「混沌と一つの飛躍」バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) ご飯食べ太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
混沌と一つの飛躍
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演劇の舞台裏を見続けているような長回し風のカメラワークと、
音楽と同期したライブ感が面白かった。
「無知がもたらす奇跡」って何だろう?
もし知識があって賢かったら今の時流に乗って、SNSやYoutubeで成功して、舞台という「昔」のエンタメに、わざわざ初心者のくせに挑戦したりしないという皮肉なのかな。
努力した分だけ相応に報われないことが世の常だけど、
血のにじむような思いと辛抱の果てにある深い悲しみの先に、なにか一つ得るものは有る、
それが奇跡って意味なのかなー、とかいろいろ考えました。
終始現実と妄想が入り混じるけど、
最後の最後で一つ映画的な飛躍で終わる。
小粋で可愛い終わり方で、すごく好きです。
バードマンとの別れ際トイレに入ってたのも笑った。
バードマンていうのは彼にとっての名声で、すがりついていた偶像で、
最後そこに同化するってことは彼を食ったみたいなもんなのかな?
あとウイスキーで酔っぱらうシーン素敵でした。酔いが回ると全てが美しく見える時あるよね。
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