「何かを追いかけたくなる」バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
何かを追いかけたくなる
バットマンを演じたキートン。
ハルクを演じたエドワード・ノートン。
売れない女優役で売れたナオミ・ワッツ。
めっちゃ可愛いエマ・ストーン。
いちいち面白い会話。
笑える超能力。
全編に散らばる面白さが心地よい。
ほんの数日間の舞台裏のストーリーなのに、なんだかすごい映像技法で、感覚を撹乱された。
かつての成功体験(バードマン)からの脅迫観念。
「高尚な舞台芸術もいいけど、お前の輝かしい成功は、誰にも馬鹿にされる筋合いはない!」。いや、ほんとその通り。
それでも、どうしようもない自己承認という欲求。私たちは、誰かに愛されなければ、この世に存在する意味はないのか。
それでも結局、この世はワンダフルなのだ。悶絶する反面、そこに予期せぬ美徳か備わるのだから。
中年だからこそ、身に染みる面白い一本。
コメントする