バードマン　あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）のレビュー・感想・評価

よくわかんないなーっていうのが、作品を通しての印象。
カメラワークとか、ドラムもすごいよかったし
主人公の妄想みたいなのも良かった
まあ、話はよくわかんないから、途中で飽きるとこもある
でもたまにセリフが胸に刺さったりもする
終わり方もよくわかんなくて、でも娘さんの表情がすごい晴れやかだったのがよかった

アカデミー賞作品って感じの映画です
わかりやすい映画を見慣れたひとにはわからない
そしてわかりやすい娯楽映画を批判している映画でもある

期待し過ぎちゃったな。

可もなく不可もなくって感じ。

予告の歌が聴きたかったなぁ〜。

ファンタジー要素必要だったのか　全然伝わって来なかった
カメラワークや演技は素晴らしいんだろうけど
ドラム叩きたくなるだけだった

とにかく刺激的！！

まず、撮影が刺激的でグルングルン振り回されます。
更に物語にもグルングルン振り回されて、ついには自分の心までがグルングルン振り回されます。

とにかく上映中はグルングルン体験に身を任せて、後からゆっくり何度も何度も反芻して楽しめる映画でした( ^ω^ )

・ただでさえワンカットって、見る側が画面に集中させられるものなのに、
更にそのワンカットの中に時間の欠落があるもんだから、自然に脳みそが情報を処理しようと映像に釘付け。
アドレナリン大放出で、映画の世界に引きずり込まれます。

目線がいちいち辛辣で、タイトな音楽も効果的。
ユーモアのセンスもたまりません。

・個々の人間関係はもちろん、エンタメ界や、それを取り巻く現代社会まで描かれていて盛りだくさん。

とくに、作り手と批評家、映画と芝居、娯楽と芸術、虚像とリアル などが痛々しく描かれるので、アカデミー会員の琴線に触れたのではないでしょうか？

まず単純に映画としての完成度が高く、劇中劇の微妙に下手な演技と上手い演技が完璧に演出されていて唸った。
しっかりと生と死の肌触りを残しているのがイニャリトゥらしい。
アップのカットが多く、演技を堪能できます。非常に満足です。

映画としての完成度は凄い。役者の演技も凄い。
しかしまだ整理がつかない…なんなんだこの映画は…
作品のテーマのせいか？こいつは昨年の「her」に続いて迷えるおっさんの賛歌には違いない…

途中まではエドワード・ノートンの映画じゃん、と思ってたけど、マイケル・キートンも良かったな。

これはとてもパーソナルな映画だと思うのです。
「her」がそうであったように。

演出が絶妙でカメラワークもいいし音楽のドラムの入れ方も面白いです。
鬱と笑いが混在していて大変小洒落た映画を見てるような気分になるんだけどどこか泥臭い感じも受けるし。
新しいような、古いような現実なのか幻覚なのか不思議な錯覚を起こします。
物語の真実を観る人に委ねた感じが粋です。スカッと爽快では無いですが、終わり方とても好きです。

元アメコミヒーロー、バードマンで一世を風靡した後落ちぶれた役者が大役に挑む・・・ちょっとだけ『イン・ザ・ヒーロー』に似た話でストーリー自体はそんなに面白くないですが、ほとんど全編ワンカットかのように見せる超絶テクニック撮影で醸し出されるテンションの高さが尋常じゃないので全くスクリーンから目が離せずグッタリ疲れました。アレハンドロ・イニャリトゥ恐るべし！

過去の栄光に苦しむハリウッド男優がブロードウェイで再起にかけるお話。
幻覚なのから妄想なのかわからないシーンが多く、このおっさんが相当追い詰められてる感じが伝わる。
過去の栄光ってほんと怖いわ。

少し期待が高すぎたかも。もう少しシリアスなつくりを想像していたんだけど、思ってたのと違った。作品自体は悪くはないんだけど。
実在の役者の名前が台詞にたくさん出てくるのは楽しい。登場人物に沿って動くカメラも舞台裏の様子らしさが出ていてよかった。
最近認知度が高まってきたけどまだまだロマコメ止まりなEmma Stoneとハングオーバーの人が、こういう役もできるんだなぁと感心。大好きなEmmaは今までのどんな映画よりも魅力的じゃなかったけれど。そして何よりMichael Keatonが素晴らしかった！バットマンから停滞した彼はまさに主人公の役柄そのもので、主人公RigganがKeatonのように羽ばたけるかどうかが見ものですね。Edward Nortonをはじめとする周りを支える脇役もしっかり。
ただなんだろう、ギャグセンスが合わなかった。要素要素は素晴らしかったのだけれど、感覚的に自分には合わなかった。ただこれは個人の好みなのでこの映画の良し悪しではないです、是非自分の目で観てみて下さい。

ヘンテコな映画。でもすき。
ドラムが効いてる。せつない。
エドワードノートンがきもいけど、いい。