「結局成長できていないリーガン・トムソン」バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) cocnoさんの映画レビュー(感想・評価)
結局成長できていないリーガン・トムソン
果たして最後、彼は映画俳優としてのプライドを鼻とともに捨て去ることができたのだろか。"予期せぬ奇跡"により幸か不幸か名声を得てしまい、より鼻が高くなったわけである。事実、新しい鼻はより大きくなっているようにも見える。そうした偶然に支えられた彼は真に成長しきれておらず、今後の舞台俳優としてのキャリアを暗示するようにも見える。皮肉にもこうした名声を得るという結果はバードマンの望んでいた結果にも見えるわけだが、そこに本人が気づいていないのも悲しい。バードマンを捨てきれていないようにも感じた。
映像・音楽に関しては素晴らしい。色彩が豊かでキラキラしたニューヨークがとても気に入った。音楽もbgmのドラムが心地よい。
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