「クズがクズのまま終わる」ナイトクローラー mimiccuさんの映画レビュー(感想・評価)
クズがクズのまま終わる
もともとコソ泥が始めたフリーカメラマン。それは正義やジャーナリズムとはかけ離れた倫理観の持ち主だった。事件の映像をネタに上司に関係を迫ったり、犯人をとらえながらもそこはカットして被害者がまだ息があるのに黙ってカメラをまわす狂気さ、挙げ句に部下を過激な画を撮るためにこき使い死なせてしまうクズぶりにクラクラした。
効率化を社会が求めた結果、それに忠実に受け入れた結果人を陥れてでも金を稼いだもの勝ちの世界が出来上がる構図。
仲間が事故って撮る側から撮られる側になったときの上から見下ろされるカメラマンのショットがハイライト。
会社として大きくなったVNPが新人を連れて月夜の街に繰り出す画で幕。
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