「「第二次世界大戦時のヨーロッパで、ユダヤ人にビザを発給した外交官」...」杉原千畝 スギハラチウネ はち公さんの映画レビュー(感想・評価)
「第二次世界大戦時のヨーロッパで、ユダヤ人にビザを発給した外交官」...
「第二次世界大戦時のヨーロッパで、ユダヤ人にビザを発給した外交官」という話だけは知っていましたが、どんな人かは知りませんでした。
歴史的には、軍隊云々よりも松岡外相が馬鹿だったと個人的に思っています。
まあ、選挙直後に格差是正を訴えて青年将校が起こした226事件で有能な政治家はいなくなっちゃいますし、彼らの蜂起の陰には首謀者が国民から英雄扱いされた515事件があり。歴史は繋がっている訳です。
ユダヤ人にしても、当時イスラエル国家こそ無かったものの入植自体は行われていた訳で、ヨーロッパで溶け込んで生活していた人達と新国家樹立を目指していた人達に確執があったりと、一枚岩では無かったりする訳で。
この件を賞賛するイスラエルが、この悲劇を繰り返さないために強くなろうって言って迫害を行っているんだから皮肉なもんです。
そんな事を思いながら見て行くと、ユダヤ人へのビザ発給の下りも単なる同情だったんだろうか?なんて思えてしまいます。
ついでに、彼の戦後の進退についてはこの件とは直接関係無いんじゃないかなぁ…とか。
ともかく、ベタベタの平和主義者かと思っていたら、全然違った。
関東軍こそ悪役っぽく描かれていますが、現代の視点から軍を絶対悪とするような事はせず、満州国を好意的に描いている所とかも評価したいです。
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