女性の眼からみて尊敬畏怖の人です。最近読んだ本の中で著者が言うには「日本は年が上ならどんな人でも敬われ、逆に有能なのに若いという理由で(しかも大して地位も無いから)意見を聞いてもらえないのは残念な限り」と。関東軍やヒトラーの行く先が見えていたこの人の意見をもっと日本政府が聞いていたら敗戦はなかっただろうにと、この映画では見せています。劇場には予想以上に若い人達が多くて嬉しかったです。逆に、もし年配者は日本政府を批判されているようで嫌で少なかったなら高齢者が増える時代に寧ろ危機感さえ感じます。私も含め年をとっても頭を柔らかくシャープに感性を保てれば嬉しいです。

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yamayuri

4.5自分への情けなさに覆われた。 世界を変えたい男がとった行動は、目の...

2015年12月16日
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鑑賞方法:映画館

自分への情けなさに覆われた。
世界を変えたい男がとった行動は、目の前の困った人を世界から救うことだった。
自分は何かしてこれただろうか、この世界にヒビを入れただろうか。

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ユージン

4.0日本人の誇りかな、

2015年12月16日
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鑑賞方法:試写会、映画館

泣ける

知的

幸せ

 史実に基づく本当に見応えのある映画である。実際の歴史とのかかわりもわかりやすい。一人の外交官が自分の職をかけてまで行った行為を外務省はその経歴から消し去り、救われたユダヤ人からの評価によって見直すなんてのは、、まさに、外圧に屈してしまうyわい日本そのもの。ひとつ物足りなかったのは杉原のビザを発給しよう、というときの気持ちの変化、その辺を掘り下げてほしかった。もっと深い事実があるはず、、、

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みなかみ問屋

4.5ヴィザ発給以外にも

2015年12月16日
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鑑賞方法:映画館

ヴィザ発給以外にも、スパイの一面も描かれており、最後まで飽きさせない作品でした。

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マックス

4.0映画で拍手、スタンディングオベーション

2015年12月16日
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映画館で上映後に拍手が起こったり、スタンディングオベーションをしてる方をはじめてみました。
が、拍手したくなるのもわかる出来栄えでした。

思ってたよりテンポも良く、観やすかった。

もっとユダヤ人迫害のことなんかを勉強して観ればよかったと少し後悔。

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kanako

4.0「杉原千畝」を観て・・

2015年12月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

「杉原千畝」を観た。外交官であった主人公は日本政府の方針に逆らい2000人以上のユダヤ難民にビザ発給を行った。ユダヤ難民の姿が今のシリア難民に繋がり、あれから70年以上経っても世界の様子が変わっていないと思うと涙が出てきた。またナチス・ドイツが犯したユダヤ人に対する600万人以上の虐殺行為が日独伊三国同盟を結んだ日本も遠い欧州の歴史だと片付けてはいけないと感じた。杉原千畝は、日本が第二次世界対戦に突き進んで敗戦した歴史から、戦後は外交官から小さな貿易会社の会社員に転じたようだ・・

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亮一君

4.5威風堂々

2015年12月15日
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U-3153

3.5折に触れて

2015年12月15日
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折に触れて歴史を振り返り、犠牲になった方々や力を尽くした方々に感謝し、自分達の今を見つめ直す必要があると思いました。

唐沢良明は凄い俳優さんですね。
英語はかなり勉強されたのではないでしょうか。
いつもキャラが似てはいますが、あの唐沢さんを欲してしまうので満足(笑)

ただ、奥さん役の小雪はいただけませんでした。
他の映画でもこの2人はかなり夫婦役をやってますね。食傷気味と言いますか。。
小雪は美しいけれど、実際の杉原婦人は、美しいだけではなくもっと強くて大らかだったのではと思い。その辺りが表現できる女優さんは他に誰が良かったかなぁ、、、なんて考えるのも楽しかったですが。

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august58

4.0満足

2015年12月15日
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ざき

3.5杉原千畝

2015年12月13日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

淡々と物語が紡がれていきます
ドラマチックなシーンは少ないので盛り上がりには欠けますが、その分、杉原千畝の功績が引き立つのかもしれません

海外での高い評価に比べ、日本ではまだまだ知られていない杉原千畝…この映画で若い人たちにも受け継がれていくと良いと思います

日本人は彼をもっと誇りに思うべきです

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ヒカル

3.5ペルソナノングラーダ

2015年12月13日
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maruo

4.5改めて勇気ある決断に大感動!そして戦後日本外交の大きな損失。

2015年12月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

杉原千畝さんを初めて知ったのは、もうかなり前、関口宏さんの番組「知ってるつもり」。日本版シンドラーと紹介され、なんという勇気ある決断に、こんな日本人がいたのかと驚きと感動したのを今も覚えている。

外国の切手の肖像画に使われたり、外国のある通りの名前に使われた日本人はいるのだろうか、杉原さん以外にあまり聞いたことがない。

杉原千畝さんを演じる唐沢寿明さんが素晴らしかった。

また、あの再開のシーンは、目頭が熱くなってしまった。

ユダヤ難民を助ける上で、杉原さんが、最大のキーマンであるのは言うまでもないのだが、尺こそ短いが、本編でも登場する
二階堂智さん演じるウラジオストク総領事代理の根井三郎さんと、濱田岳さん演じる大迫辰雄さんの二人の日本人や、本土に着いてからも、杉原さんが発給したビザが引き継がれたことも忘れてはならない。

根井総領事代理が口ずさむ。

「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そして、報いを求めぬよう」

後藤新平さんが制定した、杉原さん、根井さんの出身校でもあるハルピン学院のモットー。
同じ出身校の二人が・・・、なんという偶然なのだろうかと感動させられた。

根井さんにしてみても、直接、言葉でのやりとりがなくとも、旧知の杉原さんが発給したビザが、どういうものか、または、どういう思いなのか、全てを物語っていたのだろう。彼が乗船許可を出すのも、これまた、勇気ある決断だと思う。

また、本編を拝見して驚かされたのが、
杉原さんのインテリジェンス・オフィサーとしての情報収集能力と分析力。
確か、小日向文世さん演じるドイツ大使とのあるやりとりで、ことごとく、日本のこれからの起こるであろう出来事をズバリ推察していた所など、極めて優秀だったことが伺える。

こうした現場の優秀な外交官を持ちながら、処理、判断できない軍部による政府が、当時の最大の不幸だったかもしれない。

日本をより良い国にしたいと思う気持ちは、戦中だけでなく、戦後もあったと思う。だが、形は外務省を依願退職のようだが、本編でも助かったユダヤ人が、外務省に杉原さんを訪ねてきたときの役人の対応ぶりでも分かるとおり、ビザ発給の責任をとって辞めさせられたに違いない。あの冷遇ぶりは、人として腹立たしい限りだが、杉原さんのような外交官を失ったことは、日本外交の大きな損失ではなかろうか。
何故ならば、彼の優秀な外交能力は、占領された今後の日本の行く末、東西冷戦時の重要な外交交渉などに、遺憾なく発揮されたのでないかと思うからだ。

タラレバの仮定のことを言っても始まらないのだが・・、本編とは関係ない所ではあるが、なんか残念な気持ちになってしまったのも事実である。

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ななまがり

3.0杉原千畝が息子に尋ねるシーンがある。「次はどこの国に行きたい?」

2015年12月12日
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鑑賞方法:映画館

土曜日の1回目で劇場はゆったりとしている。
客入りは30人くらいだろうか。

序盤で、唐沢寿明(杉原千畝)が妻になる小雪(杉原幸子)と出会うシーンがある。
小雪(杉原幸子)の兄はなぜか、板尾創路である。

「日本のシンドラー」とも呼ばれた外交官・杉原千畝の10数年を描いている。
杉原千畝が日本政府を騙してでもユダヤ人を救おうとしたことを淡々と描く。
映画の舞台は満州国からリトアニア、ドイツ、、最後はロシアにまで及ぶ。

上映時間は139分と長い。
ストーリーは起伏に欠ける。
しかし眠くなったり、つまらないということはない。

ドラマチックなシーンは数箇所。
個人的には、
杉原千畝の旧知でウラジオストックの日本領事であった根井三郎とユダヤ人の会話のシーン。
ユダヤ人たちを乗せた日本の船・天草丸が駿河湾の沖にたとりついたシーン。

杉原千畝が最後に自分の息子に尋ねるシーンがある。
「次はどこの国に行きたい?」
答える息子。
「日本。

行ったことないから」

満足度は5点満点で3点☆☆☆です。

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ドン・チャック

3.0内容は素晴らしいが、タイトルに違和感

2015年12月12日
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泣ける

知的

杉原千畝という外交官の半生を辿りつつ、第二次世界対戦前後の世界を描いた作品。
とても個人的なようで、実は普遍的なスケールが大きい映画だと思いました。
そのバランスが良く、あの時代の空気がリアルに感じられた気がします。

唯一の違和感は、タイトル。。
彼の名誉回復という意味もあるのでしょうし、確かに杉原千畝さんの映画ですが、もうちょっと何かなかったのでしょうか。。。
個人的には政治とカネの匂いすら感じます。
杉原さんを知らない若者にこそ見てもらうべきだと思うのですが、彼らを遠ざけるタイトルかと。
もっと魅力的なタイトルなかったんでしょうかね。

とはいえ、役者も素晴らしく、良い映画でした!!

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さとみ

4.0色々考えさせられる。

2015年12月11日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

戦争に突入していく時代、そして戦中戦後という時代背景に、本人に課せられた任務をどこまでどの程度までやるべきかという苦悩。しかし人間としての良心を選び、任務から逸脱することを選ぶ。一方で任務を課した人は、立場が違うがために、結果として間違えてしまう。
それぞれの立場が違うから、誰が間違っているなんて軽々しく言えない。この千畝さんも多くの命を救い、人間として評価されるべきことをした。それは間違いない。でもその時代、違う立場からみたらいけないことだと言う人もいるはず。今の平和な時代だから美談なのかも。
自分も同じ状況なら同じように多くの人を救いたい。だけどあの時代に(今の時代でも)、同じことができるだろうか…。
誰にでもできることじゃないから、歴史に残るんですけど。
そんなことを考えさせられた、難しい映画でした。

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okuy

5.0戦後70年。でも(日本人の)WGIP洗脳はどうやら解けてないようで残念です。

2015年12月11日
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鑑賞方法:映画館

現在劇場公開中ですが、歴史上の人物だからネタバレもないっしょ?と思います。
やや、がっつり目に書きます。宜しくお願いいたします。
数年前に、"歴史上の「惚れてまう男」を描いた書籍を10作品紹介する"という仕事を受けました。
その中で、杉原千畝氏の奥様:幸子さんが書かれた、『六千人の命のビザ』を紹介させて頂きました。
作者が奥様だけあり、立派な"夫""父"として描かれ、その時代の緊迫感や、それこそ男の色気みたいなのは感じませんでした。そこがちょっと残念だったのです。
が、本作はエンタメ度がプラスされていますので、杉原氏、やばいです。
いや、唐沢さん、すげ。色気があります!
ボンドなんか目じゃねー!あいつ、やった…、あ、失礼!親密な関係にあった女性を助けないし。
走り方おかしいし(腿上げすぎだし)。
体硬そうだし。
ドヤ顔笑えるし。
でも、久々に背中に縋りたい!と思った男性に出会えました。
私の中の"2015年いい男ランキング"ダントツ1位は、唐沢さん演じる杉原千畝氏です!

戦後70年のこの年、いくつかの第二次世界大戦をテーマにした映画が作成されました。
『この国の空』
『日本のいちばん長い日』リメイク
『野火』リメイク
『あかあさんの木』
『息子と暮らせば』
などなど。すみません。全部観ていません。
しかし、戦争の定義すら変わってしまった現代では、果たして過去作品のリメイク、今までの戦争映画と同じ切り口の(WGIP的な)映画が、現代において「反戦映画」となり得るのか疑問でした。
戦争の対義語は"平和"です。
しかし私は、戦争の対義語は"外交"そして、特に現在では"安全"だと思っています。
本作は"外交"がいかに大事か、世界情勢を見極め、時に他国と協調し、時に距離を取り、国としてどこに立つか?が、どれだけ大事なのかがテーマだと思います。
しかしどこに立っても、決して世界の中で孤立してはいけないです。
でもネット上では、WGIP的な映画を本作にも求める方が多いようで、洗脳って怖いなぁーって思いました。

さて、本作は、第二次世界大戦勃発間近の緊迫した世界情勢の中で、日本軍に乗っ取られた外務省の目をかいくぐり、ドイツ軍のゲシュタポに脅されながらも、良心に従ってユダヤ人に多くのヴィザを発行した、杉原千畝氏の半生の映画化です。
日本のシンドラーと呼ばれる杉原氏ですが、ちょっと違うと思うんです。
映画の中では、「お前は最低の外交官だったが、最高の友人だった」と言われるシーンがあります。
いやいや、杉原氏は最高の外交官だったと思います。
いや、最高の国際政治学者だったと言っても過言ではありません。
日本がドイツと同盟を組むのに反対し、世界という名の車輪が回ってヒットラーが下になる時が来る。国力のない国が孤立し、そして調子にのるとどうなるか。日本軍はアメリカに戦争を仕掛け、今までにないくらい打ちのめされると読んでいました。国際情勢を読んで、今後きっと車輪の上になる方達にヴィザを発行したのだと思います。
杉原氏には、優しさと同時に冷静な目を感じました。
そこ、シンドラーさんとは大きく違います。

いくつかの印象的な台詞があります。
その一つは、"世界は車輪。回り続けている"という箇所です。
今は上になってる国が、下になる。
国力のない国が諸外国並に国際社会を生き残っていく為には、車輪の回りを見極め、某国との同盟関係、周辺諸国との関係、そして何より世界の常識を踏まえて、その都度ベターな判断をしていかなくてはいけない。
世界は回り続けているが、果たして日本はそれを見極めているか?
孤立してはいないか?あの時のように。
そして、もう一つ。
杉原氏が帰宅して日本を憂いて眉間に皺を寄せている時、奥様は明日のパーティに着ていくドレスをのほほーんと選んでいます。
どんなに緊迫した空気の中でも、奥様だけは美しく柔らかく微笑んでいます。なんて浮き世離れした方!しかしそんな奥様を、杉原氏は愛おしそうに「君は変わらないな」と安堵のため息と共に抱きしめるんです。
どんどん変わって行く世界で、奥様だけは変わらない。
そこに男性は、ほっとするんでしょうか。
こんな奥さんでいたいなぁ。あ、無理だけど(笑)

単なる感動秘話ではなく、テーマを噛み締めて貰いたい作品でした。

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さぽ太

3.5杉原千畝を知らない人には鑑てほしい

2015年12月11日
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戦争は様々な視点があることを今一度再確認させてくれる作品。
主に1930~40年代の知識を持っていることで、より深く楽しむ事が出来る為、対象は高校生以上に限られてしまうのであろうが、若い世代にも是非一度鑑てほしい内容になっている。

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SU

2.5映画とし物足りない

2015年12月11日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

映画は戦前から終戦までの約10年間の杉原千畝を追っているが、繋がりのないエピソードの積み重ねにすぎず、人物像は出せているがテーマが散漫で何をやろうとしているのかが分からない。
そのためクライマックスとも言うべき、ビザを発行するに至ったのかは、心情の描かれ方が弱く、ユダヤ人の執拗な祈願に押されただけに見えてしまう。
出てくる日本人はとてもいい人ばかりなので簡単に杉原の思いに共同してしまうのはドラマが無くて物足りなさを感じる。
悪として描かれているロシアやナチスは典型的で、しかもストーリーには深く絡んでこない。
そう、この映画には映画らしいドラマと魅力的人物がいないのだ。

正義感が強い良い人=杉原千畝とその周囲の人々に、日本人の誇りです!と感動するのはいいがそれはとても浅いと言わざるを得ない。
杉原千畝が政府を騙してでもユダヤ人を救おうとしたことは驚くべき事だが、それ故の動機と苦悩、葛藤をもっとエピソードを絞って描くべきだった。映画なのだから脚色してもいいじゃないか!詳しく知っている人などどうせいないのだから。

それが出来ない、または葛藤が無かったら、杉原千畝は脇役にして、それこそ生き地獄を見てきたユダヤ系リトアニア人を主人公にして作るべき物語だと思う。
この出来ならTVドキュメンタリーで十分です。

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じゅんぢ