アメリカン・スナイパーのレビュー・感想・評価
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「アメリカン・スナイパー」を観て・・
クリント・イーストウッドによる35本目の監督の映画作品。映画構想中に実在のクリス・カイルが射殺された為に一転して悲劇のヒーローのノンフィクションとなる。21世紀のイラク戦争が背景の戦争映画。アメリカ軍の海兵隊は実際にイラクに派遣されて戦争をしていた。クリス・カイルは、スナイパーで160人のイラク人を現地で射殺した。この映画で、戦地で戦う兵士の家族への愛情を感じて欲しい。4回のイラクへの派遣で、人間らしさを失いそうになるクリス・カイルは、それを取り戻そうと積極的に退役軍人に会うが、それが仇となり射殺された・・
2014年のアメリカ戦争映画。
安保法案が問われる今こそ、日本人が観るべき映画かも・・
ただの戦争の映画ではない
クリント・イーストウッド監督による実在クリス・カイルの姿を描いた映画。
「伝説」と呼ばれた英雄の戦争映画だけではなく、その裏にある人間ドラマが奥深い。戦争の残酷と人間の苦悩がとても生々しく描かれている。
クリント・イーストウッドとジェイソン・
ホールは「戦争の犠牲を描いている。兵士が払っている代償と彼らを戦地に送り込むとき何を奪っているかの話」だと語る。
武器を手にすれば子供でも容赦なく撃つのがスナイパーの使命であり、戦争。しかし子を持つ1人の父でもあるがため、撃つ撃たないの葛藤に緊張した。
また、ブラッドリー・クーパーの鍛え上げられた身体と戦争の使命感と家族との間での揺れる役作りが素晴らしかった。
戦争の悲痛さが伝わる
戦争へ行った者の悲痛さや、残され待つ家族の感情が上手く描かれていた。
CMでよく流れていた、兵器を持つ子供を射殺しようとするシーンは息を飲んだ。実話ということだったが、リアリティがあった。
やはり銃依存の国アメリカだな~と思う映画。
一映画としては面白かったけど結局戦争への悲惨さよりもアメリカ戦争大好きって言う結果の映画になっちゃったかな。家族を想い戦争全線から身を洗い負傷した元軍人の御世話役をやっても銃とたわむれる所がアメリカの銃の依存度が分かる。
心が震える
いっときたりとも目が離せない。
弟、両親、彼女、妻、子供。
仲間達、そして国に対する愛、優しさ。
なんとも言えない。
こうしている間にも何処かで紛争は続いている。
戦争、争いは何も産まない。
怒り憎しみのあとに、虚しさ、が残る気がします。
ブラッドリークーパーの自然たる演技力と
紛争潜入、銃撃戦のシーンは迫力もあり。
素晴らしい映画です。
今、安保法案で揺れる日本国民が見るべき映画でもあるのではなかろうか。
なんとも言えない
見終わった後になんとも言えない感情になります
これが実話だというから尚更
何の予備知識もなく鑑賞したから
あの唐突なラストに衝撃を受けた
そしてあのエンドロール
空いた口が塞がらない
今年見た映画の中で一番の衝撃で忘れられない映画になった
イーストウッド恐るべし
戦争って、心も壊しちゃうんだね・・・
ハッピーエンドの向こう側のエンディングが悲しい。それにもまして、戦争の恐ろしさがひしひしと伝わってきた。ベトナム戦争の頃は、戦争で心を病んでしまう人間は弱い人的なイメージが強かったように思う。「ディア・ハンター」のクリストファー・ウォーケンとか「バーディ」のマシュー・モディンとか・・・ でも最近の映画は変わってきている気がする。まぁ戦争自体も変わってきているから、そうなったのかもしれないが、でも誰だってあんな緊張感が続く極限状態の中で、時を過ごしたらおかしくなると思う。おかしくならない方が、却って怖い。ちょっとしたことで爆発してしまうんではないかと思って・・・ クリスは一生懸命自分で努力して、元に戻ろうとしたと思うし、「伝説」と呼ばれること自体重荷だっただろうと思う。同じ境遇の人を助けようとしていたのに、あぁ、それなのに、それなのに悲しすぎる。やるせなさすぎる。声高に戦争反対を訴える映画ではないが、戦争の怖さが胸に突き刺さった。戦争はいやだ。
映画「アメリカン・スナイパー」の感想
日本公開2015年2月21日、監督はクリントイーストウッド。脚本はジェイソンホールで、原作はこの映画の主人公のクリスカイルです。自伝的な戦争映画です。
はじめに、戦争を支持する映画だとかで、保守とリベラルが論争していたらしいが、全くナンセンスで、この映画のテーマはイラク戦争従軍兵士の(イラクでの、アメリカでの)苦悩であり、支持する支持しないかの話でないと思います。
子どもを持つ親が子どもを殺すことのショック、仲間が次々と死んでいく怒りと悲しみ、いつ狙われるかという恐怖。家族のもとに戻ってからも、戦争経験がトラウマとなり付き纏う。これらは一般的な従軍兵士たち苦悩を描いているのであって、クリスカイル対する評価を映画で行っているわけではないと思います。その点からクリスカイルを美化しているとの意図も感じられません。
ただし、この映画には戦争映画のエンターテイメントな点はあります。建物を囲む敵への応戦するシーンはそういう意味で若干軽いような気がします。軽さで言うと、最後の銃弾アップは「他無いの?」という演出でしたが、それでも狙撃者同士の戦いはカッコいいですね。
この作品全体を通して、勿論イラクも行ったこと無いですし、戦争経験もありませんが、このイラクの雰囲気、銃弾飛び交う戦争の様子は、現実味が感じられ、緊張感、重厚感があって素晴らしいと思います。アメリカ兵たちのマッチョもいいです。
一見、愛国心が志願の動機としては描かれていますが、根底には父からの教えであり彼の「狼から羊を守る番犬であれ」という信念によることがわかります。正にアメリカ的発想。狼である敵もまた違う羊の番犬でであること、そのことを敵スナイパーにメッセージとして持たせています。その点は好印象です。
主演男優の壊れていく姿はゾッとしますし、これを演じる技量は流石と言ったところ。率直な戦争映画はいつでも恐ろしいです。
最後に、この映画が他の戦争映画と一線を画すのはラストです。現実の出来事で、このようなラストにせざる得なかった、その事件がこの映画のテーマと皮肉にもピッタリと合ってしまう。恐ろしい映画です。
イラク戦争の正当性を考えなければそれなりにいい映画
実在する米軍兵士の話を、うまく映画にしているという印象。
この手の映画は超大国アメリカの言い訳っぽくなるのが常だが、やはりそんな印象は強い。イラクではどれだけひどい状況だったのかが描かれる。
それでも狙撃手としてのカイルだけでなく、家族を愛する男としての姿が描かれているのはいい。
戦争の正当性を考えなければ感動できるかもしれない。
英雄とは…?
英雄と呼ばれた男の生涯を
描いた作品です。
イーストウッド監督らしい
映画ですねー。
ブラットリー.クーパーも
本当にステキな演技でした。
イラク戦争…
とゆうより
戦場で起こってることは
想像より現実的で
現実は想像よりも残酷です。
日々仲間や敵や
色んな人々が亡くなり殺し殺され。
クリス.カイル氏は
いい人生だったのかな。
英雄や伝説と言われても
きっと普通の人間だったのでは
ないだろうか…。
ヒーロなんか。
国のために、とか
家族を守るため、とか
それが真実なのか
正義なのか。
戦争であり、
殺人であり、
悪であり、
それもまた真実。
クリスは英雄になりたかったわけじゃないと思う。
夫であり父親でいたかった。
ただ平凡な。
戦争の痛々しさが感じられる
クリス・カイルの生き様、実在した英雄というものを描きつつ
戦争の痛々しさを効果的に演出している。
実際の戦場におけるスナイパーの視点というものを体感することができる
手に汗握る展開と、家庭に戻った英雄の生活が緩急付けられており
最後まで飽きる事なく楽しむことができる
英雄として戦場で敵を討つ意義を直接的に描写しながら
一方で厭戦感を煽る展開、映像がある。
戦争映画として良質である。
テーマ性、演出、脚本、役者、音楽全てが高レベルで
非常に良い映画であるが
ストーリーとしては想定の範囲内で意外性がなかったのは残念
イラク戦争の苦悩を物語ってた。仲間を守るために戦争に行く主人公。あ...
イラク戦争の苦悩を物語ってた。仲間を守るために戦争に行く主人公。あの緊張感、戦場になれて、アメリカに帰っても寝れない状態が続くのはかわいそうだった。最後殺されたのはなぜだろう。
クリス・カイル氏の自叙伝”アメリカン・スナイパー”を原作とした作品...
クリス・カイル氏の自叙伝”アメリカン・スナイパー”を原作とした作品です。
アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの狙撃手として、イラク戦争において160人もの敵を射殺し、ラマーディーの悪魔と呼ばれた伝説の人物。
しかし、その心は戦争に囚われ、幸せだったはずの家庭に馴染めず、人として何かを失っていきます。
退役後は、自身の心と家族を少しずつ取り戻し、同じ境遇の兵士達の手助けに尽力するようになります。
現役兵の任務と心情、退役後の人生をリアルに描いた作品です。
原作、脚本、監督、俳優、編集、映像、美術、音響、撮影。どれを取ってもこれといったスキの無い作りです。
全体的に高い完成度で仕上がっていて、最後まで集中して観る事が出来ます。
特に音の使い方が上手いと感じました。
冒頭の戦車の走行音が徐々に高まっていく部分などは、観客の心にも何かザワつきのようなものを感じさせる上手い使い方だと思います。
そういった工夫というか使い方や使い所の上手さは、秀逸と言えます。
単純にBGMを流して感情を煽るような陳腐な使い方をせず、的確な音響でリアリティを追求していました。
主演のブラッドリー・クーパーの演技も注目です。
主人公がカウボーイをしていた時、兵士訓練、戦場、家庭と変化する状況の中、クリス・カイルという実在の人物の心情をしっかりと伝えています。
映像は出来るだけ現実に基づいた形で作られている印象があるので、派手さはありません。
そもそも狙撃手ですし、基本的に民家を索敵、捜索しながら地味に進んで行きます。
ですが、それがリアリティとなり、観る者の現実と戦場の現実が重なっていきます。
戦場では狙撃手は絶対に相手に捕まってはいけないと聞いたことがあります。
どの戦場においても捕まった場合、捕虜になることは稀で確実に殺さるためです(理由は検索してください)。
そんな立場の人間が自ら4回も戦場に赴くというのは、兵士と言えども過酷な現実だと思います。
作中では実際に、4回目の召集の際には何人かの隊員が辞退したという話も出てきます。
日本の戦争映画などを観ていると、一度戦争に行ったら終わるまでは帰れないというイメージがありますが、
現代では一つの作戦が終わると帰国して家族と過ごせますし、戦地でも衛星電話で家族と話せます(知ったときは驚きました)。
そのため、戦地と家族との生活のギャップが色濃く描かれています。
個人的には、この往復は精神的にキツイような気がして、兵士がPTSDを患う一つの要因になっているのではないかと感じました。
実在のヒーローという表現をしていますが、それはアメリカ側の言っている事であり、単なる人殺しだという見方もあると思います。
そのためか、なかなか賞を取る事は難しかったようですが、映画作品としては充分に賞にも値する出来です。
単純な戦争映画やヒーローものといった枠では語れない、観客がその余韻の中で何かを感じる、感じずにはいられない作品だと思います。
特典映像は少し長めですが、作品が良かったと感じたら是非観た方が良いと思います。作品への理解がより深まります。
どう受け止めるのかは人それぞれ
米軍史上最強の狙撃手の生涯を描いた映画。
単なる戦争映画ではなく、恋人たちの話でもあり、家族の話でもある。
ユーモア溢れウィットに飛んだやり取りが多く、彼らの人間らしさに心を奪われる。
とても明るく、微笑ましく、だからこそ胸が締め付けられる悲しい映画になっている。
こんな映画が撮れるイーストウッドは本当に素晴らしい。
無音のエンドクレジットが、家族との幸せなこれからを失った彼のなんとも言えない思いを醸し出しており、また観た人に対して何かを考える十分な時間を与えている。
悲しげな弦楽器や誇らしげな太鼓も無い。あくまで中立に、「お前は一体何を感じたんだ?」と問い掛けてくる。
戦争って
アメリカの射撃のプロとしてレジェンドと呼ばれた男の自伝映画
やっぱり戦争映画はどれも心の傷を持って生還して帰ってきても苦しむ様は一緒
仲間の死
家族を幸せにしたいダケド国を守ると言う思いでの使命感
本当に切なくなる
突然家族も苦しいし…
戦争は誰1人人を幸せになんかしない
映画史上稀に見る緊迫感溢れる戦場。 自分の鼓動すら騒音に思えるくら...
映画史上稀に見る緊迫感溢れる戦場。
自分の鼓動すら騒音に思えるくらいの、極限の命のやりとりでした。
数秒で迫られる、「殺す、殺さない」の選択。例え相手が子供であっても猶予はない。その重苦しい一瞬を、食い入るように追体験できます。
よく描けている映画であった。現実の結末がストーリーに大きな重石を置...
よく描けている映画であった。現実の結末がストーリーに大きな重石を置いている。スナイパー通しの果たし合いにカタルシスをもたせているのは不可解。戦場での非情な判断を問うたローンサバイバーや戦場での判断力や自信の喪失がテーマであったハートロッカーと比すると、印象は薄いかもしれない。
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