アメリカン・スナイパーのレビュー・感想・評価
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生きても死んでも戦争はつらい
この映画を見るまで自分は、
戦争は本当につらいし、あってはならない、でも帰ってこれればいい
というような考えを持っていたが、現実には生きて帰ってきても、そう簡単には戦争から完全に離れることはできないのだとわかった
夫が戦争をやめて帰ってきた時の幸せそうな家族の様子が、夫がいない時のつらさをよりいっそう際立たせていると感じた
後々調べてみると最後のシーンのクリスカイルを殺した人はPTSDだったとわかった
普通の人間ならあんな悲惨な現場に長いこといたら誰だっておかしくなるでしょ
それでも祖国や仲間を守ることを選び続けた彼だったからこそさらに考えさせられる
戦争映画
クリント・イーストウッドの映画はグッとくるものがいつもある。
自分は平和な場にいるなと痛感させられた。
きっと戦争ってもっとひどいんだと思うけど、銃撃の感じとかドキュメンタリーを見てる感覚になって、複雑な気分になった。
普通に奥さんと電話してる最中に襲撃に合うのが印象的だった。当たり前だけど、戦場に安息の場なんて無いね。
敵って誰にとってなのか、英雄にも殺された人たちそれぞれにも悲しむ人がいることを忘れちゃいけない。そして、死ぬ時はあっけない。この映画の最後のように。
アメリカンスナイパーがどうのこうのというより、敵となる中東の人々の思いがすごく感じられました。
クリント・イーストウッド監督作品。ファンなので、かなり期待していました。
実話なのでしょうがないかもしれないけど、作風は今まで見てきた自分好みの作品と違うような感じで、見ていてかなり不安でした。
見ている間、このままだと普通の戦争映画というか、アクションヒーロー物になってしまう気がしてしょうがなかったです。
そのまま終わるのか?と思っていたら、最後の最後のシーンで、ファンの期待に答え、帳尻を合わせてくれたような、微妙な作品でした。
正義感の強いカウボーイのクリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)は、アフリカで戦う米軍の姿をTVで見て、自らも入隊して戦うことを決意する。海軍のネイビー・シールズに入ったクリスは、タヤ(シエナ・ミラーズ)と知り合い結婚。その後間もなく、イラク戦争が始まり、クリスもイラクへ派遣される。イラクで、狙撃兵として活躍したクリスは、いつしか米軍歴代最高のスナイパー、レジェンド(伝説)とまで言われるようになる。だが、敵にも射撃のシリア代表のオリンピック選手だったスナイパーがいた。二人はいろいろな戦場で、対決することになるのだが・・・?
逆の視点からは描かれていないけれど、アメリカンスナイパーがどうのこうのというより、なぜか敵となる中東の人々(この映画では主にイラクの人)の気合いが、すごく感じられました。
圧倒的に不利なのに諦めないし、自分の命をなんとも思っていないような自爆攻撃をする。
昔の日本軍の特攻攻撃とはだいぶ違っていて、組織的なものというより、かなり個別的な感じがする。
たぶん宗教が大部分で、殉教ということなのだろうけど、それだけではないような気がしました。
正しいのか間違っているのかわからないけれども、これだけ気合いが入っているのなら、なんでもアリで自由、誰に何を言われる筋合いもないと思う。(しょうがないのかもしれないけれど、他の人を殺すのは、やはりいただけないかも・・・?)
ある意味中東の人々をこんな思いにさせた、アメリカ(欧米)のせいかもしれない。
昔のマンガに例えれば、アメリカは、バイオレンス・ジャック(暴力を呼ぶジャックナイフ、現れると暴力の嵐が吹き荒れるという怪物。)だ。
そして中東は、「バイオレンス・ジャック」の関東無法地帯(地震が続き、国家に見捨てられた地区。いろいろな勢力が跋扈している。)になったような気がする。
そのうち「バイオレンス・ジャック」の中のキャラクター、スラムキングのような人が統一するのかもしれない。
そして、その人物をまたバイオレンス・ジャック(米国)が倒して、元の状態に戻るみたいなことを繰り返していくのかも・・・?
戦場に英雄なんていない
クリント・イーストウッド作品だったので、ストーリー重視の傾向で作られているかと思えば、戦闘シーンにもかなり力が入っていることに、少し驚きました。器用な監督ですわ。
まず、映画のタブー的なことに触れて、現実のむごさを伝えるのが相変わらず、上手いなぁと…
更に、主人公が段々と戦争、戦闘マシーンへとなっていく姿が、何ともリアルでした。彼にとって、常に緊張感のある戦場で人を殺める事でしか、不安を解消することが出来なくなってしまったのでしょうか…
仲間を救っている分、相手を殺している。
殺した分だけ己の人間らしさも殺している様な印象を受けました。
重圧な映画でした。
因みに戦闘シーン好きな人も満足できると思います!(笑)
戦争ってむなしい
敵が非道であればあるほど、仲間の命が奪われればさらに憎悪は増し、やっつけたくなる。主人公に感情移入すれば、敵を打てば一緒にスカッとする。だけど、なんだかむなしい。祖国のためと言いながら仲間の敵打ちみたくなってる。残酷なシーンはトラウマになりそうだったし。でも、現実を知ることも大切だ。実話だけに考えさせられる映画だった。
イラク戦争で活躍した実在するスナイパーを、クリントイーストウッドが...
イラク戦争で活躍した実在するスナイパーを、クリントイーストウッドが自伝を元に描いた作品。
クリス カイル
アメリカ史上最高の狙撃手と謳われた男
それはヒーローか
はたまた悪魔か
実話を元にしただけあって絵的な激しさはそこまでない
けれど心の葛藤という内面を丁寧に描写することによって、映像には表れない‘静’を纏った激しさを感じた
戦争は人を変える
と言ったもんだが
変わるのは
犠牲者の人生はもちろん
加害者であってもそれは同じこと
神経過敏になり
常に自らが戦場にいる感覚に苛まれ
人が変わってしまうようだ
英雄と謳われた男の末路
決して後味は良くない
最後に流れる当時の資料を見て
胸が熱くなった
イーストウッド好きなので見ました 映像的に辛いキツイ で 良い映画...
イーストウッド好きなので見ました 映像的に辛いキツイ で 良い映画だけど 後味が最悪です 実話なのでなおさらです 違う面から見たらもっとキツそうですね
<静かなる勇気の作品>
一言でいうとするならば、これは「勇気」の映画だと思います。
劇場公開時から話題の名作(イーストウッド監督)で、DVD化されても、非常な話題を生んだ作品(日本以前に、すでに本国であるアメリカで、主人公であるカイル・クーパー氏(狙撃手)ご自身の人生も含め、非常な話題を呼んだ作品でした)。
その名作を、つい最近になって、ようやく自身、鑑賞することができました。
その感想を言うとするならば、当初、思い描いていたご作品とは、まったく異なる(違う)印象で、最後には、イーストウッド監督ご自身のメッセージだと思われる、(カイル・クーパー氏への称賛と黙祷とともに)、「静かなる勇気」を観る人々に伝えようとしている、そんな(静かな、しかし鍛え上げられた鋼のような、イーストウッド監督独特の)風格を、そして、確かに監督であるイーストウッド氏が、カイル・クーパー氏の人生を描くことで伝えようとした、その「静かなる勇気」を、この作品からは確かに頂くことができました。
この作品(名作)についての批評や話題は、日本公開時から、多く眼にすることができました。いわく、「イラク戦争の悲劇を描いた作品」「戦争の悲惨さ」、そして、「(その戦争に駆り出される)兵士たちの犠牲や悲劇」、などなどでした。当然、そういった批評やコピーを眼にする側としては、そういった映画(戦争の悲劇や帰還兵の悲惨さを伝えるもの)として認識し、しかも、それが、イーストウッド監督のものである以上、「かなり厳しい(覚悟で観なければいけない)作品なのだろうな」、と思っていた(ご縁のあるだろう作品で、必ず観させていただかなければならない名作なのだろうな)のですが、
実際に、全編を通して(しっかりと)鑑賞させていただく機会を持ったあとでは、(そういった戦争の悲劇や悲惨さのみを強調していた)諸批評とは、まったく異なる作品であり、印象がありました。
一言で言うとするならば、それが、全編に静かにみなぎっている、
「決意」であり、「行動」であり、ひとりの人物の「生の軌跡」であり、
「静かなる勇気」でした。(その勇気は、確かに受け取りました)。
主人公である(カイル)クーパー氏は、(映画で描かれているように)、敬虔なキリスト教(バプテストなどの、プロテスタントだと思います)の家庭に育ち、父の厳しい教えを受け、青年時の(農場労働などの)放浪を経たのち、あの9・11テロに衝撃を受け、そこで初めて、「国(祖国)とひとびとを守るため」、軍に入隊します。そこで、最初は厳しい(軍の)洗礼を受けるものの、幼少時より父に鍛えられた、天性の狙撃の才能を見出され、「狙撃手(スナイパー)」として、イラクにおける米軍になくてはならない「兵士」となり、敵からは、一千名以上を倒した、悪魔のような狙撃手として、賞金首にされるほどの存在となってゆきました。
映画はその過程を、丹念に、しかし淡々と描いていきます。
(この、たとえ戦場描写であれ、徹底的に「静かに、そして淡々と」というところに、イーストウッド監督の「静かなる決意」を感得できます。)
最初(冒頭)の場面(米軍を倒すため、対戦車手榴弾を手に襲ってくる女性と子供の狙撃(射殺))からして、すでに作品は、(戦争の悲惨さやテロ戦争の残酷さ、イラクの破壊などすべてを含みこんだ上での、静かなる勇気と行動とを)描きつつ、すべてをあらわして(暗喩)しています。
様々な批評や論で語られていた、「イラク戦争の悲惨さ」、そして、現在のイスラム国などの混乱にも通じていく、「反テロ戦争の犠牲と凄まじさ」、そして、そこ(戦場)に投入されていった兵士たちの犠牲と「傷」もまた、すでに冒頭にして、そこに(静かに観客の前に)置かれています。
しかし、この作品が捉えたかった(伝えたかった)主題は、そこ(戦争の悲惨さや兵士の犠牲)ではありません。そこ(悲惨さのみの強調)には、決して、イーストウッド監督の(これまでの作品をも貫いてきたような)主題(勇気)は、ありません。(なかったと信じています)。
イラク(戦争)の破壊も、悲惨さも、そしてテロリストとの凄まじい手段を問わない(懸賞金や拷問、尋問をも伴った)倒し合い(殺戮)も、多くの批評が声を大をするまでもなく、すでに、(もはや)、わたしたちの現実の「世界」には、完全なる(すでに置かれている)「現実」(リアリティ)として、当然のように(今このときにも)、それはあります。
イーストウッド監督は、冒頭のその衝撃的なシーンから、決してそれ(反テロ戦争の悲惨さ)から眼を逸らすことなく、しかし、(静かなる決意と勇気をもって)、それ(戦争と戦場)を、(鋼鉄のような、しかし静かなる決意で)淡々と描いていきます。(この淡々と、という手法には、凄まじい意志が必要です)。
しかし、それ(戦争の現実と悲惨さ)は、それのみが、この作品の主題ではありません。
もはや、それ(9・11以降の凄まじく激化していくテロリズムと、対テロ戦争の犠牲と悲劇)を、この「世界」の当然の「前提」として、しかし、そこ(そうなってしまった世界と戦場、そしてそれぞれの人の立場において)で、
「何を決断し、どのように行動し、生きてゆくか」
を、イーストウッド監督は、カイル・クーパー氏という天性の狙撃手の生の軌跡を通じて、淡々と、しかし鋼のような静かなる決意で、問うています。
そして、そこで監督が提示しているものが、この映画(アメリカン・スナイパーという名作)の全編(と奥底)に静かにみなぎっている、
「静かなる勇気」(と行動)でした。
この作品では、戦闘シーンも、あるいは、対テロ戦争(対テロリスト)の「現実」も、一切、派手さや人を退き付ける激しさもありません。そこには、静かなる砂漠のごとく乾き切った冷徹さと、静けさがあるだけです。クーパー氏という、天性の狙撃手を描きながらも、彼を利用した、戦場や戦意の高揚、愛国心の(いたずらな)高揚や押しつけといったことに通ずる(と捉えられがちな)描写ですら、たんねんに取り除き、ただ、(全編にみなぎる静かなる勇気と決意を根底に置きながら)、「静けさ」のみが、そして、「現実」(と、そこに生きる人の行動)のみが、そこにはあります。
そして、その中心に、カイル氏という、(兵士という)信念に徹したひとりの人間の「生」が静かに置かれています。
本作では、伝説的な狙撃手と呼ばれたクーパー氏ですら、いわゆる映画的な、ヒーローのように敵を殺傷し続ける「見せ場」はほとんどありません。彼(カイル氏)は、密告の罪で、電動ドリルで殺害されようとしている協力者の小さい子供ですら、(敵の狙撃を受けているため)、結局は、助けられないまま終わってしまいます。(それ(ある種の無力と限界)が、戦争の現実です)。
しかし、そういった傷(仲間(兵士)の死や、イラク人のひとびとの犠牲、恐るべきテロリズムとの闘い)を確実に負いながらも、狙撃手として自身を位置づけているクーパー氏は、(映画の中で)、家族を抱えながらも、ひたすら戦地へと戻り、闘い続けようとします。そして、そこには、個々の戦場と、個々の作戦しかありません。そのなか(限界)で、クーパー氏(狙撃手)は、自己の使命(任務)を全うするため、全身全霊で、しかし、淡々と闘い続けます。
そこには、クーパー氏自身が負った「傷」(PTSDなど)が確実にありながらも、しかし、戦争依存症や、心身の病などではない、確かな、(苦しみながらも)、自身の「決意」があり、「信念」があり、そして何より、(イーストウッド監督自身が、監督として描き続けてこられたものに通じてゆく)、「静かなる勇気」があった、ある、と、作品は確かに(彼の生を通じて)描いています。
『勇気とは、保持することである』
という、古代ギリシアの哲学者の言葉(ソクラテス)があります。
その意味は、「勇気」とは、蛮勇や、大げさな行動(決意)をのみ言うのではなく、たとえ、状況を変えることができなくとも、また、どれだけ悲惨な(厳しい)現実であれ、自己(信念)を保ってゆくこと、保ち続けてゆくこと、そして、(その勇気に基づいて静かに)行動すること、それを説いています。
イーストウッド監督は、その言葉を、カイル氏という天性の狙撃手を通じて、そして、彼が、自身も恐怖や絶望に苦しみながらも、兵士としての使命と信念を全うし続けようとしたこと(行為)を通じて、わたしたちに(静かなる勇気について)、問いかけようとしています。
それこそが、監督の伝えようとした(静かなる)主題だったと、思えます。
映画の終わりにおいて、カイル氏は、(彼を心身障害で射殺した)同じ退役兵をサポートするため(助けるため)、一緒に車で出かけてゆき、それを妻が見送る場面で、静かに閉じられます。(その後の字幕で、その事実と、カイル氏の葬列(全米規模の追悼)が、スタッフロールに登場します)。
そこにも、仲間だったはずの同じ退役兵に射殺されるという、辛い(厳しい)現実(生の終わり)がありながらも、しかし、イーストウッド監督はそれを「帰還兵の悲惨さ」などといった型どおりの印象では終わらせず、むしろ、その事実すら、カイル氏という「静かなる勇気」を貫いた稀有な人物の「勇気」として、静かに描いています。(スタッフロールの、(実際の)カイル氏の葬列やメモリアルの写真や映像は、それに対するイーストウッド監督の、心からの同調であり、静かなる賛同のように感じます)。
そしてそこには、ただ、カイル氏という天性の狙撃手の信念を貫いた(最期の瞬間まで、だと思います)生の軌跡と、それを通じて描こうとした、この作品の全編に静かにみなぎっている、「静かなる勇気」だけが、観客の胸(心臓)には残されます。そして、それ(静かなる勇気)だけが、監督の伝えようとした信念なのだと感じます。
そして、その「勇気」は、個々の信念や、立場の違いには左右されないものです。日々の努力や、鍛錬、あるいは仕事であったり、あるいは夢であったり、あるいは家庭を保ったり(護ったり)、ひとを助ける、といったこと(行為)であれ、この作品でイーストウッド監督が提示し、問いかけている「静かなる勇気」は、必要なものであり、むしろ、それをみんなが共有してほしい、静かに保ち続けてほしい、と、イーストウッド監督は願っているようにも感じます。
その意味(観点)で、この映画(アメリカンスナイパー)は、(その主題からして)、普遍的な「生」の主題を扱っており、単なる「戦争映画」や、「戦争の悲惨さ」といった枠のみには収まりきらない、普遍的なもの(作品)です。
それは、反戦であったり、あるいはその逆であったりという、個々の「立場や信念の違い」には左右されないものです。どのような個々人であれ、立場であれ、信念であれ、日々、それを(静かに)つらぬいていって欲しい。それ(静かなる勇気)を、この作品からは確かに受け取りました。
そして、それ(本作の主題)は、イーストウッド監督ご自身の信念でもあり、生き方でもあり、そして、ある時期からの(監督)作品において、たんねんに、しかし静かに(執拗に)描かれてきた(伝えようとしてきた)こと(メッセージ)のようにも、確かに(強く)感じます。
これまで観てきた作品の中でも、非常な「勇気」と、「決意」とを貰うことができた稀有な名作だと、今は感じています。
アメリカ軍人も人間
イラク戦争をアメリカ軍人から見た話。
劇場公開時から見たかったのですが、ようやく旧作になったのでレンタルしました。
アメリカの軍人も、人間なのだと当たり前のことに気がつきました。
大義と目先の正義は違う。
難しいですね。
軍人の葛藤がわかりやすく描かれていました。
重たいですね。
わかってはいましたが、見終わったあとの、ずしーんという感覚が、しんどいです。
実話をもとにされているということで仕方ないですが、ラストが悲しく、悔しかったです。
英雄の裏側
2003年からズルズルと約7年間続いたイラク戦争。私は当時小学生だったので朧げではありますが、9.11のことも、その後の出兵のことも、リアルタイムでニュース報道されていたのを覚えています。だから、作中に描き出された世界が「現実」だったということが強く感じられる。
印象的だったのは、兄弟のように親しかった仲間が撃たれてから、クリスの表情が変化したところです。はじめは、敵とはいえ人を撃つことにためらいを感じとまどっていた。しかし戦友を失ってから、彼は仇を討つために迷いなく引き鉄をひくようになります。復讐はあらたな復讐の芽を生み、敵兵を斃し続けるその行為は、確実にクリスの心を蝕んでいくのです。
「狙撃手」は一人に狙いを定めて一発で仕留める。引き鉄をひけば、必ず一つの命が奪われる。その手には人の死にゆく感覚が強く残る、酷な仕事だと感じました。
もうひとつ心に残ったシーンは、心に傷を負って米国に戻ってきたクリスに、脚を失って退役した元部下が「あなたは英雄です」とお礼を言う場面です。
クリスの狙撃によって命を救われた多くの米国兵にとって、彼は英雄なのです。祖国のため、戦友の敵討ちのためとはいえ、自らの手を汚した罪悪感に苛まれるクリスにとって、この言葉は救いであり、再起へのきっかけだったのではないでしょうか。
「アメリカン・スナイパー」には、”イラク戦争の英雄”が一人の兵士として、また同時に一人の父親としての葛藤する姿、そして戦争を通じて失ったものが描かれています。イーストウッド監督は反戦で知られていますが、この映画は戦争に対し賛成も反対もせず、事実を伝え、観る者にどう思うか問いかけているように感じました。
購入したい。友達に薦めたい。
兄に薦められ初めて観ました。
観た後は戦争について考えさせられます。
年一で観るべき映画だと思います。
最後に本当の映像が流れたのは鳥肌がたちました。
楽しい映画ではありませんが是非、友人に薦めたいです。
ヒーローだな?
たくさん仲間を救った彼は英雄です。実話に基づいたはなしだから、自分が如何に平和ボケしているのかと思いました。
FPSとか戦争ゲームをやったことがある人は彼が如何に凄いかわかると思う。
今もイスラムでこんな事が起きているんだから。戦争なんてなければいいのになぁー。
彼は英雄
最強と謳われた狙撃手クリス・カイルの伝記作品。自分もTVで目の当たりにした911以降の話。彼は英雄だという声は、作品を通す事によって彼は英雄なんかじゃないとも聞こえてくる。つらいなー。
無音のエンドロールは色々と考えさせられる。
二度と見たくない
最後まで緊張感があり観いってしまいました
レビューが良かったので軽い気持ちで観たものの少し後悔しています
平和ボケした私にはかなり重い内容でした
良い、悪いじゃなくて観るべき映画なのかも知れないです
実話ってのが大きい
ブラッドリークーパーは本当になりきってたと思う。葛藤とか優しさとかモデルの印象を全部詰め込んでた。
最後まで見て感じたのは、やっぱり優しさ。
戦地で何人もの人を殺したのだって、家に帰ってもなかなか馴染めなかったのだって、全部優しさだと思う。
現実と非現実の境が凄かった。
あと音響でアカデミー賞をとったけど、すごく納得できる
それでもやっぱり彼は英雄だと私は思う
淡々とストーリーが進んでいく故に余計に現実味を帯びてくる。戦争とは...
淡々とストーリーが進んでいく故に余計に現実味を帯びてくる。戦争とは何かを改めて考えさせられる力強い作品。特攻野郎Aチーム以来久しぶりに見たブラッドリー・クーパーが骨太俳優になっていてビックリした。
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