パレードへようこそのレビュー・感想・評価
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たくましい
人に手を差し伸べられるということはスゴイことだなあ…
家族と離れても自分らしく生きる生きる道を選んだジョン、勇気を振り絞って絶縁していた母親との絆を取り戻したゲシン、LGSMと出会わなければゲイだったことを黙って墓まで持って行ったであろうクリフ、個々のドラマが折り重なって、ラストの行進のシーンでは涙が溢れました。
あたたかい気持ちになれる素敵な映画でした。観てよかった!
1980年代、少数派で政府や警察からイジメられているロンドンの同性...
情けは人の為ならず、というお話。
タイトルがすでにネタバレです。
うまいこと言えたと自画自賛。
情けは人の為ならず、な物語です。
誤用の方ではなく、人に優しくするのは人のためになるだけでなく、巡り巡って自分の助けになるんだよ(だから情けはかけた方がいいよ)という意味の方です。
もちろん後の世の人間が物語を俯瞰して思うことであり、登場人物はそんなこと思ってなかったと思います。
と、このように書くと説教くさいのかと誤解させてしまうかもしれませんが、そんなことありません。説教くさくありません。
明るさとユーモアに溢れた物語運びで楽しませてくれます。
炭鉱の女達の大合唱にはホロリとさせられました。合わさる声の力に問答無用で心を掴まれたのです。
ゲイandレズビアン達にも色んな考えや葛藤があり、炭鉱の町の人たちも一枚岩ではない。頑なに同性愛者を敵視する者、偏見がふれあいの中でほぐれていく者、実は自分もそちら側だった者…様々です。
1割から2割は同性愛者だという話を聞いたことがあります。しかしこれまでに出会った人の1割がそうだったとは思えない日本です。我々の国は隠さざるを得ない世界なのだなぁと思いました。
名前忘れましたが俳優の人のダンス素敵でした。
ディルドーとマッチョエロ本をみて修学旅行の晩の娘っ子のように、ぎゃーぎゃー喜んでたおばちゃんたちが可愛かったです。
本屋の店主がシャーロックのモリアーティの人でした。
アイロンのかかったジーンズの彼はサンシャインにでてた長男くんですね。
ビルナイ老けたなー。
ぽっちゃり主婦がこの後大学いって、その地方初の女性議員になったってのに胸熱です。
ラストのテロップで気付いたんですが、これ実話ベースなんですね。
かたっくるしいことを考えずに楽しむのも良し、少し自分の住む世界に引き寄せて考えてみるも良し、とても良い作品です。
連帯することの強さ 美しさ
サッチャー時代の長期にわたる炭鉱スト
日本でも少し話題になっていた記憶がある
自らのの権利のために闘っていたロンドンのゲイ・レズビアン達が同じく自分たちの権利のために闘う炭鉱労働者を支援する。
今や同性婚もできるイギリスも30年前は
こうだったんだー
エイズ、隠れている同性愛者のこと、
色々な人がいるけれど、人は違いより似ていることの方多い。
一人の力は小さいけれど、つながって力をあわせたら少し世界が変えられる。
そんな希望に満ちた映画でした。
笑えて泣けるマイノリティーの話
1980年代の炭鉱労働者と同性愛者という、なんともミスマッチな属性ながら、お互いに支え合い、大きな力を起こす物語。
サッチャーの政策により炭坑を閉鎖されそうになっている中で、労働者がストを起こす。それを若き同性愛者のマークが支援しよう、と思い立ったことがきっかけ。理由は、お互いに敵は警官とサッチャーだから。共通の敵、というだけで思い立つ支援活動だった。
しかし当時は今よりもさらに同性愛者に対する偏見は強く、最初は支援を断ろうとする炭坑労働者も、だんだんと彼らに助けられ、「同じ人間なんだ」とか「自分より優れた点がある」とかわかっていき、仲良くなっていく。
スト中の労働者は飢えにも苦しんでいたり、暗い部分も沢山ある話だが、ストーリーは人間の明るさにスポットを当てており、とても前向きで美しい。
人っていいな、と思うようなお話。
最後に、数年前に同性愛者の結婚法案を通すことに強く支援したのが「炭坑労働連合」だったという言葉があり、ちょっと泣けた。
自分の心も見つめる
弱者の魂の叫びを自然体のユーモアで描く
胸を張れ。前を向け。人生は短い。自分に誇りを持って生きろ。
原題のPRIDE、まさにそういう話。
炭鉱夫の労働争議もプライドパレードも本質的に同じだと、社会や圧力と戦う弱者の叫びとして違いはないと訴えかける。
たびたびある聴衆に向かって語り掛けるシーンは、どれも心を打つ名シーンだ。
開始15分、最初の募金に対するダイのお礼のスピーチからいきなり涙が出た。
知らない誰かが遠くから自分のことを応援してくれている、そのことに対する感謝の言葉。内容だけ見れば大したことは言っていないのに、こみ上げるものがある。
このスピーチがなければ、たぶん、その後の協力関係はなかったろう。
テーマの重さに比して、暗さをほとんど感じさせないのは、全編ユーモアたっぷりで悲壮感を笑い飛ばしているところと、炭鉱町のおばちゃんたちが見せる強さと優しさによるのだろう。
当たり前に怒り、笑い、泣く。
それだけのことをどれだけ難しく考えすぎていたんだろう。
夫婦、親子、同性間の愛、異性間の愛、同性間の友情、異性間の友情、偏見、嘲笑、いろんな人間関係をユーモアいっぱいに描き切る。
これが30年前に実際にあった話だというから、なんとドラマチックなことか。
脚本よし演技よし演出よし。無駄もなければ不足もない。基本的に実話嫌いの自分でも文句つけるところがない。
星5。五月一日、労働者の日にふさわしいものを見た。
おばちゃんの懐深さとユーモアとパワー
手を取り合うってすごいな
偏見に負けず懸命に支援を続ける人々、偏見を持たずに最初から受け入れた人々、
偏見を手放した人々、偏見を手放せない人々。
色々な人がいて、それを受け入れるとみんな幸せになるね。
自分を偽って生きるのは辛いし、そんなに人生も長くないらしい。
ありのままを受け入れられるようになろう。
隠さず自己主張あれ!
イミテーション・ゲームよりはあとの話ではあるからアレだけど、
やっぱりレズやゲイはなかなか理解のない時代。
だけど自己主張しながらも動いている彼らは輝いていたなー。
ウェールズ炭鉱の人たちも資金はありがたいけど、
まさか同性愛者からの支援と思うと複雑だったり。
もどかしいー!素直に受け止められないこの時代!><
だけどだんだん心を開いていくシーンだったり、
団結するシーンは分かっていても何だかジーンと来ました。
クラブでみんなで歌うシーンとか涙腺が(;_;)
あとはとにかく行動を起こすマークはえらい!
人のために何かできる人、手を差し伸べられる人になりたい。
思ってもなかなか勇気がでないもんね。
最後のパレードシーンとかわくわくしました!
笑って泣ける、気持ちのいい映画でした!
そして原題の「PRIDE」の方が好きだなぁ。
マイノリティーの自分に自信を持って生きる事。
マイノリティーの闘い
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