「難解だけど無駄がない」バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
難解だけど無駄がない
エライもんを観た!
カルチャーショックに似たもの。
震えがきそうです。
と言いながらも、この映画は絶対メジャーに出るほどは売れないなとも思う。
まずカメラワークが独特(そこが超絶素晴らしい)
大筋は単純(そこから読み取るのが難しい)
妄想と現実の境目がないため混乱するかも(むしろそこにしびれる)
わかりやすいオチがついてない(考えさせてそこがいい)
上記のように、メジャーで受けないであろう理由が
逆にこの映画を傑作にさせてるポイントでもあるため、
この映画の評価はぱっきり別れるだろう。
音楽は全員高評価かも。
この映画では
落ちぶれた俳優の復活劇ってことに限定されておらず、
誰でも抱えてる寂しさやエゴとの折り合いってとこが重要。
セリフも必然、
自分でわかりきってるから聞きたくないような
耳の痛いことばかり。
そう、これ見るのしんどいのです。
そしてこのしんどさっていうのは
ある程度年をとってないと
実感を伴っての理解をするのは難しいと思う。
だからこの作品は凄いと思うしハマったけど、
周りにはなんとなく勧め難いものでもあります。
難しいなー!
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