イニシエーション・ラブのレビュー・感想・評価
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ゆるくてスゴい。 前田敦子さんの存在感。
「ネタバレ」なしなので、ご安心を。
原作未読で、
予告編の情報のみでした。
どんでん返しの
伏線に気をつけて観ましたが、
全く予想がつきませんでしたよ。
映画ならではのギミックで、
最後は思わずニヤッとしてしまいます。
すごいオチではありませんが、
間違いなくやられたーと思うはずですよ。
原作を知る人は物足りないでしょうが、
そうでなければかなり面白いのでは。
前田敦子さんの、演技がすごい。
すっかり騙されてしまいます。
ゆるく見せながら、とことん計算されている。
元アイドルというバックボーンが、
いい方向に生かされていますね。
この幅を持つ女優は、
今の日本にはそういないのでは。
苦役列車 、もらとりあむタマ子 、
さよなら歌舞伎町、
どんどん深みがでて、
説得力を積み上げていますね。
そうそう
彼女がAKBのセンターだった頃、
TVCMに起用したことがあるんです。
珍しくアイドル然としていない、
アーティスティックな企画だったのですが、
自分でダメ出しして何度も撮り直しました。
スタッフによると、
メンバーで一番ストイックで努力家だそう。
僕はAKBに興味がなかったけど、
ずいぶん感心したのを憶えています。
だから今の成功を、嬉しく想ってます。
加えて、
共演の松田翔太さんはカッコいいし、
木村文乃さんは上手い。
ラブストーリーとしても、よく出来てました。
特筆すべきは、1987年のディテール。
作家や監督のこだわりがハンパないです。
当時のヒット曲で繋がれ、
車もインテリアも町並みも一切抜かりなし。
想えばケータイもなかったけど、楽しかったな。
カセットテープに、アルパインのカーステに、
スターレットにホンダシティに、ソバージュに、
ブカブカのDCブランドに、クリスマス予約に、
エリマキトカゲまでw
良くグッズを集めましたねぇ。
40代以上は懐かしめばいいし、
若い人は驚いてください。
うん異色作だけど、
みんなが楽しめる良作です。
(けどお子さんはベッドシーンが少なくないので
ちょっと気を遣うかも。)
劇中少しでも変だなと思ったら、
それはトラップかもしれませんよ。
謎解きをするように、
楽しんでみるのもいいかも。
そして最後に丁寧な解説付きなので、
思い存分、悔しがってくださいね。
どんぴしゃ世代
あっちゃん適役!
びっくり!
前田敦子さん適役!
イニシエーションラブ、何年か前に原作読んだ時の衝撃(ラストではなく作品の出来に)を裏切らない映画の作り込み。くりぃむ有田のお陰で小説がリバイバルヒット、映画化ということですが、文庫本発売当時も書店にはイチオシで並んでいたしネット上に解説も溢れるほどのヒットだったのは意外と語られていません。乾くるみも本作を上回るような作品を書けていないのも事実。最初はマユがなぜ前田敦子なのかと思ったけど、まさに彼女にピッタリなのです(峯岸みなみでもいいけど、松井玲奈じゃない、ってこと)。原作と異なるラストですが、そこはエンタメってことで影響なし。この映画、低予算とは思いますが、80年代の復元にけっこうお金かけてるし?サントラも何気に興味を持たせるあたり、興行的にもヒットの予感、エンドロールで丁寧なネタバレまで用意するなど、侮れない作品に仕上がってます。
初体験の方には純粋に驚いてもらいたい
自分、この原作小説を読んでおりまして。で、この映画をね、半笑いで観に行った訳でございます。あのどんでん返しを映像化できる訳がないと。有り得ないと。バカにするなと。
原作を読んだ方なら分かると思うんですよ、この感じ。読んだ方、分かりますよね?
あれって所謂「叙述トリック」を使った作品じゃないですか。文章構成のみで読者をミスリードに誘うっていうの。映像でそれをやろうとすると、もうトリックもクソもなくなってくる。モロバレになる。「あぁ、そうなの」て感じの陳腐な作品になっちゃう。
あの小説は、それ自体は、その、お話がそんなに捻りのある内容じゃないでしょ。ありふれてるし。つまらない、てハッキリ言ってる人も居ました。そこを作者の乾くるみ氏も敢えて狙ってる感じで執筆してたっぽいし。だからこそ、あの叙述トリックが光る訳で。
読んだ側からしたら「一体どうすんのあれを?」と、なるのは必然でしょう。「これを映画でどうすんのか見せてみろよ」とね。まあそういう意味合いでの半笑い状態なのですよ、自分の場合は。ちょっと小バカにもしてまして。観る前はね。
で。
映画の冒頭でまず「そう来たか!そう来たのか!マジか!」となりましたことを、ここに報告いたします。ああこりゃ上手いことやったな、と。俺は思いました。
うん、これはちゃんと考えたよねと。悩んで悩んでここに行き着いんたんだね、と。
つまりは、かなり、かっっっなり、映像化が困難な作品なんでございますよ。ございますが、そこを見事に通過したんでございます。この映画は。
自分はそれだけで100億点満点つけてあげたいなと。
いや、本当、満足です。敢えてストーリーについては語りますまい。原作読了した方は「そう来たか!そう来たのか!マジか!」と感動してもらい、原作読んでない初体験の方には純粋に驚いてもらいたい。その両輪が叶ってる一本だなと。
原作好きの人によっては「こんなのは卑怯だ!」て方も居られるかもしれません。しかし、これは俺にとっては「アリ」な一本です。良く頑張ったと、堤監督をねぎらいたいですね。
原作未読で行くべき
原作が面白かったので行きました。
うーん原作を読んでしまうと、
オチが分かってるのでなんとも…。
内容はほぼ原作どおりです。
ぜひ、原作未読で観に行って下さい。
映像化不可と言われてましたが、
なるほどー鈴木の体型…。笑
うまいこと考えましたね~でした。
前田敦子さんが非常に可愛いです。
映像化にするためには仕方ないにしても、太っていて性格も暗めの鈴木に
どこに惹かれたのか、若干無理があるように
思えました。
勘のいい方でしたら、
『男女七人秋物』最終回良かったね、
と木村文乃さんが言った時に気付きますね!
あっちゃんも秋物語観るために鈴木(太)とのデートずらしてましたからね。笑
いや~木村文乃さんの誘惑女子とても良かったです!役によって人変わりますね、彼女。
いい女優さんです。
あっちゃんのアイドルっぽさがいい!
途中でなんとなく見抜けてはいましたが、鈍感な私には全てを見抜くことはできず…。
違和感はたくさんあったんですけどね。
そういうものなのかな?という感じで最後を迎えてしまいました。
そして特に前半はコメディチックで。
予告を見ていた限りでは意外でした。
マユはあっちゃんでよかったと思います。
あのアイドルっぽいところが。
そして文乃さんも相変わらず綺麗でした!
しかし㊛の方が一枚上ですね!
特にマユの計算高さは素晴らしい!笑
恋愛映画
原作既読ですが、どう映画化するのか楽しみにしてました。最初こいつ誰なんだよーと思ってましたが、成る程そうきたかと。
小説では完全に騙されますが、映画化も成功してると思います。前田さんのあざとさがかわいいのと、松田さんのキレキャラが良かったです。
最後の説明は丁寧過ぎるかな。
マエアツは最高。映画は子供騙し。
男って純粋なんです
ラスト2行で全てが覆る乾くるみのベストセラー小説の映画化。
自分は原作未読なのでラスト5分で全てが覆るに釣られて(騙されて?)観に行った訳だけど、宣伝に偽りなし。
大まかなストーリーは、二人の女性の間で揺れる一人の男のだらしないラブストーリー。
これはこれで面白かったけど、やっぱりどうしてもオチが気になって仕方ない。
一応それなりに気を配って観てたのだけど、ものの見事に騙された。
うわ、やられた!…という感じじゃなく、なるほど、そう来たか…と思わずニンマリ。
あるシーンの「たっく…」など、所々、ん? ん?と思わせる伏線も鮮やかだが、一番の曲者は“○月○日”のスーパー。こりゃズルいって!
映画ではご丁寧に伏線の説明があってスッキリするけど、原作では無いとか。(と言う事はあのシーンで終わり?)
そりゃ本当に頭フル回転のミステリーになるわ。
原作読んだ方は初めから伏線探しながら楽しめ、原作未読の方は素直に気持ちよく騙される。
この“トリック・ラブストーリー”の監督に、「トリック」の堤幸彦はぴったり。
もっと真面目な内容かと思ったら、笑い所も多く、お遊び演出もあったりして、シリアスに徹した「悼む人」の鬱憤晴らし?
80年代の雰囲気は世代じゃないので分からないけど、80年代ソングは耳に心地良い。
松田翔太の登場シーンはミソ。
思わずクスッと笑ってしまうが、笑ったそこのアナタ! もうすっかり騙されてますよ(笑)
前田敦子と木村文乃。
二人のヒロインにKO。
今回は敢えてあっちゃんと呼ばせて頂こう。
あっちゃんが可愛い。あざといくらいに可愛い。あの上目遣いとか!
男なら好きになるタイプの女の子。
見とれてたらダメ。あっちゃん演じるマユが“たっくん”と呼び始めた時からもう騙されているのだから。
この可愛さにもちゃんと意味があり、全て分かってからのあのラストカットはちょっと強かでもある。
あっちゃんが可愛いなら、木村文乃は洗練された大人のいい女。
綺麗で、魅力的で、何でも話せるサバサバした性格。サラリとした告白は男心をくすぐる。
男なら惚れてしまうタイプの女性。
最初はマユにメロメロだったくせに、いつしか木村文乃演じる美弥子にのぼせてしまっている自分がいた。
イニシエーション・ラブ=子供から大人になる為の通過儀礼の恋。
やっぱり男より女性の方が一枚上手。
だらしないけど、男って意外と純粋なんです。
見てたらジャンルも内容も何もかも違うけど、金田一耕助シリーズの一編「夜歩く」を思い出した。
これもあっと驚くどんでん返し…と言うより、ほぼ反則技に等しいオチ。
忠実に映画化して欲しいなぁ…。出来れば堤監督撮って!
うん、観て納得。
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