「過去の栄光に囚われた男の飛び立つ先は…。」バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)
過去の栄光に囚われた男の飛び立つ先は…。
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アカデミー賞で作品賞、監督賞など4冠受賞ですか。
まぁ変わった映画でしたね。奇妙と言うか…。
まず長い長い長回しで撮られていて、過去の栄光に囚われた主人公を現実感タップリに観せていくという皮肉…。
そしてメタ構造の中に小ネタやメタファーや伏線が詰まっている。
その伏線をラストで一気に回収した形で終わっていくんだけど、そのラストに関しては人によって意見が分かれるだろうと思う。
ネタバレになりますが、
きっと彼は舞台で死んだのだと理解しました。
その後のシーンで光が天に昇っていく描写がありましたから。
その後の病室のシーンは彼の最後の妄想と言うか、願望ではないだろうか…。そんな風に考えました。
ファントムのような包帯の穴から妻を見て、娘を抱きしめ、包帯を取ると別人になり、そして最後は鳥のように飛んで行く…。
一言で言うと面倒臭い映画ですね。
もしかして本作を心底楽しめるのは、映画を見飽きた映画通か、もしくは映画関係者なのではないでしょうか?
また少し時間が経っていくと見方が変わるのかもしれません。
なんとなく『ブラック・スワン』を思い出しました。
なので、けして悪い映画ではありません。
ただ好き嫌いは分かれると思います。
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