イニシエーション・ラブのレビュー・感想・評価
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演出に切れがない
TVっ子、バンザイ!
乾くるみの原作は感心して読んだ。これを映画にするとは、一体どういう手を使うのか。
その手については後述するとして、1960年代生まれのTV好きには、この映画で描かれた世界観は、そのまま青春時代にはまっている。それは個人の体験に根ざしたものではなく、ドラマやファッション、音楽、それに伴うアイテムがドンピシャなのだ。
カセットテープに「マイベスト」などと銘打っていろんな曲を録音したりもした。いま考えるとかなり恥ずかしいが、いまならもっとスマートにできるはずである。
舞台は1987年、その頃の曲がふんだんにかかる。それはまるでジュークボックスのようであった。小椋佳の「揺れるまなざし」から始まって、オフコースの「Yes-No」、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」、寺尾聰の「ルビーの指環」。
極め付けは森川由加里の「SHOW ME」である。ラストのあの瞬間にイントロを鳴らすのは、もうこれは確信犯で、堤幸彦の狙いがバッチリはまった瞬間であった。
で、映画は、原作とほぼ同じように進行する。原作に忠実といっていい。
side-Aのたっくん(森田甘路)が頑張ってダイエットして、side-Bのたっくん(松田翔太)になったという体である。
そして、ラストでそのふたりをマユ(前田敦子)の前で鉢合わせさせる。文字通り衝突させる。マユが前のたっくん(松田)を認めたところで「SHOW ME」のイントロが流れる。いま思い出しても鳥肌が立つ。
side-Aのたっくんは、かなりの難役だったはずで、それをポスターに名前を載せられることもなく、いろいろな宣材にも名前はなく。だが、映画を観た我々は、彼のナレーションによって映画に導かれ、彼の幸せを願ってやまない、そんな気分にさせられた。
森田甘路。
ナイロン100°Cの役者だそうだ。
どうりで、できるはずである。
公開中に、もう1回観に行くかも。それはあの「SHOW ME」のイントロを聴くために。
ネタバレしないで書きます!
キャストが「バラバラ」
原作本を読んでいませんが、途中からそういうことかと分かってしまいます。そういう伏線の敷き方ですね。
キャスト選定がイマイチ。80年代の若者、風俗に似合わない「松田」と「前田」。
二人のファンの方にとっては、いい映画だと思います・・・。
原作未読なら☆5既読でも楽しめた
原作は1年前に読みまんまと騙され驚きでした。
映画化と聞いてムリだろ?と驚き
これだけ本売れてネタバレしてて無謀なことだと思っていたら興行成績良く平日水曜観に行ったら女性客多く若い人からオバさんまで幅広くまた驚きです。
映画は時代が自分とドンピシャなのでああったなぁカセット・ミラ・エアジョーダンJOG・・・もろもろ懐かしく
前田敦子のあざとさも素晴らしく引き込まれていきます。
A-Side終了のランニングからの切り替えにプッときます。
ラストの解説振り返りもスゴイ親切でした。
不要のほうがどういう意味?と炎上したかも。
劇場出るとき「そういうことか、気付かんかった」と言う人も
いたので自分も原作読んでなかったらもっと楽しめたかも。
ネタバレで見ても楽しめたので☆4つです。
そういうことか…
原作を読んでいたので内容どうこうよりも単純にどのように映像化したのかが知りたくて観ました。AからBへの移行も自然やったし原作読んでない人やったら騙されるやろうなと思いました。オチは原作と変えてたね。最後の5分で復習してくれたのでもう観ません(笑)
2回見る必要はないかな
原作未読で観賞しましたが、かなり早めの段階で結末の予想はついてしまいました。
sideBが始まってからは伏線を確認して、やっぱりなと予想が確信に変わっていくのみで、ラスト5分の驚きはなかったです。
伏線がかなりわかりやすくアピールされすぎかと思いますね。
もう少しさりげなく伏線をはってくれれば、もっとワクワクできたかも…
ラスト5分で騙されるという予告でなければ純粋に驚けたかと思いますが、どんでん返しがあるとわかっている以上は想定内の結末です。
でもあの予告でなければ見に行かなかっただろうから、あの予告で正解なんですよね…
あとで原作との違いを知って、上手いこと映像にしたなとは思いましたので、原作をご存じの方が見た方が別の意味で楽しめそうだと思います。
やや期待外れ
2回目も楽しい
早々に気づいてしまい…
懐かしい
う~ん…
えっと…。まず、これは人によって評価がかなり分かれる作品です。私は原作は未読・宣伝が「騙される」という話だったのでそれ以外の情報は一切入れずに思いっきり騙されるつもりで見に行きました…。が、しかし。…これは勘の良い方だったら(「騙される」という宣伝も相まってか)映画のかなりの序盤に感づいてしまう…というかラストがわかってしまう…どうなるか想像がついてしまって。後はただひたすらそのラストに向かっての想像が間違っていない事の確認作業をしていくだけになっていってしまいました。「それでもまだ騙されるのか!?」と思いながら見ていたら、結局そのままで、「なんてことは無い話がそのままなんてことないまま終わっただけ」でした。他の方がレビューでおっしゃってますが「いや、騙されもしないから!」「広告・宣伝の「必ず騙される」っていうのに騙された!」というのは、いやーだいぶ上手い事を言ったな、と。絶対騙されるという言葉に騙された、と。「あぁ、なるほど」と。
この映画は原作を読んでいない方は、色々気付かないほうがかえって最後に騙されて楽しく見られるのではないかと思います。
また、原作をお読みの方で「映画化されたので話はわかってるけどただ見に来ただけ」と言う方はあまり楽しめないのではないかと。騙される事もなさそうですし。
原作が未読であっても、勘が鋭くて細かな所が気付けてわかってしまう人にとっては…つまらない映画になってしまうと思います。
だったら、最初から原作を読んでいて原作の結末は知った上で「映像化するのが難しいこの作品をどう映像化していくのか!?」という視点で、また原作とは違った部分を探しながら見ていくのが一番楽しいというか楽しめる見方なのかな?と。これは私は「原作を先に読んでおけば良かったかな、そして原作との違いを楽しむように見れば良かったかな?」と思った作品でした。
原作を知っている→「どう映像化するか?どこが原作と違うか?」の視点で見られるかどうかで楽しめるかどうかが変わり、
原作を知らない→「気付いてしまうのかどうか?」で楽しめるかつまらないか、騙されるかどうかが変わる。(まぁ原作未読の方は、素直に騙されるか、騙されると思ってたのに騙されない・宣伝の「必ず騙される」という言葉に騙されるか。結局そういう意味では原作を未読の方は全員騙された、と、そういう事になるんですかね?)
たっくん
クリームシチューの有田さんが小説を大絶賛されていたので、小説から入りました。
活字は、自分でイメージするので夕樹くんもう少しかっこいい想像をしていたので残念でした。
所々笑いを入れたり、クライマックスは小説と違います。
あと、男女7人のお二人が出演されてたり。
最後のネタばらしはないほうが、2回見るんじゃないかな?
小説は確実2回読みました。
ミステリーではないし、2回見る必要もなし。
「イニシエーションラブ」見ました。
相変わらず堤幸彦作品は楽しくないなと思わせる一本。ラスト5分云々は良しとして、それ以外は退屈すぎる。ミステリーとしても微妙な上に、恋愛映画としても最悪の仕上がり。まず、ラスト5分以外は特に何も起きない。で、なんで製作側は2回見させたいのかも不明。
先に言わせてください。別にラスト5分のどんでん返しを勘繰って見ていたわけではなく、普通に見てたら分かってしまったんです。
まずこの映画は一応ミステリーらしいので、これについて言いたい。伏線がバレバレだよ、と。僕が早めにオチを見抜いたアイテムは、赤い車なんですよ。まず序盤でデブ男が原チャを飛ばして前田敦子の家に向かう場面の道路。チラッと赤い車が見えるけど、そこじゃ流石にこちらも展開予想に確信は持てない。でもCMで松田翔太が同じの乗ってたけどね。そして中盤くらいか、あそこと全く同じ角度で、今度は松田翔太の赤い車を映す所。僕はそこでこの映画のネタが分かってしまった。ヘタしたらもっと早めに気づいた人も多いのでは?むしろそこで気付きなさいというメッセージなのか?だとしたら軽率だけどなー。
騙したそうな作りは結構だが、意味深げなカットが多すぎてラスト5分の前にはネタに気づいてしまうよね。ルビーの指輪の説明も丁寧すぎるし、たっ君と言いかけてタックの話にすり替える場面もそう。特にたっ君の下りは、このデブ以外のたっ君がいるんだなってのが分かる。指輪、車、積まれた本、タックの話、ナイキの靴もそう。アップにしすぎね。
あとはやっぱりラストのラスト。堤幸彦作品では毎回思うけど、やりっぱなしは良くないと思う。前作「悼む人」の時も思ったけど、ケジメってのはやっぱり大切だし、特に今回は二股交際の前田敦子がどうケジメを付けるのかを1秒たりとも見せないのはどうしても納得できない。
松田翔太って演技が上手くなりましたよね?見るのは「花より団子」以来なんですけど、あの時の棒読み無気力演技のイメージで行ったら面食らいました。あとは前田敦子と木村文乃がかわいい。特に木村文乃ですよね、あんなん来たら前田敦子なんてどーでも良くなりますわ。木村文乃と三浦貴大の絡みも面白いんだけど、今ひとつキレがないと言うか...。映画全体を見ても、細かい笑いが散りばめられてるけど、全然おもしろくない。ましてやそんな笑なんて見る側は求めちゃいない。まぁ劇場で笑ってる人多かったから、堤幸彦的にはよかったのでしょうが。
総じて、ミステリーというには大袈裟な気がする。ただの二股交際の話じゃん?有名な所で言うと「SAW」という映画がありますが、あのくらいの吃驚仰天を経て客は二回観たくなるんだと思いますよ。これでは二回観る必要なんてないよ。てか早めにオチに気付かれるようじゃ何も成立していませんよ。宣伝でラスト5分強調しすぎ。
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