「赤茶色はお好き?」ブック・オブ・ライフ マノロの数奇な冒険 うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
赤茶色はお好き?
好評価のレビューが集中して、ポイントが高めですが、サンプルが少なすぎて参考にならず。見てみたら、確かに絵のこだわりはすごいと思いますが、お話の展開がお粗末すぎて最後まで見るのがかなりしんどかった一本になりました。
原版のほうが豪華声優陣と、ゴージャスな楽曲の使用で、出来がいいようですが、ディズニーチャンネルで見たので、当然のように日本語吹き替え版でした。なので、歌唱シーンは声優さんの力量に頼ることになり、ミスマッチが連発でした。頑張りは認めるものの、翻訳のセリフとか歌詞の練りこみが足りない印象です。
画質も、確かにレベルが高いのですが、全体に漂う赤茶色のトーンに馴染めず、キャラクターも魅力に乏しいものばかり。大人は喜ぶでしょうが、子供に、この映画のキャラクターの人形をプレゼントしたいかと問われれば、答えはノーです。
何よりも、導入で、死者の日の解説から入り、おとぎ話を語って聞かせる美人ガイドに、お話が終わるころにはなぜかすっかりいい子に変身している悪ガキたちのエピソードは必要のないもので、とても不自然に感じました。
メキシコの神話を美麗なグラフィックで映画化した出来のいいアニメで、それ以上でも、以下でもない。期待はずれの映画でした。
2020.9.3
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