「美しい映像に癒される」モアナと伝説の海 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
美しい映像に癒される
新作「モアナと伝説の海2」の公開が迫っていますが、実は前作は未鑑賞。この際、未鑑賞の他のディズニー作品やマーベル作品も観ようと、思い切ってDisney+に入ってしまいました。まんまとディズニーの戦略にハマってしまったような気もしますが、これで年末年始はディズニー作品見放題です。というわけで、さっそく本作を鑑賞してみました。
ストーリーは、平和で豊かな世界を生んだ女神テ・フィティの心が、半神半人のマウイによって盗まれたことにより、世界に闇が広がり始めて1000年、モトゥヌイ島の作物や魚にも異変が出始め、島長の娘・モアナは、マウイを探し出し、テ・フィティの心を元の場所に戻して世界を救うため、大海原に漕ぎ出していくというもの。
快活なモアナと個性的なマウイという魅力的キャラが繰り広げる冒険に、子どもならずとも心躍ります。それでいてストーリーはシンプルでわかりやすく、子どもから大人まで誰もが楽しめます。
人間以外のキャラクターも、生き物のような海、ニワトリのヘイヘイ、こぶたのプア、海賊のカカモラ、マウイのタトゥーと、どれもユニークで愛らしいです。中でもヘイヘイはいちばんのお気に入りです。そのとぼけた佇まいで、存在するだけで秀逸なコメディリリーフとなっています。
本作は2017年の作品ですが、映像的には最近の作品と比べても全く見劣りすることはありません。モトゥヌイの豊かな自然、泳ぎたくなるような透明感のある海が、鮮やかに描かれており、その美しい背景を観ているだけで心癒されます。
ただ、ミュージカルが苦手な自分には、歌が多いのが気になります。もちろん歌そのものはどれも素敵なのですが、あまりに多くて眠気を誘われます。ミュージカル好きな方には、高評価材料かもしれませんが、私にはこの点はちょっと合いませんでした。とはいえ、ディズニーらしい作品で、鑑賞後の満足感は高く、どなたにもお勧めできる作品に仕上がっていると思います。
キャストは、アウリー・クラバーリョ、ドウェイン・ジョンソン、レイチェル・ハウス、テムエラ・モリソン、ジェマイン・クレメント、ニコール・シャージンガー、アラン・テュディックら。吹き替えキャストは、屋比久知奈さん、尾上松也さん、夏木マリさんら。