「偏った評価を貰ってしまった?」バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
偏った評価を貰ってしまった?
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イニャリトゥ流時空間操作を封印し、ファンタジックな映像を取り入れた新機軸。
ほぼ全編をワンカットで描くアイディアとその映像手法は見事で評価に値するが、そこまでだ。
ジャンルは違うが、この撮影方法はヒッチコックが大昔に実験して、見事なストーリーテリングを成功させている。
息継ぎができない画面の動きに、皮肉たっぷりのセリフの応酬を字幕で追うのは、かなり疲れるうえに、意味が伝わらない。
映画俳優が舞台に再起を賭けるという、楽屋オチがアカデミーではウケたのかもしれないが、正直ついて行けなかった。
ステージを背景にしたダークファンタジーは、「ブラックスワン」という傑作があるし。
やはり、アリアガの脚本でなければ力を発揮できないのでは?
唯一感心した台詞は「芸術家になれなかった者が評論家になる…」という件。
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