劇場公開日 2015年2月21日

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「良くできたプロパガンダ」アメリカン・スナイパー Keiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0良くできたプロパガンダ

2015年3月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

興奮

迫力満点の戦争映画だが、Based on true storyとあるのは問題。事実は映画とかけ離れている。クリス・カイルの発言:
-「ハリケーン「カトリーナ」後のニューオーリンズのスーパーの屋上から略奪者30人を射殺した」(本当だったら、それも問題だろ)
-「任務は好きだった。家族の制約が無いとか状況が違ってたら、戦場に戻っていただろう。嘘や誇張無しに、任務は楽しかった。SEALであったことは人生最高の経験だった」(狙撃には何も呵責は感じていなかった)
本作が政治宣伝映画と非難されている最大の問題点は、9・11とイラクが関係あるかのように描かれているところで、観客にイラク侵攻がアルカイダ掃討のため、正当性がある戦争のように思わせることである。この問題を指摘したSEAL出身のミネソタ州知事のベンチュラ氏とは訴訟に発展し昨年7月にベンチュラ知事の勝訴180万ドルの支払を命ずる判決が出たが、妻タヤは控訴している。

Kei