ナイトクローラーのレビュー・感想・評価
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¨ナイトクローラー¨が日を浴びる時
一言で本作を言い表すとすれば、キワモノ好きな覗き屋のバッドシンデレラストーリー。ルー扮するジェイクギレンホールの据わった目をした笑いがなんともたまらない。冒頭のシーンで、小銭稼ぎのために鎖を切って奮闘している姿が可愛いと思いきや、そこからどん底に成り下がる様(ルー的には成り上がる?)がものすごい。暗海を小さなエサを食べて泳いでたモンスターが、大きな獲物を食べて泳ぐように。。。 そして、ラスト。久方ぶりの日を浴びて、何かホッと一息したような顔で静かにサングラスをかける姿。鳥肌ものである。
どこまでやるんだこの人、、
こんなに後味悪い映画は久しぶりに見た
全くと言っていいほど救いがなくて
ルーの成長?堕落?を映し続ける映画
胸糞悪いはずなのになぜか引き込まれて
どこまでやるんだこいつみたいな。
他人の不幸に顔を出す
これが成り立つのは求めてる視聴者がいるからなんだとも考えさせられたり。
怪演
ジェイク・ジレンホールの静かな狂気が淡々と怖い
1シーンだけ感情が荒ぶる所があるけど
それ以外は至って冷静に狂ってる様が必見
ずっとギョロ目なとこがまた…
手に汗握るわけでも無く
強烈な恐怖を感じるわけでも無く
でも話が終わるまで何とも言えない雰囲気に
知らずに飲み込まれてゆく
そんな作品
"死肉"を喰らう狼に、自分がなった気分になった…。
どんどん技術を得る度に、モラル欠如の行動加速…。嫌悪感が増していくのに、半分真逆に魅せられてって、それを痛快と思うことも、おそろしながら何度かあった。
とにかく主役のルー・ブルームがそれほどこっちを引っ張ってく。野生動物の嗅覚と瞬時に閃く観察眼、それがとにかくグッと来るほど、研ぎ澄まされてて躊躇がない。こんなバランス感覚の脚本、書けることが羨ましいし、ジェイク・ギレンホールは最早、演技かリアルか分からなかった。
でも何より強烈なのは、疑似体験をした気分。自分がルーになった気分で、ナイトクローラー世界を体感…。3Dの倍ぐらい、客であるのを忘れたよ。
綺麗事を並べ立てる、人の反応見てみたい。
アメリカらしい自己顕示欲で。
すさまじく自己中なパパラッチをギンレイホールがたんたんと演じているのがすごい。こそどろからえげつない映像オンリーのパパラッチになり上がるまで実に緻密に計算された悪徳人生まっしぐら。
完璧に批難されるやつを迷う事なき精神で顔色ひとつかえず突き進むすがたが実にこわい。
ありそうな話でこわし。
ギレンホール
短期間で体重を減らし役に望んだ
ギレンホール渾身の作品。
真実なのか役になりきっているのかも
観ている間に分からなくなるくらいに
出来上がっていた。
作品としていいとは思う。
アメリカ公開日が分からないけど
来年賞とるのでは?
しかし、本当に嫌いな類。
自分の仕事の為なら、部下の死までも
売る様な人間。
彼は以前自分が悪事を働いた時
言われた事を引用したりして
頭のいいつもりのヤツ。
確かに悪智恵に関して回転が速く
ずる賢こくキモい。
エンディングは自分が事故に遭い
他のクルーに死に様を撮られるのでは?
とある期待をしたが違った 笑
劇場を出る時
頭痛と、気持ち悪さに苛まれ
この最低な気分を早く変えたいと願った。
どきどき
緊張感がすごくあり、見終わったあとに自分の肩に力が入ってたことに気づきました。
とにかくやることがすごい、スクープのためならばなんでもするといった主人公を見事に演じてくれたジェイクが素晴らしかったです。紙結んだりお水を植物にあげたりアイロンをかけたりするジェイクがとにかくかわいい←
結末も少し驚きましたが、なんでもやるってこういうことか、、、と改めて思いました。
素晴らしい!
ゴーンガールに匹敵するくらい、自分の中では最高傑作!
エンディング、受け入れ難いけど、ちゃんと完結する。
ゴーンガール受け入れられる人はぜひ!
上映館が少ないのが、不思議なほどの作品。
自分の中では今年の作品で間違いなくNo.1!
文句なしの傑作
ジェイクギレンホール演じる主人公がとにかく気持ち悪い!笑
だが、鑑賞しているうちにカッコ良くも見えてくるから不思議だ。
物語的にはサクセスストーリーなのでそれ特有の視聴後の爽快さはあるのだが、それをそのまま受け入れてしまっていいものかと思っていたが、他のレビュアーの方の表現でスッと腑に落ちる。「黒い爽快感」。まさに言い得て妙。公開館が少ないのが残念。もっと見やすい環境にしてほしかったなぁ、もったいない(´・ω・`)
映画史に残る悪役
予告編からもうギレンホールの目力に引き込まれて鑑賞。
いやぁ...ヤバかったっすわ...
あんなにクズっていうかひどいヤツなかなか居ないよ...っていうか悪魔だよ...
けど今だけヒドイと逆に応援したくなる感じ...
今年のベストになる1作なのは、間違いないですわぁ...
承認欲求の塊
主人公は低学歴でまともな就職口を見つけられずにいる。ただし彼は、ビジネススクールや自己啓発書で勉強をしたかのような、人間観や処世術を滑らかに語り、他人の仕事の肝を的確に把握する勤勉で賢い人物である。
このような人物に与えられる物語は成功譚の他に考えられないだろう。そして本作もその鉄則からは寸分もはみ出てはいない。ただし、多くの観客のモラルに反する手段を積み重ねて、彼は成功を手にしていくのだ。
泥棒をして手に入れた品物を売り飛ばしている相手に、自分が勤勉で良く働くから雇ってもらえないかと売り込むのだが、その相手は「泥棒やってたやつは雇わない。」と当然のように断る。承服しかねたような顔をした主人公の男に、感情移入できる観客はいるはずもなく、早々にこの男への共感を禁じられたことを彼らは悟ることになる。
凄惨な事故の映像を売り込むテレビ局の人間相手に金額を交渉する彼は、金銭欲からというよりも自分の存在感や自分の仕事やの評価を高めたいことがはっきりしている。
年増の番組プロデューサーに、ビジネスの交換条件として男女の関係を迫ることも、自分の優位を相手に認めさせ、交渉のペースを作っているのは自分のほうであることを自他ともに感じることが大切なのだ。一昔前なら、この関係はプロデューサーが男で、上昇志向の強い女がそいつと寝るというのが物語の常套句ではなかっただろうか。このジェンダーとセックスのねじれが、物語の現代性を象徴していると同時に、この主人公の男のやっていることが少し前なら、「女の腐った」(この言葉自体が女性そのものを蔑視していることも含めて)のがすることだということを観客に示している。
このように映画は、この主人公への観客の共感を徹底的に排除すべくこの人物像を提示している。その試みが非常に上手くいっている。
我々が生きる社会の過度の承認欲求の根源に迫ると言って良い人物造形に戦慄を感じる。
ルー・ブルームのヒーロー映画
失敗してもめげずに、勤勉に粘り強く学べば必ず成功する。自分が正しいと思ったことをやれば、必ず成功する。自分が欲しいと思ったものは、必ず手に入れる。
有言実行。鋼の意思で遂行していく。
尊敬すべき人間の姿なのかもしれないが、彼の場合、「手段問わず」が入る。
狂気じみた気迫と執着心で仕事をするルーを演じるジェイク・ギレンホールに、思わず鳥肌が立った。
助手のリックがルーに放った「人間と考えていない」というセリフに対しての、ラストの応酬は、ルー自身の欠陥を肯定しているようなものだが、彼の自尊心はそれで満たされてしまっているのだろう。
このまま逮捕、もしくは危険な目に遭い死ぬかと思ったが、再びこのダーティーヒーローは野に放たれてしまう。凶悪犯が銃を持って逃走、なんてトピックよりも恐ろしかった。
カーチェイスのシーンはいままで観たアクション映画のどれよりも素晴らしい。
黒い爽快感
冒頭から犯罪を犯すなど頭のネジが一本外れていたジェイク・ギレンホールがパパラッチの魅力に取り憑かれ、さらに二本三本と外れていく様が素晴らしい
実際にはネットでの受け売りを並べているだけのクズだが、いつの間にか応援してしまいたくなる異常感というか非日常感
但し、実際にこういうクズがいる事を考えるとそれらがいつの間にか日常に思えてくる
メディアが伝えていることは本当に真実なのか。 情報の複雑化や多角化...
メディアが伝えていることは本当に真実なのか。
情報の複雑化や多角化が進む中で、我々の峻別能力が問われる時代だとゆうことを考えさせられる映画だ。
深淵を覗くときナイトクローラーもこちらを覗く
好奇心は,ときに倫理観と道徳観をも超越してしまう.
人間の性を痛烈に捉えていると思います.
物語は,性根からのゲス野郎でありながら弁論に長ける主人公ルーが報道スクープ専門のパパラッチ「ナイトクローラー」に転身し,成り上がっていくという流れになります.
この映画の恐ろしいところは,どうしようもないくらいの悪であるはずの主人公ルーに,ある種の清々しさを覚えてしまうことにあります.
盗みもし,脅しもするが一流のショッキング映像をテレビ局に届け続ける姿はある種のプロフェッショナル魂を感じられます.
まさに,対岸の火事であるからこそ楽しめるということを如実に表現しているのではないかと思います.
映画としては,劇中音楽があっていないように感じられます.普段そんなに気にする部分ではないのですが,何となく浮いている印象を受けました.
首尾一貫した悪を堪能できる一本と思います.
リアルなサイコ
調子に乗った成り上がりが破滅する映画かと思いきや。安易に足を踏み入れた報道の世界で良心の呵責に苛まれるかと思いきや。
主人公はそもそも良心を持たないサイコだということが徐々に明らかになり、それでも最後には因果応報が待ってることを期待したら綺麗に裏切られた。
でも主人公に腹が立ってしょうがないのに、妙にさわやかな余韻なのはなぜだろう
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