「最高にゴージャスでパワフルでクレイジーでドラッギーな映像作品」ブック・オブ・ライフ マノロの数奇な冒険 みじんコさんの映画レビュー(感想・評価)
最高にゴージャスでパワフルでクレイジーでドラッギーな映像作品
この作品、メキシコのアニメーション作家であり本作の監督であるホルヘ・グティエレスが大手映画会社各社に企画を売り込んだが、子供作品なのに「死」をテーマにした少しダークな内容ということで全社から断られたらしい、しかし彼の作品のファンだったギルレモ<パシフィック・リム>デル・トロがプロデューサーを買って出て映画化に漕ぎ着けたというちょっと良いエピソードw
本作は「009スペクター」冒頭でも舞台になったメキシコの祭事「死者の日」を題材に、男2人女1人の3人の主人公達の人生を通してメキシコ人の死生観、死後の世界のあり方を楽しくコミカルに描いたフルアニメCG作品です。
日本では残念ながら劇場未公開でDVDスルーとなってしまったけれども、ディズニー、ピクサー作品に負けるとも劣らない、最高にゴージャスでパワフルでクレイジーでドラッギーな映像作品なので海外アニメファンの人には是非観て欲しいです!!
<個人的感想>
物語のテーマは「アナと雪王」の男子版って感じでしたね…
周囲から期待されている「自分の姿」と自分自身のありたい「自分の姿」とのギャップで悩む若者達の物語。
自分にとって本当に大切な物に気付いた時、主人公達は困難を乗り越える力を持って逆境を乗り越えるという王道の物語なんですけど、主人公の戦いを支えるのが脈々と受け継がれて来た大家族の絆ってあたりが大家族主義のメキシコっぽいノリなのかな…と、そう言えば日本でも「サマーウォーズ」とかありましたねw
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