劇場公開日 2015年8月22日

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「「タクシードライバー」のトラヴィスの再来」ナイトクローラー オレさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「タクシードライバー」のトラヴィスの再来

2016年2月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

いやこの宣伝は卑怯だわ見るわそんなんこの謳い文句とJギレンホールのギョロ目見たさに見たようなもん笑。
ドニーダーコとゾディアック以外で見たことがなかったJギレンホール。意外と最近の映画にも出てると知って嬉しい若手のホープらしいので今後も期待したい。

パパラッチってのは道徳的に嫌われる仕事たぶん日本人ならなおさら嫌いな存在だと思う自分も嫌い。
ただ人間誰しも心のどっかで実際に起きた事件の現場を安全な場所から覗いてみたいと思ってる部分があるそれを叶えてくれるのが報道であり、パパラッチなのである。
人間の偽善的な主張と潜在的な欲望の間を取り持つ存在って感じ?

そんな仕事に夢中になり、勤勉で粘り強い性格で実力をつけて行くのが主人公のルーブルーム。
しかしよりインパクトのある映像を求めた彼は現場の捏造を始めるなど徐々に倫理観を失くしていく。
民家に不法侵入し撮影したり、ライバルの同業者を事故へ誘導し、特ダネにしたりともうここら辺から目が瞳孔全開のギラッギラ笑。現代的に言うなら完全にサイコパスげっそりした顔付きと猫背で不気味さ倍増。

道具もより高性能なものになり、アシスタントも雇い、会社として事業を立ち上げようとする最中起きた豪邸での強盗殺人事件。このシーンが1番狂ってたんじゃないかな?逃げずに撮り続けるしかも最後の被害者生きてたでしょあれ。しかもそれらをもう一つの特ダネとして利用するこの頭脳。まさに計算通りしかも犯罪として立証しにくい行為。これに影響されてこんな犯罪者出てきたらどうすんだ?笑

しかも行動力だけでなく、交渉術にも長けているそしてそれを冷静に遂行するのが怖いいっそのこと怒鳴り散らしてくれる方が怖くない笑。
車内でリックを説き伏せるシーンすごいハラハラしたなぁ振り向き様にどんな顔すんだろってザワザワした笑。

最後は釈放され、無罪放免。彼が刑事に対して言った
「僕は人の破滅の瞬間に現れる」
は開き直りといってもいいくらいにその通り。破滅の瞬間を作り上げていることが立証できなければ彼は犯罪者ではないのだ。こっわ笑。

今回のJギレンホールがオールバックなのもあってか自分が大好きであるバンドArctic Monkeysのアレックスターナーに似てるような気がした。だからより好きになった笑。

オレ