リピーテッドのレビュー・感想・評価
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【”私が眠りにつく前に真実を・・。”ニコール・キッドマン始め、コリン・ファース とマーク・ストロング等名優達の演技に翻弄されるサスペンスミステリー。ラストには救われる作品でもある。】
ー 目覚めると、前日までの記憶を失っている女性が、自身に起きた真実を知る時・・。-
■クリスティーン(ニコール・キッドマン)は、”事故”の後遺症により、毎朝目が覚めると前日の記憶を失ってしまう障害を抱えていた。
そんな彼女を献身的に支える夫のベン(コリン・ファース)。
だがある日、主治医だと名乗るドクター・ナッシュ(マーク・ストロング)からの電話をきっかけに、クリスティーンはベンの言動に疑惑を抱き始める。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・前日までの記憶を朝起きると、失っているクリスティーン。横には優し気なベンが寝ている。
だが、ある日ドクター・ナッシュと名乗る男からの電話をきっかけに、箪笥に隠された前日に自分で撮った自分の語る事を聞くうちに、彼女はベンへの疑念を抱いて行くという設定が面白い。
・何しろ、ニコール・キッドマン始め、コリン・ファース とマーク・ストロングという名優揃い踏みなので、途中まではスリリング要素タップリである。
<私は、コリンファースは彼の若き時の「アナザー・カントリー」からのファンなので、良くこの作品出演を了承したなあ、と思った作品である。
だが、トム・クルーズと別れてから、彼の作品に対する姿勢に触発され、美しいだけの女優から演技派に見事に転身したニコール・キッドマンの演技には、ヤラレタナア。
特に再後半、”ベン”から死んだと聞かされていた息子のアダムと再会し、全てを思い出すシーンは良かったなあ。>
毎日、寝るたびに記憶を失う女性が主人公のサスペンスミステリー。
「誰の言っている事が本当なのか」という謎解きがメインである地点で、当然、一緒に暮らしている夫や診察している精神科医が視聴者にとっても一番の「容疑者」として挙がるわけで、本来はこのデフォルト状態からいかに二転三転する展開を描いて見る者を翻弄するかがこの手のサスペンスミステリーの肝のはず。しかし残念ながら、はっきり言って何の工夫も意外性も無い、凡庸な展開に終始しただけの駄作だった。
いくら何でもこの怪しい夫は犯人ではないだろうと思いながら観ていたら、結局、この「一番怪しい偽夫」が犯人という、そのまんま過ぎるオチで逆に驚かされた(笑)。記憶障害になった原因にしても「主人公がストーカー気質の男と浮気したのが原因でした」では、まったく同情も感情移入も出来ない。何を感動的な終わり方してんだって感じ。ラストに出てきた旦那(本物のベン)も、顔つきが胡散臭すぎて(笑)、実はこいつが真犯人なんじゃないかと勘繰ったが、どうもそういうオチでもないようだ。個人的には色々と工夫が感じられない駄作でした。
ある疑問がなければ、高評価
【鑑賞のきっかけ】
本作品は、2014年に制作され、日本では2015年に劇場公開されているとのこと。
また、原作小説があり、海外ではベストセラーとなったようです。
でも、全くその存在を知りませんでした。
このたび、動画配信されており、自分の好きな「ミステリ」作品ということで興味を惹かれ、観賞してみました。
【率直な感想】
<記憶喪失がテーマ>
それにしても、制作総指揮リドリー・スコット、主演ニコール・キッドマン、共演コリン・ファースと、豪華な顔ぶれ。
どうして、映画好き、ミステリ好きの自分のアンテナに引っかからなかったのだろう?
──という疑問はさておき。
ニコール・キッドマン演じる主人公、クリスティーンは、記憶障害があるという設定。
就寝して、翌朝目が覚めると、前日の記憶が失われている。
つまり、1日しか記憶が持たない日々を送っている。
きっかけは、20代の時に遭遇した大きな傷害で、その衝撃の前の記憶しかない、彼女。
毎朝、夫と名乗るベン(コリン・ファース)から、1日だけの記憶だという説明を受けている。
いつしか、彼女は、40代になっていた。
そんな彼女は、2週間くらい前に、治療を引き受けてくれるという医師・ナッシュと出会っていた。
その後、毎朝、ナッシュから電話があり、デジタルカメラの隠し場所を教わる。
そこには、彼女の前日の自分へのメッセージが映像として記録されていた。
本作品の原題は、「Before I Go to Sleep」で「私が眠りにつく前に」であるが、彼女の、
夜寝る前に、一日の記憶をデジタルカメラに語りかける毎日ということから来ていると思われます。
本作品での一番大きな謎は、記憶障害のきっかけとなった傷害を負わせた人物、つまり犯人は何者かということ。
この謎解きの展開の中で、次々と意外な事実が判明していき、ある企みが明らかになっていく展開は、かなり楽しむことができました。
<疑問な点があり>
彼女の日常は、夫が仕事に出た後は、家の中で過ごしているようなのですが、彼女の肉親、特に、両親のことが全く触れられていないのは、不思議に感じました。
傷害を負った事件当時、20代なら、両親も兄弟もいなくて、天涯孤独ということは考えられず。
そもそも、朝、夫から「1日しか記憶が持たない」との説明を受けたら、私なら、自分の肉親はどこにいるのか、尋ねますけれど。
誰だって、真っ先に気にするのは、自分の生まれ育った家族のことではないでしょうか。
それが全く触れられないのは、違和感を覚えました。
彼女の過去の写真を貼ったアルバムがあり、そこから説明を受けていたのかもしれません。
でも、自分が何者なのかを知りたければ、日本なら、戸籍や住民票があります。
この映画の舞台がイギリスかアメリカなのか、はっきりしませんが、そうした身元確認の書類は役所にあるはずで、彼女はなぜそうした書類での確認をしないのでしょうか。
というか、そもそも彼女は身分を証明する書類を持っていないのでしょうか?
日本なら、健康保険証とか、運転免許証とか、マイナンバー通知書(又はカード)とか、パスポートなど…。
夫を名乗るベンや、医師のナッシュから、自らの情報を得るだけで、自分が何者かについて積極的に調査しないクリスティーンは、成人としては不完全な人間にみえてしまいます。
【全体評価】
ミステリ的な意外な事実が次々と判明していく展開には、面白さを感じるものの、上記の「生まれ育った家族」に全く触れていないのは、どうしても不自然さを感じざるを得ませんでした。
これがなければ、もっと高い評価をしていただろうに、とちょっと残念な作品に終わってしまいました。
ミステリとしては弱い&ただの不倫嫁
美しきニコール・キッドマン
1日で記憶無くなるという設定を活かした、サスペンスもの。ただ、登場人物が少ない為、犯人はなんとなく絞られてしまいますね。しかも、そのままでした。
その為か、男性全員怪しいという設定にしている。いや、むしろ最後の元旦那が1番怪しいと思える容姿でした。今まで放っておいて今更だし。
もう少し、どんでん返しがあると面白かったのですが。ま、でもニコール・キッドマンの美しさもあり、最後まで面白く楽しめた。
しかし、好きで執着ある人の為といい、毎日毎日他人を演じ、説明するのって嬉しいのかなぁと思えてしまった。
アダムがかわいそう
キッドマンの目のアップが怖い。
記憶喪失で常に何かに常に怯える図。
キッドマンの得意分野だな、と。
献身的な夫ベンを演じる男も胡散臭さがぷんぷん。
医者、親友?…誰が彼女を救ってくれるのか。
途中までハラハラして観ていたが、最後の方はうーん?!という感じかな。
想定内というか。
土壇場で何か覆るかと期待してしまった。
しかし最後、なんでまたホテルに連れて行ったんだろ。
前回も似たようなことをしていたわけだよね…部屋の掃除は誰が?!
息子っちが1番の被害者かなぁ…元さやにおさまるのか?
誰を信じれば良いのか!ハラハラドキドキの末…
ミステリー作品はあまり観ないが、リドリー・スコット製作総指揮でかつ豪華演技派俳優の共演ということで、迷わず鑑賞。
うーん、今一つか。登場人物が皆怪し過ぎる。善意の第三者すら悪者に映る設定。ミステリーとは言え、この匂わし手法はちょっとやり過ぎでは。思わずアダムまで怪しんでしまった自分に反省だわ(笑)
本作の核である火種も、結局この盛り上げ方からすれば大したことないと言わざるを得なく、全体的に肩透かしと言ったところか。
観終えた時には、リドリー・スコットのこともすっかり忘れていた…
個人的には久しぶりのミステリー作品だっただけに本作の評価は難しく、この程度で良しとすべきなのだろうか。
血は記憶よりも強し
もう散らかされすぎた題材なので、
今その話されても…という記憶障害物ですが
サスペンスとしてはそこそこ良かったです。
しかしミステリーとしては…?
終盤まで登場人物がほぼ3人なので、
そりゃぁベン(実はマイク)かナッシュの
どちらかがウソついているのは明白。
とすると、どんなに伏線張られようが
驚きのどんでん返しにはならないよね。
とすると、ミステリーを楽しむ映画じゃなく、
ドラマをいかに魅せるかがカギとなるが
そこが弱すぎ。
記憶障害のクリッシーは毎日記憶がリセット
されるが観客には記憶が蓄積される
そこのジレンマがだいご味なのに
そこが弱すぎ。
アイテムがデジカメ映像って…。
弱すぎ。
ドラマとしても、たとえば
記憶が蘇らなくても母と息子の絆は強し。
とするのか、
全く記憶が戻らなかった母が
息子の顔を見た途端甦る。
とするのか。
後者をとったわけだが、息子への伏線の張り方が
弱すぎなためそこまで感動できなかった。
それでもサスペンスとしてそこそこ見られたのは
コリンファースとニコール・キッドマンという
俳優のなせるわざか!
ということで、ミステリーでもサスペンスでも
ドラマでもなくて、「俳優の演技を見る映画」
でした。
記憶喪失からのサスペンス
オスカー俳優であるニコール・キッドマンとコリン・ファースの共演による、イギリス、フランス、スウェーデンの3か国合作による作品。記憶喪失の主人公の女性を巡る、歪んだ愛を描いたサスペンス・ミステリー。
暴行事件の際の頭へのケガによって、一晩寝るとそれまでの記憶をすべて忘れてしまい、20歳の頃の記憶に戻ってしまう主人公のクリスティーン。彼女の夫・ベンは、そんな彼女の状況を受け入れて、優しく献身的に支えていた。
一方、クリスティンの主治医と名乗るナッシュから、毎朝、ベンが仕事に出かけると電話があり、記憶を取り戻すために、毎日の出来事をビデオに収める治療を受けていることを知る。そのビデオ内容には、普段のベンの言うことと違う内容が映されており、クリスティンは疑心暗鬼となっていく。そして、記憶喪失の原因となった暴行事件の犯人の絡みも見え隠れしてくる。
正直、それほどのサプライズもないし、主な登場人物が、クリスティン役のニコール・キッドマンとベン役のコリン・ファース、そして主治医役のマーク・ストロングの3人だけ。自ずと暴行事件犯人も絞られ、ベンの立ち位置や展開も読めてしまい、珍しくない記憶喪失サスペンスだった。
繰り返し映画?
冒頭から気味の悪い眼球のクローズアップ、その後も頻繁に出てきます、スリルと気味の悪さは似たようなところがあるものの稚拙な演出手法。
その償いと言うような、寝起きのすっぽんぽんのニコール・キッドマン登場、並々ならぬ役者魂を感じますがよくあるB級映画の悪い予感もよぎります。
映画の殆どは主人公が記憶障害であることを利用して情報を小出しにして観客を当惑させるだけ、邦題のリピーテッドは言い得て妙、サスペンスらしいのは終盤10分のネタ晴らし程度ですから物足りない。
(ネタバレ)
延々引っ張って主人公に肩入れしてしまった挙句が身から出た錆、DV男との火遊びが発端とはがっかりさせてくれますね。ただ、キャスティングはお見事、偽夫は英国紳士のコリン・ファースだから偽装にはぴったり、最後に出てきた本当のベン(アダム・レヴィ)の方が気味悪い顔立ちなのは浮気の正当化のようで笑えます、医者も一癖ある名優コリン・ファースさんですから観客を惑わすのは朝飯前でしょう。
記憶喪失を利用した偽装結婚ものでは ゴールディ・ホーンのコメディ、「潮風のいたずら(1987)」を思い出しますが本作はその対極の後味の悪さ、まあ、ニコール・キッドマンのファン以外にはどうなんでしょうかね・・。
記憶喪失ものとしては普通かな?
朝目が覚めると隣に男が寝ていて驚くクリスティーン(キッドマン)。夫のベンだと名乗る男(ファース)。彼の説明を聞くと、1999年に結婚していて、彼女自身は40歳だけど、記憶は20代前半のまま。交通事故で記憶障害を患い、夜寝てしまうと記憶が無くなってしまうのだと言う。
『50回目のファーストキス』や『ガチボーイ』と同じ設定ではあるが、明らかに違うのはサスペンスとなっていること。毎朝夫が仕事に出かけると、担当医ナッシュ(ストロング)から電話がかかってきて、「クローゼットの中にあるカメラをチェックしなさい」と言われる。そのデジカメには彼女のビデオ日記がつづられていた。
そんな日が何日も続き、彼女には息子アダムがいたとか、実は事故ではなくレイプされて記憶を無くしたとか、クレアという女性の存在が浮かび上がってくる。そして、クレアに直接会うと、不倫をしていた可能性や、ベンとは14年間結婚生活を続けていたけど、実際は4年前に離婚していたという新事実も伝えられる。医者と会っていたことなどを夫に告げると殴られるというショック。そして、実は本当のベンではないということもわかるのだ。しかし、次の日にはその記憶さえ失われ、夫に記念日だとしてホテルに誘われる。
10年前、暴行を加えていたのはなんとベンを騙っていたマイクであり、彼こそが不倫の相手だったのだ。記憶を呼び覚ましたクリスティーンは抵抗し、命からがら逃げて助かるのだ。次の日目覚めると、本当のベンが病室にやってきて、実は生きていた息子アダムも訪れる。そこで一気に記憶を取り戻したクリスティーン。めでたしめでたし・・・
中盤まではかなり面白い。やはり、記憶喪失モノは色んなストーリーが生まれるものだ。
美しきニコールキッドマン演じるサスペンス
よくある企画である
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