「満足出来ない」杉原千畝 スギハラチウネ マサミチさんの映画レビュー(感想・評価)
満足出来ない
杉原千畝氏が戦時中に諜報外交官とゆう裏の顔を持っていた事実も含めて単なる美談に終わらせなかった部分はいい。
しかし、恐らく杉原氏は芯は不器用で朴訥とした人柄だったように思う。
そこら辺が演じる唐沢寿明の器用さと鋭敏さがチラつくTV的演技ではどうもシックリこないのだ。(若い頃の阿藤快が演じたらさぞやハマったと思うが)
それから日本人キャストの芝居とセットに映画的奥行がなく平坦で、せっかくポーランドで撮った外国人俳優らとの芝居のリアリティと背景のキャメラの奥行とのマッチングが上手くいっていない。
そのキャメラにしても綺麗過ぎるとゆうか、別に【シンドラーのリスト】のヤヌス・カミンスキーばりに濃淡のハッキリしたモノクロでなんてムチャは云わないが、戦時下の不穏な空気感をもっとくすんだ感じで描いてほしかった。
外国の戦争映画ってそうゆう色合いに凄く気を使ってます。
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