「素直に騙された方が楽しめる」イニシエーション・ラブ みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)
素直に騙された方が楽しめる
舞台は1980年代の静岡市。当時の懐かしいヒット曲をBGMにして、主人公・タッ君とマユの恋愛模様、意外な結末を描いた異色作。
大仕掛けのトリックはない。巧妙なストーリー進行に騙されるが、結末までのラブストーリーの出来が良く、思い切り感情移入できる。
タッ君役・松田翔太は、仕事と遠距離恋愛の両立に苦悩し、新たに出会った女性に揺れ動く若者心理を好演。マユ役・前田敦子は、愛くるしい小悪魔的演技で、女性の強かさを表現している。
騙されまいと身構えず素直に騙されよう。その方が結末のインパクトは強烈で楽しめる。
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