劇場公開日 2015年4月10日

  • 予告編を見る

「難解だけど無駄がない」バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0難解だけど無駄がない

2023年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

エライもんを観た!
カルチャーショックに似たもの。
震えがきそうです。

と言いながらも、この映画は絶対メジャーに出るほどは売れないなとも思う。
まずカメラワークが独特(そこが超絶素晴らしい)
大筋は単純(そこから読み取るのが難しい)
妄想と現実の境目がないため混乱するかも(むしろそこにしびれる)
わかりやすいオチがついてない(考えさせてそこがいい)

上記のように、メジャーで受けないであろう理由が
逆にこの映画を傑作にさせてるポイントでもあるため、
この映画の評価はぱっきり別れるだろう。
音楽は全員高評価かも。

この映画では
落ちぶれた俳優の復活劇ってことに限定されておらず、
誰でも抱えてる寂しさやエゴとの折り合いってとこが重要。
セリフも必然、
自分でわかりきってるから聞きたくないような
耳の痛いことばかり。
そう、これ見るのしんどいのです。

そしてこのしんどさっていうのは
ある程度年をとってないと
実感を伴っての理解をするのは難しいと思う。

だからこの作品は凄いと思うしハマったけど、
周りにはなんとなく勧め難いものでもあります。
難しいなー!

こまめぞう
PR U-NEXTで本編を観る