劇場公開日 2015年2月21日

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「これが“戦争”。悲惨かつ壮絶な戦場の真実。」アメリカン・スナイパー 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0これが“戦争”。悲惨かつ壮絶な戦場の真実。

2015年2月23日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:心を蝕まれていく主人公を通して、戦争の悲惨さがこれでもかと描かれていく。戦場のリアルな緊迫感も伝わってくる。
否:当然ではあるが、アメリカ側から観た戦争しか描かれない。残酷な描写もかなりあり。

 元来は1人の心優しい夫だった主人公が、戦場から帰ってくる度にふさぎ込むようになり、些細な物音や他人の行動に過敏になっていく様が、非常にリアルに描かれていて、胸が痛みます。そして、そんな主人公が命がけの任務に就いていた戦場での、どこから敵が襲ってくるか分からない恐怖や、大切な仲間を殺される哀しさも、克明に描かれていきます。自伝の映画化なので、勿論アメリカから見た戦争の真実しか描かれてはいませんが、それでも戦争の悲惨さを伝えるのには、充分すぎるほど重厚な物語に仕上がっています。
 R-15なので、残酷な描写も結構あります。その辺はご注意を。心に残る1本といえそうです。

映画コーディネーター・門倉カド