さらば、愛の言葉よのレビュー・感想・評価
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BBC
偉大な名匠の野心作とは言え、つまらんものはつまらん!
ヌーヴェルヴァーグの名匠、ジャン=リュック・ゴダールが3D映画に初挑戦。
映画賞や映画祭で高い評価を受け、カンヌではパルムドールならぬ“パルムドッグ”を受賞した事でも話題に。
新ジャンルや新たな表現に挑戦し続ける名匠の飽くなき意欲や創作精神は天晴れ。
だから、言っちゃいけないようだが、敢えて言わせて貰う。
…何だ、コレ?
作品の全てが、さっぱり訳分からん!
まず、ストーリー。言葉を巡る人妻と独身男の愛のドラマがあったらしいが…、そんなストーリー性、あった?
延々と意味不明な挿入映像やショットを見せられているだけ。
時々エロであったり、不気味であったり、実録映像であったり、古いニュース映像であったり、一体何なの??
しかもそれら、3Dを意識した画の為、2Dで見たって何にも面白くない。って言うか、3Dで見たって面白そうな訳でもない。
凡人には分からぬ名匠の哲学思考。
分かる人には分かる。でも…
どんなイメージやビジョンを持って本作を創ったのか、失礼ながら名匠に聞いてみたいもんだ。
凡人の自分にとって、映画は娯楽。
やっぱり、面白味がないと…。
名匠の野心作だからと言って、臆せずきっぱり言いたい。
つまらん!
3Dゴダール
若手の映像!
あのゴダールが新作を3Dで出した?! [ダブルダレ]
と聞いて「さらば、愛の言葉よ Adieu au langage 3D」というのを観てきました。
彼(ジャン=リュック・ゴダール Jean-Luc Godard)は若い。
名前が売れている人だから観に行っていろいろ感じようとしたり考えようとしたりするけど、きっとフランスの若手の作品であると言われて観たら「うーんよく分からないけど、なんか面白い」てな感じで素直に受け止められるのかもしれない。
物語、あるいは、中でも出てくる「メタファー」などからも多重に超越しているような、詩や哲学・数学(デュラックのデルタ関数とか)などの言葉の断片、音楽の断片(あれはベートーベンの交響曲第7番 第2楽章かな)、映像(自身の愛犬など)の断片で作り上げたコラージュのような世界。
3Dもクローズアップ以外は概ね焦点が合わせ易く、一部左右異なる映像が流れるところなんかキュビスム的な雰囲気が醸し出されているし、絵画と言えば水面[みなも]の映像なんかはモネの作品に出てきそうだけど、やはり単なる断片なのかもしれません。
冒頭の港や船も繰り返し出てくるイメージのひとつで時間も空間も異なる世界への誘い[いざない]をイメージしているのかと勘繰るけど、きっとゴダール本人にこんな話をすると「くそっくらえ!」てな語調で "Au contraire" て言うんでしょうね。(ちなみに映画の中では○○は音だけ出てくるので安心です)
映像哲学
眠かったです
新しいおもちゃを見つけたわんぱく坊や
ジャン=リュック・ゴダールの最新作
映画界の巨匠ゴダールの作品にただの一般人がぬけぬけと批評などできませんが…
難しい言葉で綴られた哲学書よりも、限られた詩的言語と映像(しかも3D!)で描かれるゴダールの作品の方が難解かもしれない。けれどもどちらにも共通すると思えるのは、その作者が突き動かされているテーマは、意外と複雑ではないということ。
リアルタイムで目撃していることに不思議な感覚をおぼえる(しかしそれは決して古いという意味ではない)、ゴダールの歴史的作品のひとつだと思います。
映像のコラージュを3Dで!
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