「久々に面白いものを見ました」バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) ぐっちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
久々に面白いものを見ました
色んなレビューで、現実と妄想がシームレスで続くので分かり辛いと見ていたのですが、全くそんなことは無かったです。
「インセプション」とかを難しいと思ったタイプの方には難しいかもしれません。
テーマも明確ですし、非常に興味深かったです。
アメリカ映画の昨今のメジャーフィルムの傾向に、一度でも疑問や反感を持った人なら、とても興味深く感じたと思います。
またアカデミー作品賞は当然だと思いました。
アメリカンスナイパーとか、いつものクリント・イーストウッド節より、映像技術や扱っテーマなど含め、余程チャレンジングな作品だと思います。
ただ、マイケル・キートンの演技が……役にはドンピシャなので、上手いのでしょうけれど、映画内のキャラクターと同じで、どこか底が浅く感じてしまい、最後のシーンでも心動かされ切れないと感じました。
彼にもう少し深みがあれば、リピートして見たと思います。
エドワード・ノートンの演技の方が余程引き込まれました。
エドワード・ノートンが出てるシーンだけで、もう一つの別の映画が出来そうなぐらい、彼の演技は圧巻でした。
それと、マイケル・キートンの演技はさておいても、終わり方はあまりにありきたり過ぎて、つまらなかったです。
ただ、あの終わり方をしたことで、監督の、絶対に今のCGとバカ筋肉満載のブロックバスター映画を認めない!という気持ちだけは強く感じました。
素晴らしい映画でした。
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