「絵はキレイだし編集も素晴らしいが…」料理人ガストン・アクリオ 美食を超えたおいしい革命 SHさんの映画レビュー(感想・評価)
絵はキレイだし編集も素晴らしいが…
なぜか退屈に感じてしまった。
確かに料理人の志や思想が素晴らしくて、成功した理由もよく分かる。
しかしながら、内容が少し薄過ぎるような気がした。ペルーの料理に革命をもたらした、というよりもつくり上げたと言えるこの偉業、評論家などのインタビューだけでなかなか心に響くとは言い難い。
唯一、食材を大事にする姿勢、そのものだけでなくそれらを作る人や捕る人なども含めて愛しいと思う料理人の真心には心打たれた。
その他、料理人が語る理想は、なぜか奇麗事のようにしか感じられなかった。
決して料理人を胡散臭いとか思ったわけではなく、むしろ敬服してしまったくらいであるのだが、あまりに映像がスタイリッシュ過ぎるからなのか、その語りに一瞬ホントか!?と感じてしまうところが多々あった。
個人的には、ふらふらしていたガストンが何故にこれほどの料理人になりえたのか、その本当の理由がもっと知りたかった。
そうは言いつつも、音楽も映像もよくできているので、多くの人に受け入れられる作品ではないかと思う。
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