「鳥肌もの」バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) Hasさんの映画レビュー(感想・評価)
鳥肌もの
カメラワークは絶妙な軌道を辿り、ドラム音は常にシーンをエスコートする。
長回しだからではなく、終始ドラムドラムソロのOSTが珍しいからでもなく。あくまで技術は作品に奉仕している、という点が素晴らしい。
バードマン、アイアンマン、不倫相手、通じあえない娘、前妻、注目の若手、批評家、過去の成功、たるんだ体、SNS、苦悩、、全てはそこにあるもの。紙切れ一つに収まる人間の歴史。
芸術だ商業だ、傑作だ駄作だと騒ぐ我々をもバードマンは飛びこえていってしまった。
あまりに気持ちの良い傑作。
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