イニシエーション・ラブのレビュー・感想・評価
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前田敦子を一段上のグレードに連れて行った堤幸彦監督の意欲作
「モヒカン故郷に帰る」から遡ること約1年、前田敦子は松田翔太と先に共演をしていたことになる。
この映画は、堤幸彦マジックとでも言おうか、前田敦子を一段上のグレードに連れて行った作品と
いえる。それほどに役どころとベストマッチで、前田が出演した数多くの作品群のなかでトップ3に
入るほどの当たり役と言って良いのではないか。
いやはや、それにしても「男にとって理想の女性」って一体なんなんでしょうね。
良い子すぎる
サムネの雰囲気で視聴済みかと思っていたらまだだったので観ました。
あっちゃんが良い子過ぎるままsideA終了。まあ、おねだりする場面は見られましたが程々であれば良いでしょう。
特に事件等は無いので退屈を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、このまま本当に良い子なのか、理由があるのかどっち〜と思って見ていました。
ラストまではストリーの進み方も既視感満載です。昭和の王道のラブストーリーなのでこれはこれで。
私はわかる世代ですので音楽も80あるあるも非常に楽しかったです。
ただ、深夜に1人で観たのですが、音楽🎵のところでボリュームが大きくなる感じがして都度家族のために音量調節が必要でした。
松田翔太は新入社員には見えませんね。役の上で木村文乃と大変お似合いです。
イニシエーションラブ。
余程もてる方を除き、大学時代の恋人、新卒時に出会った恋人とゴールインできなかった場合、日常生活での出会いがなくなり合コン、婚活への長旅に出る事になります。
イニシエーションラブでこの頃結婚された方はお子さんもう社会人。若久手川お給料が安いと保育料も安いし、あの頃は福利厚生も充実していて羨ましい。結婚観は受け継がれるので、お子さんも早く結婚されるとお孫さんもいらっしゃりそう。
話がそれました。
ラストに関してはヒントは散りばめられています。違和感を感じても深く考えず騙された方が楽しめます。
完全にわかってしまった人は、、つまらなかったですよね。きっと。
わからなかった人は、あそこそうだよね、ここもそう!を楽しんで下さい。
予想できない大どんでん返し
大どんでん返しが最後に来るとオチになる。
この手法がとても効果的に作られている。
バブル期の女性のある種の典型を見せられた感じが蘇ってきた。
しかもこの作品は2015年公開のようだが1987年ごろを描いている。
当然原作はもっと昔だろうが、その原作に合わせて作りこんでいるところが面白い。
2015年にはすでにこのように当時の音楽をバックで流すことはないと思われるが、敢えてそれをしている。
当時感満載だ。
しかしまんまと騙されてしまった。
男とはかくも簡単に女に操られるのだろう。
この作品の最大の魅力が最後のオチだが、鈴木達郎と鈴木夕樹のどちらの男にも同じ「たっくん」と呼ぶあたりが、完全に女性の方が賢いことを物語っている。
鈴木達郎はそれで失敗した。
同じあだ名 絶対にぼろが出ない。
そして何がどうなっているのかを回想シーンがないとわからないほど完璧だ。
鈴木達郎の視点 葛藤 カセットのB面
鈴木夕樹の視点 舞い込んできた幸せ カセットのA面
あったと思い込んでいた時間差は重なっていたのだ。
新天地東京で仕事に追われながらも新しい出会いがあって、それとなく告白されても毎週静岡に通い続ける鈴木達郎
彼の変化を繭子は見逃さなかったのだろう。
妊娠が明確になった日のマユコのアパート
決定的だった事件が机の上にあった何冊もの「本」だ。
鈴木夕樹が貸してくれた単行本
繭子は鈴木夕樹と最初に出会った時から彼をロックオンしていた。
彼女が夕樹に話していたことの多くは本当のことだろう。
彼女が隠していたのは、すでに気持ち的には元カレとなっていた達郎と付き合っていたことだけだ。
彼との思い出すべてについて、繭子は夕樹の前で「否定」したのだ。
蓋をして隠してしまいたい過去になっていた。
堕胎後の痛みを便秘としたことも恐ろしいとさえ思ってしまうしたたかさだ。
ただ、繭子は自分を本当に大切にしてくれる人を選んでいたというだけなのだろう。
この繭子の視点を隠すことでこの物語が成立する。
素晴らしいとしか言いようのない出来だ。
どっちつかずに女々しく生きているのが男だろう。
間違えて電話して、「たっくん?」という言葉にフリーズする達郎だったが、回想シーンでは繭子は電話が切れた後すぐに夕樹に電話している。
彼女の中では既に存在しない男、鈴木達郎
さて、
出会い頭にぶつかった二人のたっくん。
物語はそこで終了するが、実際にはどうなるのだろうか?
達郎は無視されるのだろうか。
イニシエーション 通過儀礼
達郎がしっくりときたミヤコの言葉。
しかし、実際にそれをしていたのが達郎ではなく繭子だった。
「生理が来ない」
繭子がそう言った時、達郎の態度を見て彼女は心の変化を感じたのだろう。
達郎の本性を垣間見たことで、繭子は急激に達郎への興味を失っていったのだろう。
追い詰められた達郎は、ようやく結婚という言葉を口に出したが、もうすでに繭子の中では「この人じゃない」と思ったのだろう。
だから「妊娠イコール結婚って、ちょっと違う気がする」と言ったのだ。
その言葉を聞いた達郎は大混乱に陥る。
ここで彼女に会った達郎への思いの半分以上は消え失せたのだろう。
繭子とたっくんの二人の恋物語を追い続けていた視聴者
しかし、実際にはカセットのB面から始まった恋愛は、途中でA面に切り替わっていたのだ。
二人いたたっくん
同じ時期にいるから絶対被らないために付けた同じあだ名
達郎に返したルビーの指輪 今度は夕樹がプレゼントする予定になっている。
彼女は男に対しいつも同じことをする。
もしかしたら、
あの妊娠は嘘だったのではないだろうか?
その前に達郎の変化が現れた。
それは疲れからなのか、買い物に付き合うのもいい加減になり、食事も食べないことや会いに来る回数の変化だ。
繭子はそれに乗じてカマを掛けたとは考えられないだろうか?
便秘とは重い生理痛だったのではないか?
事実、達郎は2度とも病院には入ってない。
すべては繭子の「説明」に終始している。
堕胎とはあまりにも重いことだ。
それを便秘にしてすっきりしたからビールがうまいなど、どんな女性も言えないはずだ。
視点はずっと達郎と夕樹だ。
オチがあってようやく意味が解るが、繭子にとって男とは、彼女が夕樹に話した内容そのものだったのだろう。
そこから外れてしまったのが達郎だった。
それでも彼女は恋愛を続ける努力をした。
変わったのは、むしろ達郎だった。
繭子は男を上手に見極めている。
男はそれをしたたかというが、男の方が不誠実だ。
出会ってしまった二人のたっくん
彼女は夕樹にその説明をしなければならないが、夕樹はそれを聞いて「当然」だと思うだろう。
自分とはあまりに不釣り合いに見える彼女に、「過去」がないはずがない。
逆に安心感さえ覚えるだろう。
面白いし素晴らしい作品に脱帽した。
感心した
なるほどなぁと🤔
いや~これは何ですか???😱
もうこれ以上のない完成度。映画としても、ミステリー?サスペンス?としても満点・・・そして何よりも恋愛映画としてこれほどの非の打ち所のない本作品は、🎦恋は光に匹敵する素晴らしさを持つと言っても過言ではない。双璧であろう。
また、特に最近の伏線回収のオンパレードの上から目線のどや顔のサスペンス映画と違って、シンプルにそぎ落とされたたった一つのアイデアで、ものの見事に突き抜けるシンプルな美しさ、これこそヒッチコックが目指したミステリーサスペンスの神髄、まさにそれを体現。
映画としては前田敦子と言う女優の魅力を余すことなく引き出すことに成功した、まさに小津クラスの演出の妙。また昭和世代にとってこれ以上の無いサンプリングムービー。全てのファクターが映画の小道具として散りばめられている繊細さ・・・・
堤監督への偏見が一掃された作品。いや~もうこれは・・・・・なんというか、老若男女を超えて見て貰いたい、超ド級の傑作でした。
数学?物理?
あまり細かい事は気にせずに、騙される事を楽しみましょう
いったい誰がその結末を予想できるのか!(笑)
何かあるとは解っていながらも見事にしてやられたラブストーリー。
邦画史上稀に見る大どんでん返しで、途中の情けない男へのイライラやもどかしさなど、全てを吹き飛ばす驚愕のラスト5分。
見終わった後、何度も戻して確認し直してしまいました。
後から見直すと「なるほど!そこがトリックだったのか!」と映画制作陣が手がける仕掛けに感心します。
時代背景が80年代だからこそ出来たこの巧妙な脚本。
しかし仕掛けが良いからこそ、その他のストーリーの細かい部分が気になってしまう所もありますが…
ネタバレ絶対厳禁なので、何も考えずに騙されて楽しんだらまた他の人に紹介して反応を楽しみ、どんどん驚愕の輪を広げていきましょう⭕
前田敦子がどハマリしてる。
懐かしい恋愛ストーリーでその都度流れる曲もどハマリしてて
ニヤニヤが止まりません(笑)
でもなんかヘン。
ただの純愛でもなさそうな何かがある。ミステリーなのかコメディなのかパロディなのかサイコなのか
ずっと、なんか変、懐かしい。なんかヘン、懐かしいの繰り返し(笑)
そうやったんかーーーい!!
ずっこけました。
前田敦子すごい。演技が的確。適任。キャスティングした人天才。
当時、ぶりっこと言われでもしたたかで強い女がいたなぁ。
狙いを定めたらとりあえず既成事実を作ってしまう自信満々なキャリアウーマンも。
君は1000%と前田敦子のアイドルキラキラな
シーンだけで爆笑するほど可愛い。ビキニじゃなくてワンピースでポニーテールっていうのがもう、もう、あの時代のそれ(笑)。○子……おそろしい子…。、
【”木綿のハンカチーフ”そして”ルビーの指輪。””酷いじゃないか!鈴木君!”からのまさかの”天竜〇〇駅返し!”面白いけれど、怖いなあ・・。所詮、男は女性の掌の上で、踊っている生き物なのである・・。】
ー 今作は、トリッキーだが面白き原作を読んでいた事もあり、映画はスルーしていた。
が、公開日から七年近く経って観賞すると面白かった作品である。-
◆感想<Caution! 感の良い人は分かると思うので・・。>
・前田敦子さん演じる、マユコの可愛い子ぶった演技が、秀逸である。
ー ”お腹が痛いの・・。”そりゃあ、そうだろう・・。
”便秘だったの・・”それは、言ってはイケナイのではないか・・。-
・”タックン・・。”
・”絶対なんてない・・。”
・SideA とSideBの作品構成と展開も秀逸である。
<”タックン”が東京から、静岡に向けて”かっとび・スターレット”(ナツカシイナア・・。)で、一生懸命に遠距離恋愛をしていた時に、マユコは・・。
所詮、男は女性の掌の上で、踊っている生き物なのである・・。怖いなあ・・。
それにしても、木村文乃さんに告白されたらそりゃ、心動くようなあ・・。おバカ男の感想である。>
素直に騙された方が楽しめる
あなたは必ず2回観る。だと?
ミステリーとして原作読んだ私には…
あっちゃん、いいじゃないの
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