クロッシング・ウォー 決断の瞬間(とき)のレビュー・感想・評価
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主人公をもっと深掘りして欲しかった。
アフガニスタンに駐留したドイツ軍兵士の苦悩の物語。
戦場を舞台にしていますが、ミリタリーアクションではなく、非常にシリアスなヒューマンドラマです。
ドイツ軍小隊の隊長、現地の通訳、部落の有力者。生い立ちも、文化も、立場も違う者同士が、ぶつかり合いながらも理解を深めていく様を描いています。
全体的に「淡々と」描かれていますが、戦場らしい緊迫感のあるシーンもあり映画の魅力を高めてくれています。
ただ、主人公のバックボーンは、もう少ししっかりと描いた方が良かったと思います。少し中途半端に感じ、せっかくのドラマに奥行きを感じにくくなりました。
また、ラストは少々頑張り過ぎたように思います。ハッピーエンドである必要はありませんが、無理にバッドエンドである必要もないと思うのですが・・・
何れにせよ良く出来た作品だと思いますが、極めて地味なので、鑑賞者によっては評価が分かれそうな作品ですね。
救いのない世界観。現実を直視する作品。
【賛否両論チェック】
賛:駐留軍と自警団との間の人間関係が少しずつ変化していく様が、克明に描かれている。命を賭けて使命を全うしようとするタリクの姿も、胸を打つ。
否:映画として盛り上がることはない展開なので、興味がないと退屈かも。終わり方も賛否両論必至。
なかなか知ることが少ないアフガニスタン駐留軍の実態を、赤裸々に描いています。彼らが現地の人間と接触することで起きる微妙な人間関係も、実に見事に映し出されています。ただ、その分ストーリーも淡々と進むので、〝映画”として観るには抵抗があるかもしれません。
悪戯に希望を見せることのない、社会派の作品です。国際紛争に関心のある方は、必見の映画です。
久々の大外れ
Furyを見に行く予定が、このwebでこの映画を発見。
最近ヨーロッパのアフガン映画は戦闘シーンこそ派手でないものの良くできた味わい深いものが多く、急遽見に行きました。
オープニングと言うことで本当にどうしようもないトークショウがあっていらいらしていたものの、始まったらと期待していたのですが。
正直この主人公のやることなすことすべて理解できないばかりで、全く感情移入できませんでした。
これではアフガンで死んだ35名のドイツ兵は浮かばれない、そんな映画です。
やっぱりFuryにすれば良かった。
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