アメリカン・スナイパーのレビュー・感想・評価
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傑作反戦映画「ハートロッカー」の先を行く映画だが、着地点は「ランボー」で経験済み。
クリス・カイルが亡くなって2年。という現実がごく最近の出来事であったとしても、このテーマを取り扱うのは若干出遅れ感はある。
そう、肌触りは違えど、「フルメタル・ジャケット」に思った、出遅れ感を感じる。
出遅れ感が映画のデキを決めることは決してないとは思っているが、「いまさら」「いいとこどり」と感じる場合はやはりそれだけ損をしている。
本作、「ハートロッカー」をプロパガンダと言っている、ものすごーーーく勘違いをしている観客のために、わざわざ分かりやすく、一方「ローンサバイバー」というこれこそ、まさしく、ザ・プロパガンダ映画を、反戦映画と勘違いしている観客のために、着地点は「ランボー」のさらに先を行った、より分かりやすい「ヒーロー映画の皮をかぶったアンチヒーロー反戦映画」。
題材が真摯なのに出遅れ感を感じるのは、すでに「ハートロッカー」という、これより先に一人の男にまじめに向き合った反戦映画の決定版が出ているからだ。
そのうえ、実話をもとに、他の娯楽作のおそらく「いいところどり」した感がさらにずるさを感じる。無音のエンドロールなど、やりすぎ。
イーストウッド監督のアクション映画にはオレは興味がない。実際、本作もアクション的なシーンは妙に娯楽よりなくせに、絵自体は単調である。敵対するスナイパーとのやり取りは、明らかに娯楽よりだが、なんとも絵も緊迫感もなく退屈。また銃撃戦真っ最中に電話するシーンなんて、要るか??
最悪なのはクライマックス。いくらなんでも描き方がバカすぎる。
帰国後の描写もあまりに分かりやすく描き過ぎ。実話だといっても、こりゃいくらなんでも。
むしろ、主人公のちょっくら行ってくるぜ感のほうがとても悲しく、恐ろしい。銃を握ることでの心の平穏は悲しいことだ。戦争は悲劇だ。
それでも彼は、彼にしかできないことを、彼が実践できているという絶対的な事実。
それはだれも決して否定できない。
それゆえの心の崩壊が、彼自身でなく、むしろ救った者たちからより如実に表れることの恐ろしさ。
その点はまさしく傑作反戦映画「ハートロッカー」の先に行く映画であることは違いないし、その着地点は我々はすでに「ランボー」という傑作でも経験している。
それゆえ、本作の出遅れ感といいところどり感が、拭えない。
戦争の無意味さ
俺たちは正しいのか
2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件の後、イラクに派遣された米海軍特殊部隊の狙撃手クリス・カイル( ブラッドリー・クーパー )は、仲間を助ける為だと自身に言い聞かせ戦闘を続ける。
激しい銃撃戦、負傷し命を落とす仲間、罪の意識に苛まされるクリス、夫の無事を祈り、帰りを待ち侘びる妻。戦闘の酷たらしさをリアルに描く。
本作製作中に痛ましい事件が起きてしまったとの記事を目にし、とても驚きました。ご冥福をお祈り致します。
ー 心も戻ってきてほしい
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕)
ありきたりな戦争映画。今の時代に対応できる作品か?
BSで録画視聴。
クリント・イーストウッド監督の戦争映画だが、よくある戦争映画。いつの時代も戦争はあってはならない。しかし、さすがにハリウッドの戦争映画は消化不良な作品ばかり。
今の時代はドローンが主流。今の時代に対応できる作品なのだろうか?
良き父親、良き友人、良き兵士
強い愛国心
2003年に始まったイラク戦争において、公式記録で米軍史上最多の1...
2003年に始まったイラク戦争において、公式記録で米軍史上最多の160人(非公式では250人以上)の敵を射殺。味方からは英雄視される一方、敵からは悪魔と恐れられた、今は亡き伝説的狙撃手カイル。故国を愛し、また家族を深く愛しながらも、強い使命感に駆られ、過酷な戦場への遠征を幾度も繰り返した彼の複雑な人間像を、巨匠イーストウッド監督が深く掘り下げて描写。
米軍史上最多、160人を狙撃した、ひとりの優しい父親。
原題
American Sniper
感想
アカデミー賞6部門ノミネート!
この男、英雄かー悪魔かー
伝説的スナイパーの半生を描いた、衝撃と感動の実話
国を愛し、家族を愛し、戦場を愛した男。
派遣1発目から母親と子供は辛いですね…
公式記録では160人の射殺って仲間にとっては英雄、敵にとっては悪魔ですね。
仲間を守りたい、良き夫、良き父親でありたいと願うんですがどんどん戦場で心を蝕まれますね…
クリス・カイルはその日ー、力になろうとした元兵士に殺された
衝撃的すぎました!!タヤの心配そうに見送る視線がなんだか切なかったですね…まさか生きてるカイルを見るのが最後になるなんて…
※伝説の男
※ラマディの悪魔
立派な男のストーリー
ネイビーシールズ選抜の訓練の動画をYouTubeで見たことがある。並の人間には耐えられないような過酷を極める訓練だ。強靭な意志でそれを乗り越え、ネイビーシールズの一員になり、戦場に身を投じるクリス・カイルの志の高さには頭が下がる。
この映画は、自分がその場に居るかのような臨場感がある。銃弾が飛び交い、いつ撃たれるか分からない。クリスの周囲でも仲間が殺されたり、大怪我を負ったりする。そのような戦場で戦うストレスは、並大抵のもので無いだろう。彼は作中で何回もイラクに派兵されている。そして彼のような精神的な強さを持った人間でも、最後はPTSDになっているので、並の人間には到底耐えられない過酷な環境だと感じる。
彼が向き合ってきた地獄の戦場を考えると、自分の悩みが小さく思えた。
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