「バブル期への郷愁」イニシエーション・ラブ MintSleepyさんの映画レビュー(感想・評価)
バブル期への郷愁
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原作は未読。一度目は爆睡してしまったのでオチが分かった状態で再見してきた。テーマ的には、終盤でタイトルの意味についての会話があるが、そこでのやりとりにつきる。前田敦子演じる繭子はオチを知った上で見るとサイコパス的にしか見えないが、自己愛が肥大して相手のことを考えていないのは、他のキャラクターにもある部分ではある。
80年代が舞台なのは携帯電話を出したくないからだと思うが、これが映画になって映像と音がつくと演出効果としては大きい。ただし、個人的にはエンディングでのバブル期への思い入れたっぷりな回顧が、ある世代の未練がましさを感じて、醜悪に思えた。全体に40代以上向けな作品という気がする。
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