劇場公開日 2015年9月4日

  • 予告編を見る

「ハートウォーミングで、ちょっと切ないコメディ作品」ヴィンセントが教えてくれたこと 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ハートウォーミングで、ちょっと切ないコメディ作品

2015年9月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

酒飲みでギャンブラーなダメおやじと、隣に引っ越してきた気弱な少年との友情を描いた作品。2014年にアメリカで公開された時は、僅か4館での公開だったが、徐々に観客の共感を得て最終的には2500館での公開まで至ったと言う。

ビル・マーレイのダメおやじぶりがサイコー!『私が愛した大統領(Hyde Park on Hudson)』では、アメリカ犬生史上唯一4選を果たしているフランクリン・デラノ・ルーズベルトを演じていますが、それとはひと味も、ふた味も異なる演技。見事です。

って言うか、ナオミ・ワッツがロシア系の女性を演じていますが、そのロシア風な英語が見事。まぁ、英語の苦手な日本人の耳での聞き取りの限りではありますが(苦笑)。

物語上の設定では、オリバーは(eiga.comによれば)12歳と言う事のようです。画面から見ると、日本の同じ12歳と較べて、ちょっと幼すぎる様な気がするのですがどうでしょうか?アメリカでは、13歳未満位までは一人で出歩くことが出来ないとか、日本よりも厳格に子どもを扱っているのはよく聞く話。そう言う背景のある国なので、オリバーの面倒を見るためにヴィンセントが必要だったという事ですよね。これが日本だったら、「もう大きいんだから、大丈夫でしょ!」とか言われていわゆる鍵っ子になるわけですが。どちらが良いというわけではないですが、日本とアメリカの違いですね。って言うか、10歳は超えているのに“ベビー”シッターと言うのか。

2015年の第72回ゴールデングローブ賞の最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル部門)及び最優秀主演男優賞(ビル・マーレイ)(コメディ/ミュージカル部門)ノミネート。

4館->2500館に上映館数が伸びたのはよくわかります。心が温かくなりました。

コメントする
勝手な評論家