「悪役もいない武器もない、のびやかなStory」モアナと伝説の海 Aiさんの映画レビュー(感想・評価)
悪役もいない武器もない、のびやかなStory
アナ雪の氷表現、ズートピアの動物達の毛並みと、CGの進化に毎度驚かされてきたが、今回もさらに進化していた。光の反射やラインを巧みに描写した透明感とスケール感のある大海原のCG映像は実写と見紛うほど。内容も歌も本当にハズレがなく、前向きになれるディズニーらしいアニメであった。
ズートピアから社会的テーマを扱っているが、今回も多様性尊重という大きなテーマの中で、消え行く少数民族やそのオリジン、神話を継承する重要性を改めて気付かせてくれた。自然への畏敬という観点においても、ジブリの精神世界に少し近づいてきたと感じたのは、ところどころにナウシカ、ポニョ、もののけ姫を髣髴とさせる描写やアイデアに重なりを感じたためか。
記憶に残っている点としては、マウイの台詞の中で「プリンセスは小動物を連れている」というのは確かに!と合点がいった。また、登場人物が少ない中で、マウイの刺青でストーリーを語らせる表現などはナイスアイデアだなぁと感心した。人におススメできる作品として☆4つ。
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