劇場公開日 2015年4月10日

  • 予告編を見る

「人生なんて思い通りいかないもんで、ほとんど苦しいだけですよ(笑)」バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) ezuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人生なんて思い通りいかないもんで、ほとんど苦しいだけですよ(笑)

2022年4月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

興奮

とにかく"風刺と皮肉がきいた台詞が満載な映画です。外国だと劇場内で大笑いするところでしょうが、日本は静かに鑑賞するのがマナーとすり込まれているので"クックッ"と咬み殺すだけ。
マイケル・キートンはかつて映画バットマンで名を馳せた売れっ子だったが、今では売れない舞台俳優。薬物更生施設から帰った娘エマ・ストーンが付き人だがBlog・TwitterやFacebookをやらない父親をバカにしており喧嘩ばかり。怪我した相手役に代って雇った男優エドワード・ノートンは、セリフ覚えがいいことを鼻にかけた、いけ好かない野郎なのに、娘にチョッカイを出す。妊娠したと言い寄る女優が居るかと思えば、喧嘩別れした妻ナオミ・ワッツはしばしば現れてはツネツネして行く。もう気にくわないことばかりで、荒れること荒れること。
人生なんて思い通りいかないもんで、ほとんど苦しいだけですよ。ただ"あの頃は良かった君"マイケル・キートンは、物は壊す、人はブン殴る、能動的落込み様はアメリカンですね。
舞台も観てないのに、勝手にこき下ろす女性記者が、映画俳優を蔑視した記事を書きなぐるエピソードなどありそうで面白い。
娘役エマ・ストーン のヘンテコリンな、異常に大きい瞳の吸引力はどーだ!

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

ezu