「セッションかこれか?」バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 赤い彗星さんの映画レビュー(感想・評価)
セッションかこれか?
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現実と妄想が混ざりながら、過去の栄光から脱皮するために苦悩する主人公や他のキャラクター達。深く考えずに見ているといつのまにか人間くさい役者たちの演技に引き込まれていった。長回しのカメラワークや難解なストーリーがたまに思考を停止させることもあったが、徐々に本人に戻っていくその姿に感銘した。ラストは愛する娘の空を見上げる表情から想像するしかないが、それがイマジネーションを掻き立てる。
ところでその前に見たセッションとこの作品がどちらがオスカーをとるべきだったかと自分なりに考えてみたが、正直答えを出すのは難しかった。
ブルース・リーが言ったDon't think,feel. つまりどちらが五感を刺激したかと問われれば、それは間違いなくセッションであるが、感じるな、考えろと言われたらこの作品になるのではないだろうか?
つまり賞なんてどうでもよく、どちらも評価するに値する良作であることだけは間違いない!
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