アメリカン・スナイパーのレビュー・感想・評価
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誤解する人がいても仕方ない
米軍の伝説的なスナイパー、クリス・カイルの苦悩を描いた映画……ということらしいのだけど、苦悩の部分は少し物足りない印象。いつの間にか立ち直っているようにみえてしまった。レビュー等々を見ていると、アメリカでも日本でも、この映画を「クリス・カイルを英雄視している」と受け取った人が結構いるようだが、そのせいもあるんじゃないかと思う。
クリス・カイルは自分が偉いなんて思いもしなかっただろうに、彼が死んだとき人々は星条旗を振って「英雄の死」を悼む。その本人と周囲の温度差こそが監督の視点なんじゃないかな。
私はたまたま「父親たちの星条旗」や「硫黄島からの手紙」を見たことがあったので、クリント・イーストウッドが戦争における英雄を賞賛するような映画を撮るわけがないと分かっていた。むしろ監督の見解は、「戦争に英雄など存在しないが、居るように見えるとしたらそれは作られたものだ」という感じなんじゃないかと思っている。しかし、この映画単体で観たときに、上記のようの誤解をする人がいても無理はないと思ってしまった。
戦場の乾いた空気感や銃を撃つ音など、臨場感があってとてもドキドキした。
戦争を悲痛さを伝えることの出来る作品だと思います。
今作品を一映画として評価すると星☆☆☆☆☆くらいあっても良いと思います。
しかし、このストーリーがノンフィクションであることと、決して銃などの武器による平和はないと感じれること、そして何より人間が人間を殺めることが正論であってほしくないことで、この評価にさせていただきました。
アメリカのレジェンドスナイパーの凄まじさが良く現れてたのと、ヒーローと称えられながらも現実の私生活では戦地での経験から苦悩し、戦争におけるヒーローとは、何なんかを考えさせられました。
これがノンフィクションであるという悲しみ。
銃社会が招く悲観さを、戦争と、そこから生み出されたアメリカのレジェンドという、ポイントで見るとクリント・イーストウッドが何を伝えたかったのか理解できると思います。
かなしい
切ない
最近フランスでのテロをはじめ、いろんな場所でテロが起こり始めていま...
これは共感しにくい話だったなあ。
独善的な正義漢になるべく育てられたテキサスのカウボーイが、テロに刺激されてシールズになるって導入から、尻がムズムズして落ち着かない。先進国に生まれ育ってもこういう大人ができあがるのかと暗い気持ちになった。それこそが平和ボケなんだと言われれば、返す言葉はない。
序盤、こういう主人公、苦手だなあと思ってると、女を口説いて結婚にいたるエピソードでは、急に理知的で紳士な側面を見せたりする。この繊細な内面の方がむしろこの主人公の本質として描かれていく。そこからイラク派遣で戦争に取り憑かれていく描写の丁寧さと主演ブラッドリー・クーパーの上手さが、この映画の見所だろう。
贅沢を言えばシールズを辞めた後が少し食い足りなかった。PTSDも持ち前の精神力と人柄でサラッと乗り越えてしまった印象で、恢復に至る大変さや周囲の協力や理解みたいなものはほぼ描かれない。傷ついた退役軍人たちに会い続けることの意味も、単純な善意にのみ求められているようで、本当にそんな簡単な話なのかな、と疑問が残る。祭り上げられた英雄の真実に迫るには、少し踏み込みが足りないように思った。
「アメリカン・スナイパー」を観て・・
ただの戦争の映画ではない
やはり銃依存の国アメリカだな~と思う映画。
心が震える
なんとも言えない
見終わった後になんとも言えない感情になります
これが実話だというから尚更
何の予備知識もなく鑑賞したから
あの唐突なラストに衝撃を受けた
そしてあのエンドロール
空いた口が塞がらない
今年見た映画の中で一番の衝撃で忘れられない映画になった
イーストウッド恐るべし
戦争って、心も壊しちゃうんだね・・・
ハッピーエンドの向こう側のエンディングが悲しい。それにもまして、戦争の恐ろしさがひしひしと伝わってきた。ベトナム戦争の頃は、戦争で心を病んでしまう人間は弱い人的なイメージが強かったように思う。「ディア・ハンター」のクリストファー・ウォーケンとか「バーディ」のマシュー・モディンとか・・・ でも最近の映画は変わってきている気がする。まぁ戦争自体も変わってきているから、そうなったのかもしれないが、でも誰だってあんな緊張感が続く極限状態の中で、時を過ごしたらおかしくなると思う。おかしくならない方が、却って怖い。ちょっとしたことで爆発してしまうんではないかと思って・・・ クリスは一生懸命自分で努力して、元に戻ろうとしたと思うし、「伝説」と呼ばれること自体重荷だっただろうと思う。同じ境遇の人を助けようとしていたのに、あぁ、それなのに、それなのに悲しすぎる。やるせなさすぎる。声高に戦争反対を訴える映画ではないが、戦争の怖さが胸に突き刺さった。戦争はいやだ。
映画「アメリカン・スナイパー」の感想
日本公開2015年2月21日、監督はクリントイーストウッド。脚本はジェイソンホールで、原作はこの映画の主人公のクリスカイルです。自伝的な戦争映画です。
はじめに、戦争を支持する映画だとかで、保守とリベラルが論争していたらしいが、全くナンセンスで、この映画のテーマはイラク戦争従軍兵士の(イラクでの、アメリカでの)苦悩であり、支持する支持しないかの話でないと思います。
子どもを持つ親が子どもを殺すことのショック、仲間が次々と死んでいく怒りと悲しみ、いつ狙われるかという恐怖。家族のもとに戻ってからも、戦争経験がトラウマとなり付き纏う。これらは一般的な従軍兵士たち苦悩を描いているのであって、クリスカイル対する評価を映画で行っているわけではないと思います。その点からクリスカイルを美化しているとの意図も感じられません。
ただし、この映画には戦争映画のエンターテイメントな点はあります。建物を囲む敵への応戦するシーンはそういう意味で若干軽いような気がします。軽さで言うと、最後の銃弾アップは「他無いの?」という演出でしたが、それでも狙撃者同士の戦いはカッコいいですね。
この作品全体を通して、勿論イラクも行ったこと無いですし、戦争経験もありませんが、このイラクの雰囲気、銃弾飛び交う戦争の様子は、現実味が感じられ、緊張感、重厚感があって素晴らしいと思います。アメリカ兵たちのマッチョもいいです。
一見、愛国心が志願の動機としては描かれていますが、根底には父からの教えであり彼の「狼から羊を守る番犬であれ」という信念によることがわかります。正にアメリカ的発想。狼である敵もまた違う羊の番犬でであること、そのことを敵スナイパーにメッセージとして持たせています。その点は好印象です。
主演男優の壊れていく姿はゾッとしますし、これを演じる技量は流石と言ったところ。率直な戦争映画はいつでも恐ろしいです。
最後に、この映画が他の戦争映画と一線を画すのはラストです。現実の出来事で、このようなラストにせざる得なかった、その事件がこの映画のテーマと皮肉にもピッタリと合ってしまう。恐ろしい映画です。
イラク戦争の正当性を考えなければそれなりにいい映画
英雄とは…?
英雄と呼ばれた男の生涯を
描いた作品です。
イーストウッド監督らしい
映画ですねー。
ブラットリー.クーパーも
本当にステキな演技でした。
イラク戦争…
とゆうより
戦場で起こってることは
想像より現実的で
現実は想像よりも残酷です。
日々仲間や敵や
色んな人々が亡くなり殺し殺され。
クリス.カイル氏は
いい人生だったのかな。
英雄や伝説と言われても
きっと普通の人間だったのでは
ないだろうか…。
戦争の痛々しさが感じられる
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