イニシエーション・ラブのレビュー・感想・評価
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70年代、80年代歌謡曲♪
「本作には秘密があります」というテロップのあるオープニング。デブでモテない鈴木夕樹が合コンで出会い、そのまま恋人へと発展する奇跡を起こす【Side-A】。そして、遠距離恋愛となってしまった2人の【Side-B】。
最初の鈴木夕樹(森田甘路)はデブ。マユと付き合うようになってから「夕」の文字からたっくんと呼ばれ、痩せることを決意。だからSide-Bではその結果が松田翔太だと観客を思い込ませる手法だった。しかし、実は松田翔太とは別人で、鈴木辰也という名前。つまり、1年の時間差でマユは二股かけていたという内容だった。
美弥子演ずる美弥子は魅力的すぎる。積極的な彼女についつい二股かけることになってしまった松田翔太だったが、実はマユ(前田敦子)も二股かけてたんだね~。ちょっとした時期のずれが?絶妙だったかもしれません。
イニシエーション・ラブとは木村文乃の言うセリフ。最初は誰でもひとつの恋愛を経験する、通過儀礼のような恋という意味だ。「ルビーの指輪」や「木綿のハンカチーフ」をはじめとして70年代、80年代の歌謡曲が満載♪やっぱ昭和やね。
ショック
ネタがどうとか最後がどうより、イニシエーションラブという概念そのものがショックだった。同じ静大にいた身としてリアル過ぎた。静大にいれば耳にすることだが、全国の大学で同棲率No1は筑波、No2が静大だそうだ。嘘かホントか知らないが。でも、都心みたいに「電車何本か離れた彼女の家に会いに行く」とかいう距離感ではないのは事実で、静大の坂を降りたあの一帯はまさに学生ムラで、駅とは反対方向に隔絶されているし、その一体に自分のアパートも彼女のアパートも徒歩5分以内にあるんだから、一緒に住まないわけがない。当時は東静岡だって無かったからバスだって駅行きしかなく、出かけるには原チャか彼氏の車なわけで(だから前田敦子が免許をネダるのはほんとリアル、ただし自動車学校は古庄か県自で撮影して欲しかった)、わざわざ別々のアパートにいる理由はない。親もいないんだから。まさにこの映画の雰囲気そのまま、彼女か自分の家か、どっちかに「同棲」する生活になるのはあまりにも自然で、周りの友人も、自分も、本当にこの映画そのものだった。講義以外は朝も夜も一緒にいるから、勢い「妊娠したかも」なるわけで、この不安はみんな通る道だったし、映画のような秘密をもった2人もホントいただろう(それくらい同棲が当たり前)。卒業してから男のほうが静岡から出て、彼女は地元の医療機関勤め、あれだけ仲良かった先輩カップル2人が卒業から2年もしないうちに別れた、なんて話は実際にあったし、聞いた時は耳を疑ったが、彼らに取ってのイニシエーションだったと理解できて、ホント納得した。常盤公園や静波はベタだけど、日本平のテニスとか、ほんと静大の学生っぽいアパートとか、原作は読んでないけど、映画は静大をよく研究したのかというくらいリアルで。「遠距離になっても俺が頑張れば続けられると思っていた」なんてセリフ周りでも自分でもほんとリアルだったし、しかし無理してそれを続けていて幸せになった例は自分を含めて一つも聞かず、というか、続けた結果一生ものの破綻をもたらした。それがイニシエーションといわれて今さら納得。衝撃だった。加えてそれは、男の側でなく女の側にとってもそうなのだ、だから保険をかけて行動する、それが自然だという含みがこの映画にはあるし、それは自分の相手のみならず、当時の同期や後輩の女子にも同じような人がいたであろうこと(心当たる)がリアルに思われて、背筋がブルっとくる。返って見れば、太った彼にとってもイニシエーションなわけで、彼は古庄の医療機関での便秘処置を信じてそのまま結婚してしまうのか、気付いて別の道に行くかは分からないけど、前者の可能性も十分あるし、その果てに数十年してから破綻に至ったとか、ほんとリアルにありそう。通過儀礼として綺麗な思い出にしておく、というには、3年以上に渡る同棲生活(しかも一生のうちのあの歳で、しかも静大で)を経たうえではリアルに重すぎて、簡単ではない。残るし、引きずるし、難しいが、でもそうしないと破綻が来るのだと、心底思わされた映画だった。原作はまだ読んでないけど、静岡は舞台では無いのでは?イニシエーションラブなるもの自体は、全国のその年齢の男女が必ず通る道だろうから、それを小説にしただけなのかもしれないけど、映画化するにあたり、よりによって静大を、同棲率の高い静大を、卒業とともに、新婚夫婦のように毎日一緒にいた彼氏彼女が社会人になって離れる静大を、よくもまあこの映画の舞台として見つけたものだ。彼が赤いナイキのシューズで走るあの坂は、二ツ池の小鹿公園から登って高速沿いに並ぶアパートの前だろう。事実、友達のカップルは実際そこにずっと同棲で住んでたし、しかし卒業間近で別れて、ちがう結婚を選んでたっけ。心当たりが多すぎて、ネタバレとかそういうのはどうでもよく、とにかくイニシエーションラブというもののソラ恐ろしさと納得が、深く心に残る作品だった。
痩せて松田翔太になれるわけがない。
原作を読まず予備知識なしで見た。
ラストに何かがあることを意識しながら見ていたからか、夕樹との電話中に洋服を拭いていたマユと、タツヤの車の中でコーラを洋服にこぼしたマユが重なった。しかしその時点では何が起こっているのか分からず色々考えながら見進めていた。何かが起こると知りながらその何かが分からないのは恐怖を感じた。ラストのクリスマスツリーのシーンでは騙されていたことに気がつき恐怖心は消えていた。勝手に夕樹とタツヤを同一人物だと錯覚していた。最後にSideAとSideBを照らし合わせて説明していたから、疑問には思わなかったけれど2回目を見ようという気持ちにはなっていない。
前田敦子でよかった
原作は未読ですが、内容は知っていました。
当時(と言うほど、昔ではありませんが)よく見かけたどんでん返しもの。
よくわからなかったので、読み返します
という感想をよく見かけていたのですが、この映画ではそういった疑問点が残らないようにきちんと解答を用意してくれていました。
同一人物だと思っていたら全く別の二人だった
という小説だからこそ可能なトリックを
どう見せるのかなと思っていたら、まさかの正反対の役者2人の起用。
入れ替わった瞬間は劇場でも笑い声が起こり、ユーモアとフィクションの力を使って簡単に信じこませてしまったようです!
わかりやすい伏線も織り交ぜつつ、種明かしのときには少しどよめきも……。この演出は大成功だったのではないでしょうか。
この映画はヒロイン演じる前田敦子さんの演技がピタリとハマっていたことが印象的でした。
いや、演技というよりも、前田敦子のありのままが 役にピッタリと当てはまっている。聞く人を ときにイライラさせるようなあの喋り方も!(私はあっちゃん、好きですが)
その点は、監督がとても褒めていたように、素晴らしいキャスティングだったと思います。
静岡には鈴木さんが多い
ラストの一発逆転までは、連ドラで観てたようなあるあるラブストーリー、しかもこの内容と同じ80年代TVでやってたドラマそのもの。その話の内容より、BGMも80年代J―POPで、これが流れると何故笑えるのか不思議。
しかし、そのラストに因って、前田敦子の半端ない悪女っぷりに戦慄すら覚えた。終始一面的な女性役だったが故、奥深い。
というか、このレビューの題名だけでネタバレになっちゃってますね。
80年代
まず、あっちゃんがかわいかった。悪女でしたが。
事前に、ラストでどんでん返しがあることは知っていました。途中、ワンピースで次元がおかしいとは思いましたが、そうきましたかー。マユ、付き合う人幅広いな。浮気心、恋愛疲れ、所詮最初だけなんですよ。80年代の設定、懐かしい音楽で楽しく見られました。
イマドキの恋愛とはまた違ったカタチ。若い人には新鮮なのかも。
イニシエーション
イニシエーション、通過儀礼の恋愛。
絶対だと思い込む恋愛。そういうのって、世の中にはたくさんあるんだろうなあ、そんな風に思った。
繭子も、辰也も、お互いがお互いの通過儀礼だった、と。
夕樹がいちばん不憫に思う。
ラストシーンのあと、夕樹と繭子の関係はどうなったのやら。
タイトルなし(ネタバレ)
静岡大学出身としては懐かしい場所がいくつか。小鹿の茶畑なんて先輩あの辺にに住んでたなーとか思いだしたり。望月という名前も静岡にはすごい多いし、●●だっけか!という方言もまた懐かしい。
普段は絶対に恋愛映画は見ないが、ミステリー調でどんでん返しというのがどうしても気になって行ってきた。
見る前に、ネタバレサイトでサイドAとサイドBのトリックや伏線が分かってたのでそれを拾い上げながら見たら、あっこれかなるほど!!と思いながら確認できた。予習してなかったら、最後まで気付かなかったかもしれない。
物理学科と数学学科。
日焼けの跡。
たっくんのあだ名。
借りた本。
便秘と堕胎。
AとBのたっくんの喫煙状況。
電話した時の反応。
温厚・怒りっぽい性格の違い。
車の運転の上手さ。
男女7人秋物語がいつ放映?
指輪をはずすタイミング。
確認ポイント他にもあったかな。
ミスリードがあることを告知で言うべきじゃない
sideAとsideBでわかれてたんで、あー違う男なのねというのは割とすぐ分かります。服とか指輪とか本とか彼女の呼び方とかヒントもいっぱいあったし。
だからもっと何かあるだろうと思ってたんだけど、何もなかった、マジで何もなかった。せめて二人のたっくんが出会った後の彼女の反応気になったけど笑って終わり。正直、え?こんな終わり方?前降り長っ!でした。
映画じゃなくてもスペシャルドラマとか世にも奇妙な物語とか30分くらいで良かった気がする。長い。
例えばsideBの男がめちゃくちゃ嫌な奴でめっちゃ無惨な降られ方して、ヒロイン可哀想……とかならラストすかっとしたかもしれませんね……。
途中でヒロインが浮気してることに気づいてたので、なんとも……。子供の件はsideB男サイテーだとは思うけど。
ラスト五分全てが覆る……なにも覆ってない。
まぁ全体的な被害者はやっぱsideAのたっくんだよね。だってsideBたっくんの代わりをさせられてたんだから。
はじめて、も嘘やし。靴も同じのやし。
やっぱラストどうやって収集つけたかまでやるべきなのでは……。
こういうのは小説の方がしっくり来たかもね。
前田敦子嫌いじゃないけど、これは前田敦子好きじゃないとずっと観てるのはキツイかも。
とにかくsideAのたっくんドンマイ!
途中で気付いた
一度もかわいさを感じなかったあっちゃんを
初めてかわいいと思った。
映画の予告が気になっててみたけど、
そのせいで色々疑りながら見てて、
ちょいちょいおかしいぞと思うことがあったので
ラスト5分少しよめてしまったーくそー
あの予告なかったら無の感情で見えて騙されまくって
うわああああって感じになったかもやけど、
あの予告がなければ見てなかったかもしれないからしょうがないかw
おもしろかったのでよし。昭和な感じもいい。
あの小説をうまく実写化したな、、
ポッチャリ系のたっくんとイケメンのたっくんを同一人物に見えるようにうまく表現できていた。小説を読んでいなければ騙されていたと思う。
ただコミカルに描こうとしすぎて少しチープな印象を受けた。その点に関しては賛否両論あるかもしれないが、私には刺さらなかった。
実写化不可能と言われた小説をどのような仕組みで表現するかだけが気になっていたが、前田敦子の小悪魔っぽい雰囲気や2人のたっくんの対照的な部分など、配役もぴったりで思っていた以上に楽しめた。
木村文乃はやっぱり美人ですね。
儀式的恋愛
きっと小説読んだ方がもっと驚けたかも⁈
イケてないタックンとイケメンのタックンが同一人物だと思い込ませる作りに完敗。
前田敦子の小悪魔的魅力もなかなか知能犯。
80年代の古臭い感じが何とも言えない。
携帯電話やパソコンが無かった時代…懐かしい。
時系列のネタバレがなるほどねって感じで…
妊娠中絶→便秘解消って笑えるあたりがスゴイ‼︎
騙されたっていうよりは…
2つのストーリーがピッタリとハマるように作られていて感心した。あ〜、なるほどね。タッくんって呼びたくなる気持ちや、モテなさそうな鈴木と前田敦子が付き合える理由が、全て納得できる。前田敦子は未練タラタラじゃん(笑)
ワザとなんだろうけど、挿入歌の選曲がかなりダサいね。曲が古いから、というよりはベッタベタな感じが、ダサい。聞いていて心地悪い。でも、この心地悪さは作品の中に漂う不穏な感じとマッチしてるから、また変な感じになる。うーん、上手いのかなぁ?
堤幸彦監督の映画の中では、かなり面白い方だと思います。
木村文乃はカワイイなぁ〜(●´ω`●)
感ずいてしまい、微妙でした。
sideA.Bという始まり方でうすうす感ずいてしまい、その後は以下の点で確信に変わりました。
1.同一人物であるはずなのに、たっくんAとBの喋り方など俳優さんの演技がお互いに寄せていない
2.松田翔太さんがDVDのジャケに出てたのになかなか出てこない
(普通に同一人物ならさっさと痩せて松田翔太さんが出てくるはず!)
3.黒いワンピースをsideBで買ったがsideAの時に着ていた
4.松田翔太さんがプレゼントした指輪がsideAで付けていたものと同じすぎる
以上の点で展開が読めてしまい2回目に見ているような感覚でした。
ラストはホテルに駆けつけたらたっくんいるぞ!とまで思ってしまいました。
中絶を便秘だと言っていた姿にフィクションでもゾッとしました。
素直に騙されて見てみたら面白かったのかな?
キャッチコピーで期待しすぎてしまった分ガッカリでした。
2回は観ないけど楽しい
痩せたのかと思った笑
と言うのが結末でしょうか!
松田さんイケメーン♪
前田敦子も可愛くて好きになりました。
木村文乃も良かったね。
キャスト当たり!!
時代背景も良かった。
前田敦子の、私不器用な男性が良いのって言うのが印象的でした。
面白かった!
この作品はラストで驚きの展開になりますよ〜的な感じの情報があったので最初、繭子が危ない人なんじゃないかと思って見てました(見る目ないのでw)
ネタバレしますと結局はたっくんが2人いるって事だったんですけどね…
最後のネタバレの時の回想を見れば全て「あー」ってなると思います
それは置いといて、作品内容の方は…
まぁ遠距離恋愛って難しいですよね…お互いが浮気しちゃうのも仕方ないのかなと…
てか石丸さんみたいな人にあそこまで誘惑されたら断るのは大変そう 笑
内容もラストのネタバレも含めて個人的には気に入った作品になりました
てかその後が気になりますね…
あれからどうなったのか…
まぁその辺は想像でって事で 笑
DVDで
小説を読んでいたから、どういう構成になるか楽しみだったけれど、すぐにネタバレしてしまった。
前田敦子はイヤな女ってよりは、モテる術をわかっている女、それでも遠距離恋愛だと浮気されてしまう。若さゆえの20歳ぐらいの恋愛。
木村文乃演じる女性は、付き合わなくていいのと言いながら両親に会わせるずるい女。
優柔不断な男性演じる松田翔太。
80年代のトレンディー好きな人なら楽しめるかも。
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